Kou Farm

畑の話と日々の雑談

作業 作業

2020-10-29 16:15:16 | 畑の事
カブと


大根が

顔を出してきました
収穫までは まだ間がありますが とりあえずホッとしてます

種蒔きも終盤に入り 今は以前に播いた畝の除草に追われる
今日は大根とキャベツの除草(画像はキャベツ)

始めはざっくりとやってるが 段々几帳面になっていく
1本の取り残しが気になってしまう・・が やがて集中力が途切れる
あともう少し あそこまでやろう と言い聞かせるが 遂に手が止まる
何の目的もなく空を見る 周りを見る 草を取る また空を見る
何年やってても このパターンは変わらない(笑)

そんなこんなで 夏の畑とは様変わり

トンネルとベタガケが並ぶ

そして 明日は堆肥の原料 牛糞 を山中の牧場に取りに行く
年末まで 畑とか山とか 色々騒がしい世間とは別の時空に身を置く時間が長くなりそう

お礼に うちの南瓜が餡になってるパイを持っていく とても美味しい
駅前通りの可愛いケーキ屋さんで作ってもらってる
その南瓜も この牛糞が堆肥になって育ってる
循環してる ワクワク!

・・が なんと 売り切れで買えず(涙)
でも まぁ それだけ沢山の人の口に運ばれてるのだから
嬉しくもある
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一山一家

2020-10-22 19:04:30 | 日々の事
常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ) について
何度かこのブログで扱いました
今回は創業の頃について 思うところを

1960年代 石油の普及で斜陽化する常磐炭鉱
後の常磐興産社長 中村豊が新規事業開発のためアメリカ西海岸を周り 最後に訪れたハワイでの経験と
現地の人からのアドバイスによって生まれたそうです
中村は部下に対して行った講義で
これは炭鉱の 一山一家 の精神で炭鉱の皆を救う事業なんだ
炭鉱合理化による余剰人員の雇用の受け皿とする・・などなど
なので父親がフロントマン 母親が客室係 息子が調理師 娘がフラダンサー なんて事は
あたりまえだったそうです

勝手な想像ですが 中村は頑固で怖くて愛情深い 古き良き日本人だったんじゃないか
そこまで真剣に考え 大きなリスクを背負いながら実行する
僕だったら 足が震えて 歯の根も合わないでしょう(笑)

創業のいきさつから 一山一家の精神は受け継がれ 経営が苦しい時も 3.11の震災も乗り越えてきた
この一山一家の精神
炭鉱では落盤 出水 有毒ガス など まさに命がけの仕事 家族も含め誰もが大きなリスクを抱えていた
そんなギリギリの状況で 自然に助け合いの思いが生まれ 共有されてきた精神文化なのだと想像します
そう言えば 中村も戦時中は満州で兵役に就いてたそうで 現代人からすれば恵まれない 過酷な状況が
時に ダイヤモンドの様な精神文化を生み出すのかもしれません

時は高度経済成長期 人口ピラミッドも若さに満ち溢れていた
今とは社会的背景が全然違ってはいるのですが
生きるために というテーマは同じ
何が大事なのか 沢山あるでしょう 
その一つを示唆している様に思えます
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台風帰る

2020-10-15 14:57:59 | 畑の事
台風は何やらUターンして門前で帰ってしまった
ご来店を予想して しっかり準備していたので肩透かしを食らったようで拍子抜け
でも ありがたい
そのせいか 台風一過の青空とはいかず 降ったり曇ったりの微妙な天気が続く

そんな中 カブの除草

綺麗になりました
一部 ヨトウ虫(土のなかに潜んでる)に食われているが まあまあ
このヨトウ虫 今秋多いような・・ 満遍なくいるわけではなく
ある畝は酷く ある畝はそうでもない
畑が空いてる時に雑草を繁茂させてしまったのが原因の一つだろうが
8月のカラカラ天気も影響してるのでは 台風の様に短時間豪雨が降ると
水がはけ切らず土中に滞留して虫が溺れる 或いは 成虫の蛾が吹き飛ばされる
それが無い そんな想像をしている

