Kou Farm

畑の話と日々の雑談

晴れた日は

2018-05-31 19:52:12 | 畑の事
テレビの画面を左右に横断する 縫い目の様な長~い線
前線かぁ いよいよ梅雨入り?
作物によって 有難くもあり 迷惑でもある
しかし 天候不順が常態になりつつある昨今では 多少早かろうが遅かろうが ちゃんと梅雨が来てくれるのは
ホッとしなくもない

晴れの日は
溝を切って

ポロ葱を植える

ポワロ リーキ とも呼ばれる
アメリカに住んでいた知人に聞くと リーク と聞こえるそうな
いずれにせよ 主にヨーロッパやアメリカで作られてる葱
長ネギの様に薬味として生で食べるとマズイ!(笑)
が じっくり火を入れるとトロリとした触感と甘味がきわだち 実に美味い!

昨年のテスト栽培は それなりの結果を残し 今年も挑戦
昨年は育苗が上手くいかなかった 発芽が悪い 発芽しても枯れてしまう苗が続出
方々調べてみたが そもそも作ってる人が少なく これという情報が得られない
困っていたが はたと気ずく 種屋に聞けばいいじゃん まったくどうかしてる自分(笑) 
何の事はない空気量不足 通気性を良くするために
使ってる育苗培土にピートモスを混ぜ それだけでは酸性に傾くので アルカリの燻炭を混ぜ種を蒔く
お~良好 効果があった 100点とはいかないが75点・・いや80点はつけられる・・かな

数回の追肥・土寄せを経て 霜が降りる頃収穫開始
栃ノ心の様な立派な葱になってもらおうと 株間も少し広げてみた
無事に育つ事を祈る

夏に向かって

2018-05-24 16:38:34 | 畑の事
なんだかんだ言って 5月も後半
宇宙まで突き抜けそうな青空が広がったかと思えば にわかに広がる黒雲 降り出す雨
作業用ブーツ どこに穴が開いてるのか 靴下が濡れる
そんな今日この頃
畑では やがて来る夏に向かって じりじりと野菜達が育ってます
トマトは こんなだったのが

こんなになり

今は こんな


今季から 過去にないほど 施肥の内容を変えた
それによって 何か変わるのか それとも 何も変わらないのか
今は 期待より不安の方が大きい
茎の太さ 葉の大きさ 花の咲き具合 付いた実の育ち具合 を見る 明日も見る
水分量はどうだろうと葉っぱを触ってみる・・よく分からない(笑)

過去何度か作ってる中玉トマト
もう10年以上続けてる 今や定番になった大玉トマト

今年初めて作る 新品種の大玉

分かりずらいかもしれませんが 上に比べて草勢が強く頑健そう
定番はそれとして この地に合う品種を探るため新しいものも試してみる
一口に大玉トマトと言っても品種によって 形状 育ち方 味 それぞれ違っています
日本人とアメリカ人ほどには違いませんが 日本人とモンゴル人あるいは中国人ほどの違いはあるかもしれません

順調にいけば6月中旬 初収穫か?
大玉の実も膨らんできました

楽しみであり怖くもある 情緒不安定な今の僕です(笑)


はまる

2018-05-17 20:52:38 | 日々の事
一度関心を持つと しばらく続いてしまう
昔からそうだ

今はもっぱら スパリゾートハワイアンズ と フラ
フラ好きで実際習ってる知人からの情報提供もあり やや深みにハマっている
農業書の一冊でも読んだ方が良いのは分かっている 分かってはいるが・・
それだけでは生きていかれないのが人の常(笑)

さて ハワイとフラについて 即席の勉強なので ざっくりと
ハワイが歴史に登場するのは西洋人に発見されてから 
18~19世紀 その経緯は日本 中国 東南アジアの諸国と似たようなものと思われる
しかし 接触してからの展開は各国それぞれで 異色と思われるのは やはり日本
ど~も 武士という無産階級でありながら独特の倫理観を磨き上げてきた存在が大きい気がします
あくまで個人の勝手な感想ですが(笑)

