Kou Farm

畑の話と日々の雑談

食文化

2021-05-27 15:31:52 | 日々の事
ものの見方という事

一口に茨城と言っても その食文化は一様ではなかったそう
特産品なら
北部山間地帯のコンニャク
県央畑作地帯の納豆
南部水田地帯の蓮根

懐かしいふるさとの味なら
県北のそば粉
県央の麦こがし
県西のきな粉

野菜では
県北のゴボウ
県西の白菜
県南の西瓜

果実なら
水戸の梅
関城の梨
志筑の栗

なるほど地域特有の自然と風土のなかで生まれ育まれてきた事が分かります
今でもよく知られたものがありますね

今でこそ茨城は農業県と言われますが
県内共通してたのは 白米は特別な時しか食べれなかった
麦飯 三穀飯 かて飯 おかぼ飯 さつま芋飯 などが日常食
僕の母親も 小学生の頃までは麦飯(戦後間もなくという事もありますが)
やっぱり 白米の方が美味しいそうです(笑)

昔の食の写真を見ると 見事に茶色(笑)
素朴と言えば聞こえはいいが 当時の貧しさ(?)が透けて見えて胸が苦しくなります

今ではどんな町でも 当たり前のように精米した白いお米が食べられる
そればかりか世界中の料理が食べられる
生産技術 物流 経済 の発展高度化 これが国民に与えた益は とても大きく素晴らしいものです

一方で 合理化 効率化は 均一化に向かう側面を持っている様で
貧しくとも(?)上記の様な地域性はよくよく意識しないと希薄になりがち・・と思えます
どちらが良くて どちらが悪い という事ではないのでしょうが つい気になってしまいます

もう一つ
米が足りなければ 他のものを利用して腹を満たしてきた歴史を見れば
無いものよりも 有るものを最大限利用する前向きさが
人の命を繋いできたのか・・と感嘆のタメ息が出る思いです

ものの見方 捉え方
それ次第で どうにでも変わる・・のかもしれない
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眺めてしまう

2021-05-20 18:32:03 | 畑の事
堆肥を撒いて 耕運する


その土で育ったキャベツの

除草をして
収穫までには まだ暫くかかりますが
大きく葉を広げるまでに成長してくれて・・嬉しい
ブロッコリーも

それらしくなって・・そろそろ収穫


トマトの芽掻きをする

ふと 手を止める
眺める 観察と言うほどの事ではない

ただ眺める
三段目まで花が咲き 二段目までは実がついている
鉛筆の様に華奢だった茎も 今はマジック程に
大きくなったなぁ・・
僕の眼差しが 少年になっている
見かけは 真っ黒なオッサンではあるが(笑)
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昔語り

2021-05-13 19:16:35 | 日々の事
ベテラン農家さんの話は 面白い そして貴重 僕にとっては

大きな影響があった機械は何ですか?と聞いてみた
トラクターとコンバイン との答え
おそらく青年期(昭和30年頃)に普及したと思うのですが
それまでは 自分の手足と牛馬 です
子供の頃は 泥にまみれながら父母の背中を見て学んでいったのでしょう

機械が入って 耕せる面積 米の収穫 作業効率は飛躍的にアップ
しかも体への負荷は格段に軽減された
今では当たり前ですが 当時はまるで夢の様な出来事だったのではないでしょうか

そこで愚にも付かない想像をしてみた
革命と言われる ITを活用したスマート農業
10年後 それをやらない(今の私)農業は
現代で いまだに牛馬で農業をしてる様なものになるのか?
まことに 愚にも付かない想像です(笑)

昔の素朴な時代と違って 現代農業は それを成り立たせるために
複雑に様々なものと繋がっている
なので実際に未来を予測するのは難しい

だから
分りもしない未来に合わせる詮無い努力よりも
今 できる事をする・・しかないかぁ(笑)
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実がついたので

2021-05-06 17:34:43 | 畑の事
トマトの実がつきました


なので

芽掻きをしながら 蔓上げ
去年は過去に例がない程 花がたくさん付きすぎた
おそらく 魚粉に含まれるリンの影響だろうと思い
今年は魚粉を半分の量に
今のところ ひと房に6花前後 まぁ ノーマルだと思う

4月の頭に植えて あとはほったらかし
気が付けば もう実をつけて
物作りと言われる仕事の中で ほっといても勝手に製品ができてくるなんて
他にあるまい(笑)
確かに植えるためのベットを作ったり 除草をしたり 芽掻きをしたりと様々な作業があります
しかし それは美味しく食べるためだったり 収穫しやすいようにだったりで
大前提として植物の生長 生命 があっての事です
スマホを畑に植えても 勝手に2コになったり3コになったりする事はない(笑)

ほんの一昔前 国民の大半が畑か田んぼに関わっていた頃なら
当たらり前過ぎて 何の感慨もなかったでしょうが
今の時代 他の仕事と比べて それが際立った特徴になってるのかも

お日様と大地の働き
子供達に できれば体感し 何事かを感じ取ってもらいたい
そんな思いを持ったりします
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