Kou Farm

畑の話と日々の雑談

山の幸

2023-11-30 16:14:54 | 自然
先日の朝
軽トラで山に向かう
国道461号線を登っていくと 左手にダムが
湖面の向かい側の山が朝日を浴びて 霞んでる

ピークは過ぎたようだが 紅葉が目に鮮やか

平日ながら 普段は静かな道を 紅葉目当ての車がひっきりなしに登ってくる
僕は毎年恒例の落葉集め

せっかくなので紅葉もちょっとだけ眺める






夏の暑さの影響か 今年は遅れたようです



昭和30年代から 全国的に土地開発が盛んになったと聞きます
この町は 殆どが山林で 海っぺりのわずかな平地と山間部の小さな盆地や谷に
身を寄せ合う様に暮らしてきました
炭鉱が盛んだった一時期を除けば あるのは山の木ばかり(大袈裟に言ってます 色々あります 笑)
だからでしょうか デベロッパーも魅力を感じなかったのか 大きな開発はなかったようです
せいぜい炭鉱の跡地利用ぐらいでしょうか

しかし 何ですね 商品として評価されなかったお蔭で
名所と言われる場所以外でも あちこちで紅葉が楽しめる
僕も 簡単に落葉を大量に集められる
これも山の幸です

時代の流行に乗りはぐれたお蔭?かな
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森の時間

2023-11-23 19:30:20 | 自然
コッコッコッ コッコッコッ

畑でハウスのビニールシートをかけていると 晴れた空に響き渡る音
暫し聞いてると 森から聞こえてくる
あぁ キツツキだ あの枯れ木だろう

随分昔に読んだ星野道夫の本に
自分が街にいる時も アラスカの森(カリブーだったか?)では森の時間が流れてる
記憶が定かじゃないが そんな様な事が書かれていたのを思い出した

キツツキの木をつつく音が
何故か 僕の日常とは違った 森の時間を想起させる

一瞬ではあるが それが心地良い
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地産地消 4

2023-11-16 17:33:44 | 日々の事
80歳を過ぎたベテラン農家さんによれば
昔は この小さな街にも青果物市場があったそうな
いつ頃無くなったかは定かではないが 昔は 小さくとも各地に市場があったのでしょう
想像するに遠距離輸送が可能になった事と 都市への人口集中が進んでいったこと
大型商業施設の全国展開などが 市場の集約化を進めたのではあるまいか

社会の変化は当然ながら 僕達の生活を変えていく
僕の親が結婚した頃は お葬式は町内で営まれていたそう
近所のお嫁さん達は 大忙しだったでしょうね
これは生活共同体としての意識とシステムが機能していたからできた事
今では 葬儀会社が万端取り仕切って全てお任せ
プロの仕事で 当事者や町内の人達の負担は大きく減じました
しかし これは昔ながらの共同体では対応できなくなった
いや 共同体そのものも成立が危うくなったから と言えるかもしれません
昭和を描いた朝ドラでよくある 人情味に厚いご近所さんは やがて消えていくのでしょうか

そして その背景には経済成長 お金持ちになった事が一因としてあるのかもしれない
共同体が請け負っていた事を 業者に委託するには お金が無ければできません
お金が無ければ 皆で協力せざるを得ない

貧しかった そして ある種閉鎖的だった昔が良かったとは 言えない
しかし お金があるから全てが解決し 良くなったとも言えそうにない
何とも 難しい事です

しかし・・なかなか地産地消にたどり着かない(笑)
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狐?

2023-11-09 17:43:55 | 畑の事
2本ある秋ジャガイモの畝を

トンネルシチューとネットを使って囲ってみた
種芋を植えた時 何者かに荒らされた経緯があり
収穫直前の今は 再び荒らされる危険があるのでは・・と思い
とりあえず こんな形で防御

荒らされた当初は また猪かと思っていたのですが 
最近 狐の出没が噂される
僕自身 黄土色の背中を目撃してるが 顔を見ていないので何とも言えない
そうなら この柵など軽々と飛び越えそうだ
はたして 猪なのか狐なのかハクビシンなのか狸なのか・・
どれも近所に住んでいそうだ(笑)

もっとも 昔から狐が位着くとネズミがいなくなる と言います
野ネズミもちょこちょこかじり周って 迷惑な奴ですから 狐は一概に害獣とは言えない
そんな事を考えていると 若い猫が野ネズミをくわえて誇らしげに僕の目の前を悠々歩いていく
僕の事も忘れちゃこまると言わんばかりに(笑)

さて この町で山の獣の出没が目立ち始めたのは この数年です
おそらく その原因はもっと前にあり 顕在化したのが この数年ではあるまいか
今話題の熊出没は天候による餌の減少 と言われてますが
はたしてそれだけなのか?
人の生活の変化 も関わっているのでは
里山が廃れ 人と獣の緩衝地帯が無くなったとも言われます
では 里山が廃れたのは何故か?
辿っていけば 近代人類史に行きつきそうですね
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地産地消 3

2023-11-02 17:39:26 | 日々の事
江戸の昔には 一部の商品作物では金肥(魚粉や油粕など)
効果の高い購入肥料が使われましたが
ほとんどのお百姓さんは刈敷や堆肥など 自給肥料を使っていたと思います
種は勿論 自家採取です

やがて 化学肥料 化学農薬 F1種子 が広がり 農家は経済活動の中に
組み込まれていきます

そんな流れに対し カウンターカルチャーとして有機農業や自然農法 自然農が注目されました
(ちなみに 有機農業 自然農法 自然農 はそれぞれ違うものです)
僕が少年だった頃 薄っすらとした記憶の中で 経済合理性 という言葉を良い意味でも
悪い意味でも よく聞いた気がします

その頃は 単に作物の生産方法としてではなく 思想性や生活文化などなど様々な要素を
内包していたようです
なので アンダーグラウンドではなく 主流の文化的慣習に置き換わるポテンシャルを秘めた
カウンターカルチャーに位置付けてみました
1970年代でもなお 有機農家は奇人変人 社会の外れ者
まことにスパイスの効いた存在だったのです
有機野菜は その後幾度かのブーム?をへて 最近ではお洒落なカフェやちょっとしたレストランで
目玉として扱われる事も少なくなく
それは 有機野菜が一定のイメージを持ち 経済活動の中でアイテム化していったとも言える
認知されると同時に もともと内包していたスパイシーさはマイルドな甘味に変わっていった と言えなくもない

そして現在
化学肥料の高騰をうけて 国が堆肥など国内で製造できる有機肥料を薦めている
これは戦後の農政上 異例な事です
とはいえ 化学肥料の代替えとしてで 伝統的な農業に学ぼうという事ではないかもしれません

まぁ それでも 国内資源がある という事ではあります
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