ハワイはカメハメハ大王による統一政権誕生以来 すったもんだありながらアメリカ合衆国に加わる事になるのですが
その間 伝統的なフラは一時弾圧され 蜘蛛の糸の様なか細さで伝えられ 伝承が途絶えてしまった楽曲も少なくない
そうです
何の知識もなかった頃 クラシックバレエ 日本舞踊 に似たとこが 歌でもアメリカ西部のカントリーミュージックや讃美歌
に似たとこが あるな~と思っていたのですが
本を読んでみると なるほどヨーロッパやアメリカ大陸の影響を受けてるはずで
僕が目にするフラは様々な文化を取り入れてるようです
作家の司馬遼太郎が言うところの異なる文化の坩堝(るつぼ)に投げ込まれブラッシュアップされた
その様な経緯がフラに世界性を得させ
例えば歌舞伎を習う人の数とフラを習う人の数を世界はおろか 国内で比べてみても一目瞭然と思います
しかし たとえ他のダンスや歌の要素が入ってたとしても ネイティブハワイアンの魂がそこにあるわけで
それが無ければ ただのパフォーマンス 僕もこんなに関心を持つ事はなかったでしょう

近代フラの形成 その背景には塗炭の苦しみもあり 
それを踏まえると 輝く笑顔が また違ったように映るのです



近頃の・・

2018-05-10 19:48:18 | 日々の事
世代間のずれ
そんな話を聞いていた 会社 家族 趣味のサークル などなど どこにでもある
農業の高齢化率は高いと聞く なるほど直売所に出荷に行くと まぁ 爺さん婆さんの多い事
もっとも いずれ自分も爺さんになるわけだが 若いと思っているのは今だけ(笑)
話を戻す
今の高齢農業者は 子供の頃或いは青年の頃 明治・大正生まれの先人に薫陶を受けたと思われる
ガソリンや軽油で動く便利な機械は無く もっぱら人海戦術でやっていた
家族あるいは村人の協力なしには成立しない農業だ
それは生きる上での規範となり 生活の隅々まで暗黙のルールができていたと思う

しかし 例えば田植え機とコンバインの登場は数人いれば田植えも稲刈りも出来てしまう
人に頼らずとも仕事が出来てしまうのだ これはお百姓の肉体的負担を飛躍的に軽減した
同時に それまであった村の掟(ルール)に疑問を持ち始めた人もいた事でしょう
そして 永遠に受け継がれていくこの言葉

近頃の若いもんは・・

が口をつく(笑)

会社でも新旧の軋轢はあるでしょうが 人の新陳代謝がじゅんぐり行なわれる所はまだいい 
これが家族・・例えば嫁姑間の軋轢はなかなか大変な場合もあるようです
第三者の聞き手としては 嫁 姑 どちらが正しいとは言えない(分からない)
ただ心情としては 下手にならざるを得ない嫁に同情してしまう

食うや食わずの毎日 一着の服を修繕しては着続けた経験を持つ爺ちゃん婆ちゃん世代
経済成長と共に成長し バブルのの海に就職した僕達世代
江戸の昔の様に緩やかな変化ならまだいいが 戦後のけたたましい変化では 双方の感覚に
差ができるのはしかたがない・・と思える

耐えがたきを絶えるその人は もちろん文句を言う愚痴もこぼす
しかし 僕なんぞでは とても及ばない柔らかさと大きな器を持っている

ファンタジー

2018-05-03 18:25:30 | 畑の事
中玉トマトを植え付けて20日あまり
育苗中に病気にかかり↓ 

このまま植えて大丈夫か・・と多少の不安が残りましたが
今は この通り

元気になりました
最後の収穫を終えるまでは 上手くいったかどうか判断できませんが
今のところ 茎の太さも鉛筆よりちょっと太いぐらい
去年の様に 窒素過剰でツルボケ(茎が太くなる)ぎみにはなってない
実も付き始めて まぁまぁ堅調です

土壌分析⇒施肥の加減 が功を奏したか・・もしれない(まだ断定は早い)

さて

観察していると 『ん?』 という事が一つ
全体が罹病した葉っぱ 元から落ちている
部分的に罹病した葉っぱ 罹病したところから先が落ちている
病気でダメになって落ちたのか
病気になった部分を あえて落としたのか
後者だと主体はトマトです 自ら感染を防ぐため葉を落とす
あり得るだろうか?
根が張り 十分な栄養が回って細胞分裂が活発になり 病気がくい停まった
と考えるのが妥当そうだが
自ら葉を落とすというのも 何か驚きとともに夢がある
ファンタジーとして そう思うのもいいかもしれない(笑)