Kou Farm

畑の話と日々の雑談

台風逸れた

2020-09-24 18:08:40 | 日々の事
今年初めての茨城に接近してくる台風
幸運にも太平洋側に逸れて 直撃は免れました
ありがたい ただありがたい

しかし驚いたのはお天気キャスター
975ヘクトパスカルで勢力は強くないのですが雨量が・・と言う
975は十分強いと思うのですが 最近の台風大型化で感覚がマヒしてるのだろうか
それともカテゴリーでそうなるのだろうか
或いは 僕が小心すぎるのか(笑)

いずれにしても 自然災害は起こる事を前提に考えるようになってきた
茨城県の北の端 人口2万7千人ほどの小さな町 そこでの野菜の供給
スーパーは4件 農産物直売所は2件 野菜の販売所数は十分すぎるほど

ここ数年 スーパーで売られてる野菜の値段は上がったり下がったりを繰り返す
もともと野菜の売価は変動するのですが 極端になってきてるのは否めない
そこで気ずいたのですが 価格が極限まで上がるといくらになるか?
0円です(笑)
需要に対し供給が減るので価格が上がるのですが 供給が減り続けるとゼロになります
従って モノが無い 0円です

この0円 モノが無い状態の可能性 無くはない むしろ毎年リスクが上がってる様な気がします
野菜は日本列島の南から北へ 北から南へ産地リレーをして一年中店頭に並びます
なので九州のトマトが豪雨と病気でダメになったからと 岩手から仕入れようとしても
できないのです
あるいは 中東でひと悶着 原油の輸送に支障が出る 国内ガソリン価格が急騰
配送がままならない
大変な努力で通年野菜を揃えるスーパーも 当たり前の裏にはリスクがあります

直売所はどうか?
納品するのは近隣の農家 軽トラックでヒョイと持ってくる
西日本や北海道で天候不順や災害にみまわれても 影響はありません
長距離流通に何かあっても 当然影響はありません
しかし この地が災害に見舞われれば 狭い地域です ほぼ壊滅でしょう

何度か書きましたが スーパー(広域流通)と直売所(地域流通)はリスク管理の意味で
相互補完している
幸い スーパーも直売所も全国各地に多数あり 仕組みはできています

ただ 問題が無い訳じゃない・・

それは次回
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ポロ葱 追肥

2020-09-17 13:03:17 | 畑の事
ポロ葱に 追肥をして

土を寄せる

6月の種蒔きで収穫は11月下旬スタートだから 約半年
まあまあ時間のかかる作物
その間 三回は除草に入る
綺麗になって 悦に入り満足してると また生えてくる
夏の暑い盛り できればやりたくない でも やらないと大変な事になる
あっ~やるかぁ(笑)

しかし なんですよ
こんなに草が伸びるのは 世界レベルでみれば 実にありがたい事のようです
それだけ雨があり 水が豊富な証拠でもあるのです
世界三大穀物 麦 トウモロコシ 米
米 特に水稲はアジアを中心に雨の多い限られた地域でのみ作られる
明治の頃 来日したヨーロッパ人が 日本の農民はナマケモノだ
こんな恵まれた気候で何の努力も必要としない と言ったとか
何かの本に書いてあった(実際には日本のお百姓も切ない程の努力をしてます)

また 大陸の黄河や揚子江と違って 山がちな地形では小さな川が無数に流れ
まとわりつくように小さな集落が沢山できた
何せ広大な平地が少ないので それが合理的だったと思います
どこの国でもそうかもしれませんが どうすれば水を一番良く使えるかが
集落の形や生活スタイルを作ってきたと思います

台風が怖い 長雨が怖い
と僕はしょっちゅう言ってますが
そのたっぷりの水で作物が育つのですから
文句ばかりは言えません
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台風一過で考える

2020-09-10 13:31:41 | 日々の事
台風10号は海面温度が下がっていて 九州を通過する際は
想定よりも勢力を弱めて通過したそうですが
それでも大型である事にはかわりがない その後TV報道があまりありませんが
影響はどうっだったのでしょう

近海で920ヘクトパスカルまで下がった時は ホントに恐ろしくなった
茨城に来るわけではありませんでしたが 今後 或いは来年 来る可能性はあるわけです
7月はハウスのトマトが最盛期 8月9月は秋冬の種蒔きや苗の植え付け
まかり間違えば大きなダメージを受ける可能性が大
恐ろしすぎて想像したとたん気絶してしまう(笑)

さて

何十年周期かで農業ブーム(?)がやってくる
その理由の一つは 純粋な自然を相手の仕事 或いは共に生きる といった事があるようで
まことに その通りであります
自然には人間世界の様な恣意性はありません
なので 会社の様にパワハラやモラハラを受ける事はありません
それどころか 毎日のご飯や美味しい果物 旬の魚 などなど 多くのものを与えてくれます

自然は純粋な摂理で運営され 条件が揃えば今回の様に桁外れの台風もヒョイと作れます
お百姓の日常は こんな極端ではなくとも常に自然からの圧力を受け続け
時には容赦ない仕打ちで叩きのめされます
議員さんに訴えても 市長に泣きついても無駄です(笑)

ブームがあったのに 一向に就農人口が増えない理由の一つは 自然の鬼の側面に心砕かれた
人も多いかと思われます
それでも人は何とか少しでも収量を増やそうと 農薬や化学肥料を使ったり ビニールハウスを建てたり
遂には人工光を使って工場まで建てました
しかし どんな農業 農法であれ それは その時代(技術)の反映でしかなく 
本質は 容赦のない純粋さ である事を忘れるわけにはいけません
そこを勘違いしたとき この国からお百姓がいなくなるのでは と思ったりします
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秋冬準備

2020-09-03 13:02:08 | 畑の事
3番手キャベツの苗を植えました

先日までの こげる様な日差しは収まりましたが 湿度が高く額の汗を拭いながら
一本ずつ植えていく
収穫する頃には 厚手の上着に防寒靴 
分かってはいても 今イメージするのは難しい(笑)

夏野菜も最終盤を迎え 今は秋冬準備の真っ最中 
ジャガイモ ホウレン草 人参 の種を播き キャベツ ブロッコリーの苗を植えました
畑では 防虫ネットのトンネルが1本また1本と増えていきます


今 昭和時代に活動したお百姓さんの記事を読んでいるのですが
終戦から高度経済成長へ向かう時代背景の中
独特の感性で我が道を行く彼の言葉は まだ咀嚼できてませんが 何か引っかかる

無の安らかさ 有の豊かさ

東洋的無の精神が無ければ 世の中が発展進歩しても安心はない
無の精神だけでは現実生活を活発に建設していく事はできない

無に裏ずけされた有の積極面が自然にあるのが 農 である
と言う

・・分かったような・・分からんような・・(笑)

ただ 収益だけ あるいは収益最優先で仕事をすると感じる
アンバランスさ
その理由が ここに隠れている気がするのです
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