音楽人

民族楽器の収集、演奏を趣味に生きているおやじのはなし

バグパイプ

2013-10-15 09:15:43 | 民族楽器
先日の取材の時に、バグパイプを出していたのですが、終おうとすると吹きこむためのパイプがはずれていました。調べてみると、パッグとの間の接続部分が外れていました。そこは堅いビニールのパイプのようなものでできていました。苦労して何とか接続して、終おうとすると、ドローンのパイプがすべて外れてしまっています。見ると、接続部分はプラスチックでできていて、それが劣化して、壊れています。これはどうしようもなく修理を諦めました。メーカーに出すか、何か代わりの部品を使って修理するより方法がありません。メーカーはスコットランドですので、大変なので機会をみて自分で直すしか仕方がないようです。こんな伝統楽器に、プラスチックなどが使われているとは思いませんでした。木などで作ってあるとかびたり、割れたりするのでメンテナンスが大変なのでしょう。このバグパイプも、もう25年くらい使っています。もっとも最近はほとんど吹いていませんでしたが。昔は、バグパイプのバンドに入っていて、色々なところで吹いたりしました。もっとも、余り上達はしませんでしたが。ドローン3本を鳴らすのは余りできませんでした。これは楽器の調整の問題もあるようでしたが。日本でもスコットランド民謡は好まれていますが、バグパイプの音楽もとても魅力的です。派手な音がして、勇ましい曲も多いですが、抒情的なメロディーもとてもすばらしいものです。スコットランドはイギリスの過酷な支配の元に苦しんできましたが、バグパイプは軍隊の先頭に立って行進し、弾が飛んできても、逃げることなく進み、倒れると後ろの者が、前の者の息の入ったバグパイプを拾って、吹いて行進を続けるため、倒れた人間が起き上がってくるように見えたとのことです。そして、帰る時には、同じタータンチェックの模様の者の死体を回収して帰ったので、戦場に死体が残らず、不死身の軍隊として恐れられたとの話を聞いたことがあります。まあ、そんな事を思い出しながら困っていました。バグパイプはかなり古くからある楽器のようですし、ヨーロッパ各地に色々な形の楽器があります。羊の胃袋などを使ったり、動物の形そのままのような楽器もあるようです。牧畜と関係した楽器なのでしょう。以前、浮き袋にホースをつけて、笛とつなげて自家製のバグパイプを作ろうとした事もあったなどと思いだしました。一方弁がうまくゆかずやめたように思います。
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