tokotoko花日記

富山発 我が家のガーデニング便り
趣味のガラス工芸の制作についても発信しています
趣味人生活を満喫しています

施設での看取り

2015-10-05 | ブログ
先日、母が他界しました。
私の母は、64歳でくも膜下出血の為半身不随になり、82歳でこの世を去るまで、実に人生の1/4近くを施設で過ごしました。
たまたま施設の近くに以前住んでいた家がある事もあり、斎場に行く途中に、霊柩車にお願いして、施設の前に立ち寄ってもらいました。
老人施設の前を通る事は、はばかられたのですが、長い間我が家の様に過ごした施設の前を通って、別れを告げたかったからです。

その日は、澄み渡った秋空が拡がり、ぽかぽかと暖かい、素晴らしいお天気の日でした。
施設の前に車が差し掛かると、なんと一緒に時を過ごしたお仲間が、ずらりと車椅子で並んで、スタッフの方々と一緒に手を振って下さいました。
私は、その光景を見て、胸がいっぱいになりました。
家族の様に接して下さった施設のスタッフの方々には、本当に感謝しています。
母も皆さんとお別れが出来て喜んでいると思います。

シルバーウイークの間私は、ガラス工芸の初めての個展を開いていました。
母は、その最終日に急に容態が悪くなりました。
きっと娘の晴れの日が滞りなく終わるのを待っていてくれたんだと思います。

私達兄弟姉妹は、随分悩んだ結果、施設での看取りを希望しました。
お食事や飲み物を自分で摂る事が出来なくなってからも、点滴は希望しませんでした。
管に繋がれる事で身体に負担をかける事無く、自然な姿で最後の時を静かに過ごして欲しかったからです。

色々な選択肢があり、みんな悩む事だと思いますが、私はこれで良かったと思っています。
天衣無縫だった母が、こうして多くの方々に見守られながら旅立って行った事は、本当に幸せだったと思います。

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