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今日の筆洗

2023年11月24日 | Weblog

サッカー日本代表は昔はワールドカップ(W杯)が遠く、アジア予選で苦戦した。テレビの前で落胆もしたが、NHKの山本浩アナウンサーの実況が記憶に残る▼1985年のメキシコW杯予選。勝ち進んだ日本は最後に韓国と2試合で雌雄を決することになった。東京での初戦の中継開始直後、山本さんが語った。「東京・千駄ケ谷の国立競技場の曇り空の向こうに、メキシコの青い空が近づいているような気がします」。韓国には連敗した▼終了間際にイラクに得点を許し夢破れた93年のカタール・ドーハの悲劇も、延長戦でイランを下しW杯初出場を決めた97年のマレーシア・ジョホールバルの歓喜も山本さんは伝えた▼先日、W杯アジア2次予選シリア戦がサウジアラビアであったが、日本ではテレビ中継もネット配信もなかった。異例である▼シリア側代理店が放映権料をふっかけ、交渉がまとまらなかったと伝わる。泣くに泣けない。幸い日本は圧勝したが、予選はまだ続き、恐らくは手に汗を握る試合が今後増える。再発防止策はないものか▼97年のジョホールバルでのイランとの死闘。延長戦開始時の山本さんの実況が語り継がれている。「このピッチの上、円陣を組んで今散った日本代表は私たちにとっては『彼ら』ではありません。これは『私たち』そのものです」。私たちの戦いが、テレビで見られますように。


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