Kou Farm

畑の話と日々の雑談

2回目のキュウリ

2024-07-18 15:23:56 | 畑の事
先日 8~9月に採る キュウリを植えました
 
それまでの空梅雨から一転 タイミング良く梅雨らしい天気が続き
この雨で根着きが促されれば 梅雨明け以降の酷暑にも十分耐えられるでしょう

最近 知ったのですが
村 農業共同体には 様々な神事があったそうです
全国形は違えど 無事な収穫を願う 切実な思いが根底にあった
読むに忍びない 昔の飢饉の内容を思えば それがどれほど切実であったか
が想像できます

今のこの国では 飢饉など 昔の話か 遠い国の出来事の様に思えるでしょう
その裏では食の確保のために奮闘している多くの人達や(生産者ばかりではありません
流通 卸売り 小売り 研究者などなど)
そんな今を構築してきた過去の人々の存在がある事は 言うまでもありません

しかし何ですね
小さいながらも 農の片隅から見ていると
現代なりの飢饉の芽は 無い訳じゃない
ちょっとした拍子で 芽が育たない事を願いますが
そこにも人の思い 考え方が関わってきます
自分も もちろん気を付けていきたいものです

ゲゲゲ

2024-07-11 16:30:56 | 日々の事
先月 再放送の ゲゲゲの女房 が大円団でフィナーレを迎える
めでたし めでたし

ドラマはそれで良い
しかし 何ですね モデルになった水木しげるの経験
第二次大戦では 南方の島で最前線にいた
ジャングルでの過酷な戦闘や爆撃で片腕を失った事は
死を意識するのに十分だったろうに
また極限に置かれた人間をいやと言うほど見てきた事でしょう

平和な時代に生まれ育った僕の想像力では捉え切れない達観が
そこに生まれたのかもしれない

一方で そんな状況の中 しばしば現地人の集落に遊びにいっていたそうで
戦争・現代文明とは 対極にあるかのような世界を同時に経験している

はたして天国と地獄を一時に体験したと思ったのかは
本人ではないので分かりませんが

僕らの日常でも これほど極端ではありませんが
似たような経験をしているのかもしれない

何となく そう思いました

肥料作りも

2024-07-04 13:02:40 | 畑の事

春に仕込んだ堆肥
数回切り返し 現在中心部は50℃程 周縁部は40℃台に落ちてきた
そろそろ本発酵が終わり 最後の養生発酵に入りそうです

母材は牧場でもらってきた牛糞 それに籾殻 発酵した落葉 米糠 牡蠣殻石灰 海藻 
が混ぜ込んである
もらったり 拾ったり 安価で購入できるもので作ってます

昔のお百姓さんが 作っていた堆肥とはちょと違ってるかもしれません
今は 軽トラックぶん回して 色々とりに行けますが 
そもそも 運搬手段は人力か 牛馬
必然 身の回りのもので間に合わせる
今で言えばトラクターでありトラックである牛馬の糞
米作りの副産物である稲わらなど
当時の個人にできる 合理的かつ効率的な肥料生産は 同時にモノを使い切る 無駄にしない
精神に溢れ 自ら工夫する余地があったと想像します

同じ肥料生産でも やはり時代を反映してるんですね
現代の大量生産 大量消費 と比較してみると
随分と変わってきた事が よく分かりますね

歩く

2024-06-27 17:37:04 | 日々の事
歩いてない
田舎での生活は 基本車移動
畑では歩くが 大した距離ではない 

風景は車窓の窓を流れていくもの 悪いものではないが
生活に追われていると 時々歩く速さで 見える風景を感じてみたいと思ったりする
しかし 暇になれば そわそわして風景どころではなくなる 
無いものねだりである(笑)

まぁ つまり 日頃ストレスを感じているという事であり
時に それが重く感じる という事なのでしょう

言ってみれば 何事かに 強い干渉をうけて
自分がそれに囚われ 反応しているという事

まことに 人の心?意識?とは
素晴らしく また 厄介なもの でもある

もらったら かえす

2024-06-20 17:59:13 | 畑の事
こんなに小さかったトマトが

こんなになりました

しっかり実も付けてます


この畑(ハウス)で6回目の栽培となりますが
コピーしたような生育状況というのは 一度もありません
毎年 何かしら違ってきます
去年 今年と実がやや小ぶりになった様な気がします
窒素量を抑えたからかと思ったのですが 茎葉の茂り方からすると そのせいではなさそうな・・
リン酸分 或いは他の微量要素か?
思えば この土壌の養分で こんな質量の物質が出来上がる訳ですから
養分は持っていかれて当然です
毎回施肥はしてますが トマトにも好物がありまして 好きなものは沢山食べる
或いは 栄養バランスが崩れたか

吸い取るばかりでは収奪です そりゃぁ土も痩せますわ
ちゃんと返してあげないと


畑の横の休耕地に 何気なく目を向けた

濃淡のある緑 風に揺れる花
一瞬 印象派の風景画が重なる
なるほど 僕は印象を見てるのかもしれない