農薬を使わないので この時期 防虫ネットや不織布で防御するのですが それは土中にいるヨトウ虫にとっても
天敵から守られる事になる 何ともやるせないのですが・・しかたがない

さて これからは ハウスにカブを播いて 来春のキャベツを植えれば あとはひたすら11月末まで
ホウレン草を播いてゆく
今冬はラニーニャ現象で寒くなるらしい
一口に寒くなると言っても どうなるのか?
単純に気温が下がるだけ とは到底思えない
寒くなるには気圧配置 偏西風 海流 海面温度 色んな要素が絡まってくる 
現象としても 雪 風 湿度 当然温度 に出てくる これもそれぞれ関連してる
それが 虫や菌の活動を左右し 作物の生育に影響する

いつもの事ながら
天気予報 見るべし!
それしかない(笑)
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秋のホウレン草

2020-10-08 11:25:57 | 日々の事
稲刈りが終わった所 真っ最中 これからの所

ここは多賀山地の際
北と南を台地に挟まれた谷地
戦後の整備以前から 田んぼだったと聞きます
なるほど 上流からの細流を集めて いかにも米作りに向いた地形に見える
台地にある集落も ずっと昔からあるのだろう
低湿地の谷間で米を作り 台地の上で麦 大豆 蔬菜なんかを作っていた
そんな風景を想像してしまう

思えば そんな生活様式は 戦後まもなくまで続いていたのではあるまいか
まぁ なんと長い間続いたことでしょう
その間の人々の生活は?どんな意識を持っていたのか?

亡くなった父はお百姓ではありませんでしたが 彼の話を思い出す
戦後の何もない時代 兄弟姉妹が多い大家族 貧しいなりにも片寄せあって暮らした日々
友達とサバイバルまがいで遊ぶ 同時にそれが食料調達になったりして
なんとも逞しい そして人への情の厚さ

この100年150年 僕達はどう変わったのか
僕の中ではメインストリームとは言えないものの 気になってしまう事
とりあえず善悪は横に置いといて 昔は良かった的な懐古趣味に傾かず
知る という事が積み重なっていくと ホントに面白い発見があり
それが 今の自分の立ち位置を知るヒントになったりします

もっとも生業が優先 ご飯を食べなきゃいけません(笑)
秋のホウレン草が育ってます
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秋がきて

2020-10-01 12:34:30 | 日々の事

森の緑 空の青 雲の白
焦げるような日差しも 今は優しく
やってきましたねぇ 秋が
畑の方も冬野菜の準備に余念がありません

さて 続き

スーパーに並ぶ野菜は 数量が大きいので それなりの規模の農家が直接間接に収めてます
直売所はその成り立ちから 比較的中小の農家さんが多い

長い事 国は農家の集約化大規模化を進め その為の支援をしてきました
結果 失敗した人もいますが そこそこ その通りになってきたとも言える
この流れは 僕には 国内的には農業人口の減少がありますが 海外の新自由主義の影響
も少なからず有るように思えます
スーパーなどに並ぶ野菜は お客の志向だけでなく流通の都合にも合わせなければならず
その為には施設や農薬化学肥料 燃料など投入するコストが増大 よって量を作らなければならない
米を作って年貢を納めればいい時代と違って 貸借対照表がないと把握ができない 
ほど企業化した農家さんも多いと思います

一方で家計簿レベルですんでる中小農家
直売所の構成農家ですが 
ざっくり言うと高齢化が進み 後継者も少ない
家族を養うほどの収入を得るには 別の道を選択するのも僕にもわかります
しかし 良くも悪くも伝統的な農村の匂いを残してるのは 中小農家の爺さん婆さんなのです
その昔は 野菜を背負って街まででかけ 市 を開く
その延長に 今の直売所があると言っていい

スーパーに代表される広域流通は現代技術の粋を集め 洗練された文明とすれば
直売場などの地域流通は その土地からにょきにょき生えてきた泥臭い文化と言えるのでは

片田舎でイオンモールでもオープンした日にゃ もう押すな押すなの大盛況
文明への憧れは古来変わらぬものの様です
では土人的文化は文明に飲み込まれてしまうのか?
どうも そうでもなさそうで
そこが 面白いとこなのです
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