つい見てしまう

先日　再び　裸の大将放浪記　をＴＶで見た
主人公の山下清が芸術の都パリを訪れる
ベレー帽にスーツ姿　一流の画家としての体裁をとらされるが
結局　ランニングに半ズボン　それに下駄と　いつものルンペン姿に戻ってしまう

今見ると　何となく気になってしまうのは
作中の清はモデルはいてもフィクションなのですが　彼は何者なんだろう
彼を通して何を語らせようとしたのだろう

そして１９８０年に　何故この番組が生まれたのだろう

人としての欲望の殆どをどこかに置いてきてしまったような主人公
ただ美しい風景とおむすびを求めて放浪する
西行法師　踊念仏の一遍上人　いや　やはり禅宗の良寛さんだろうか
名前を出すのも失礼で　全く違う人生を生きた偉人ですが
つい　イメージとして重ねてしまう

１９８０年前半頃は低成長期とはいえ　後にバブル期を迎える
戦中　戦後は既に過去　世界の経済大国に　　
戦前とは随分違った様相を呈し始めた　と想像します
僕はと言えば　洋楽やアメリカ映画にかぶれ
自分の足元　日本文化など古臭いと　大いなる勘違いをしていた頃

終戦から３５年　制作陣には戦中戦後を生きた人達もいたかもしれない　
彼等から見た　日本の変化はどのようなものだったのだろう
そんな思いのひだ　の様なものが紛れてはいないだろうか
勝手に　そんな感想を持ってしまう僕でした（笑）


時には　つらい人生も
雨のち曇りで　また晴れる
そんな時こそ　野の花の
けなげな心を　知るのです
ルルルル・・

作詞：杉山政美　野に咲く花のように　から一部引用

ピークを過ぎて

７月も後半に入りました
トマトやキュウリはピークを過ぎたようです
ピーク前の力みなぎる姿が

今は　こんなです

まだ収穫は続きますが　採るのが嫌になるほどの爆発力はありません

それにしても　ここ数日の殺人的な暑さ　換気をしてるとは言えハウス内の温度は
尋常ではありません
トマト達は　よく耐えてます
味がとか　収穫量がとか　言ってしまいますが　兎も角ここまで　よく持ってくれました
この思いを忘れちゃいけない

終わりに向かうものがあれば
始まるものも
８月中盤から初秋に収穫する
２番手のキュウリ

同じくピーマン


夏は　これからが本番
冷たい水が　美味くてたまらない（笑）

ピーク

田圃は水を引くために　低地に拓かれる事が多い
なので今　西日本での大雨　ニュース映像で湖になってしまった田圃を見る事がしばしば
人的被害はもちろん胸の痛む事ですが　その光景を作り手の方々がどんな思いで見ているか
何とも切ないものです　被害が最小限であればいいのですが

さて　僕はと言えば
トマトやキュウリ　果菜類の収穫がピークに入ったようです
有難い事ではありますが
身体の疲れもピークに入る
毎年の事ですが　疲労を抜くため　仕事以外の時間は極力何もしない
頭を使うのもカロリーを消費するので　積極的に何かを考えたりはしない
生きるのに必要最低限な事しかしない

人が聞けば　なんて魅力のない生活だ　と思われるかもしれません

・・が　もしかして
これが心身のデトックスになってるのかもしれない
分からんけど（笑）

懐かしいドラマ

少し前の話ですが　久しぶりに　裸の大将放浪記　をＴＶで見た
初回放送は１９８０年　僕はピチピチの少年でした（笑）
大好きな番組で　好きが高じて学校の図書館で山下清の日記を借りました
学校で借りた最初で最後の本です（笑）
しかし　これが何とも根気のいる作業で　ＴＶのように面白くする脚色はなく
ただ淡々と続く平板な文章　しかも時々文章上でも　どもる
少年だった僕は３日でギブアップ（笑）

改めて見ると　ロケ地の風景　蒸気機関車が走る姿　などなど懐かしくある
ＴＶ番組の主人公　山下清　は障がい児入所施設八幡学園をしばしば抜け出し
放浪の旅にでる　毎回どうゆう訳かトラブルに巻き込まれるが
その人間性？で解決し何も望まず（おむすびは例外か　笑）また旅にでる
戦前戦後に人気だったという股旅物の　時代に合わせた焼き直しなのかと思ったりするが
水戸黄門しかり座頭市しかり　昭和の日本人は　このパターンが好きだったのでしょうね

さて　令和の今　山下清　を主人公に　ドラマが成立するか？
外見はカッコイイとは言えない　分かり易い必殺技もない　巨悪と戦うヒーローでもない
番組全体に言える事ですが　人情と優しさ　が唯一の武器か

視聴率をとるには・・難しいかなぁ（笑）
だが　しかし　あえて昭和の山下清を令和の世に蘇らせて一本作ってほしい
そう願うのは僕だけだろうか

ドランドラゴンの塚地さん　期待してます