Kou Farm

畑の話と日々の雑談

一山一家

2020-10-22 19:04:30 | 日々の事
常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ) について
何度かこのブログで扱いました
今回は創業の頃について 思うところを

1960年代 石油の普及で斜陽化する常磐炭鉱
後の常磐興産社長 中村豊が新規事業開発のためアメリカ西海岸を周り 最後に訪れたハワイでの経験と
現地の人からのアドバイスによって生まれたそうです
中村は部下に対して行った講義で
これは炭鉱の 一山一家 の精神で炭鉱の皆を救う事業なんだ
炭鉱合理化による余剰人員の雇用の受け皿とする・・などなど
なので父親がフロントマン 母親が客室係 息子が調理師 娘がフラダンサー なんて事は
あたりまえだったそうです

勝手な想像ですが 中村は頑固で怖くて愛情深い 古き良き日本人だったんじゃないか
そこまで真剣に考え 大きなリスクを背負いながら実行する
僕だったら 足が震えて 歯の根も合わないでしょう(笑)

創業のいきさつから 一山一家の精神は受け継がれ 経営が苦しい時も 3.11の震災も乗り越えてきた
この一山一家の精神
炭鉱では落盤 出水 有毒ガス など まさに命がけの仕事 家族も含め誰もが大きなリスクを抱えていた
そんなギリギリの状況で 自然に助け合いの思いが生まれ 共有されてきた精神文化なのだと想像します
そう言えば 中村も戦時中は満州で兵役に就いてたそうで 現代人からすれば恵まれない 過酷な状況が
時に ダイヤモンドの様な精神文化を生み出すのかもしれません

時は高度経済成長期 人口ピラミッドも若さに満ち溢れていた
今とは社会的背景が全然違ってはいるのですが
生きるために というテーマは同じ
何が大事なのか 沢山あるでしょう 
その一つを示唆している様に思えます
コメント
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