音楽人

民族楽器の収集、演奏を趣味に生きているおやじのはなし

旅の楽しみ

2014-08-27 10:49:02 | 民族楽器
先日は、文楽劇場に若手による歌舞伎を見物に行って来ました。実は生で歌舞伎を見るのは初めてでしたが、昔ながらの義理人情の物語に涙を流し感激しました。制約の多い昔は、色々な面で生きづらかったように思いますが、民主主義の今の世の中の方が明らかに昔よりも優れていると言えるのかはよく分かりません。社会制度としてはよいように思うのですが、軽佻浮薄な生き方をするようになっているのではないかとも思っています。折角のこのような素晴らしい芸能や音楽も次第に失われてゆくのが残念です。ところで、今回の公演は4時間かかりました。中で計50分の休憩があり、皆飲食を楽しんでいました。今時こんなのんびりした事は、中々なされません。音楽にしても一曲2・3分、漫才などでも5・6分というようなものがどんどん増えてきています。ゆっくりと、日常生活を忘れて楽しむ余裕がなくなっているように思います。スローライフというのが、最近言われるようになってきました。余りにスピーディーな生き方というのはしんどくなってきたのではないでしょうか。この10年ほどで、心を病む人がかなり増えてきているようです。自殺者も年間3万人くらいいます。我々も、社会も生き方の変更を求められているのではないでしょうか。という訳でもないのですが、昨日は子供と青春18切符を使って、岡山まで行って来ました。もう余り、話し相手にもなってくれませんが、一緒に(隣の席はだめと)電車に乗っているのは楽しかったです。新幹線と違い、ゆっくりと走っていましたが、ゆっくりと海を見、鳴門大橋を眺めることができました。帰りには、岡山のお菓子を土産に買って帰りました。今は目的地に早く着き、観光し旅館で温泉に入り、おいしい物を食べるのだけが旅行のようになってしまいましたが、途中の旅の楽しさを忘れてしまうのはもったいない事のように思いました。
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