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「宇宙戦艦ヤマト」の真実

2018-02-14 20:37:13 | 日記・エッセイ・コラム

 書店で宇宙戦艦ヤマトの企画段階から携わっていた人物の文庫本を見つけたので読んで
みました。豊田有恒 著「宇宙戦艦ヤマト」の真実──いかに誕生し、進化したか
 この本は以前図書館でハードカバー本を見かけた記憶があるのですが、表紙が西崎義展
氏の写真だったのでおそらく別な本だと思います。こちらの文庫本は日本SFアニメの創世
から携わってきた氏の回顧録で始まり、いかにヤマトに関わるようになったか、最後はど
うだったのかと言う所までフォローしています。
 非常に興味深い内容で、時代に残る名作の影には彼のようなアイディアを供給する人物
の存在が不可欠であると考えさせられます。その一方でアニメは他人との共同作業であり
どの様な方向に転ぶのか分からないと言う事も痛感しました。
 終章に現在のヤマトをめぐる状況が書かれており、西崎氏に関しても触れられています。

 私は以前、故西崎義展氏に関してサイコパスではなかったのかと指摘しました。場合に
よっては名誉棄損になりかねない行為ですが、氏はすでに他界しておられる事と、今回の
本の内容に鑑みて問題はないと考えるようになりました。
 ただ、医学的な確証はなく私は生前に会ったことすらないので、ただの憶測であること
はお断りしておきます。

 70年代はまだアニメをめぐる環境も未整備であったと同時に、自由な裁量が許されて
いた良い時代だったと思います。それがビック・ビジネスになる事を証明したのもこの頃
のアニメでした。お金が動くとなるとやがて不正な動きが関わってくるのも事実で、本書
にもいくつか触れられています。
 永井豪氏の話として引用されているのは、日本のアニメや漫画からアイディアを抜き出
して海外に売りに出すグループの存在が当時からあったらしいとい事例です。永井氏は、
マッド・マックスのパンフレットに見開きにイラストとコメントを掲載しており、その中
で自分の作品との共通点について触れています。氏の様な独創的な作品で一時代を築いた
人物のコメントですから、相応の経験に裏打ちされた話なのでしょう。
 マッド・マックスの名誉のため(?)に付け加えておくと、この映画のもとになったら
しいオーストラリア映画があり、数年前に廉価DVDが発売されています。当時のオースト
ラリア映画業界は何でもありの状態で、劣悪な制作環境で何らかのルートでアイディアが
流れ込んだとしても不思議はない状態でした。市場規模はそれほど大きくなく、マッド・
マックスのような例は希少な例と言えます。
 ネット時代の今日となってはそのような事は素人でも出来そうですが、当時は日本語に
堪能でメディアに明るい者達の独壇場だったので商売として成り立ったのかもしれません。
 オタク文化を海外に知ってもらうのは良いこと誇らしいことと考え、協力した人も居た
かも知れませんし、まだ著作権に関しては認識すらなかった時代です。そのような状態は
おそらく90年代までは確実にあったはずで、私にも2・3心当たりがあります。ただ、
今になってそれを云々する気にはなれませんし、そういう行為は今でも健在であるのは皆
さんもよくご存じのことと思います。

 宇宙戦艦ヤマトは現在も新作が作られていて、新しいクリエーター達が順次参加してい
ます。氏の言葉によればクリエーターは代替えが利かないということで、私もそう思いま
すし、彼らの作るヤマトは今の時代の物であって根本的に別のものだという認識でいます。
 新しい時代のクリエーターの苦労は昔とはまた違ったものなのでしょう。

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 最近、若い世代のウォッチャーから積極的なストーカー行為を受けており、身動きが取
りづらい状態になっています。昨年末までは30代の男性が中心だったものが、最近では
20代の人たちへと移行しています。親子ほども年齢差に違いがある上に、人生経験にも
雲泥の差があり、その上利害関係もほとんどなく手の打ちようがありません。
 20代の若者ですから社会へ出て行こうという勢いもあり、有り余るエネルギーで押し
てくるわけですが、そもそも多少社会のルールを破ってでも生きて行こうとする考え方が
自分達を正当化して、私を吊るし上げている構図を直視できないでいるように見えます。
 要するに「盲目の正義」ですね。社会には社会の正義があり、私はそれに従っているつ
もりですが、それが受け入れられないのでしょう。今私を黙らせることができても、いず
れは自分たちが間違っていたことを嫌でも認識することになると思います。しかし、その
時になって私に謝罪する者は皆無でしょう。おそらくその時には次の世代がまた間違いを
犯しているので私の方から断罪でもしなければ黙っているはずです。

 具体的な現在の手口に関しては日を改めて紹介します。

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