Kou Farm

畑の話と日々の雑談

年末です

2019-12-26 18:23:20 | 日々の事
2019年も残すところあとわずか
今年も色々な事がありました
2018年1月1日と比べれば 僕を取り巻く環境も随分変わりました
出会いがあれば 別れもあり 楽しい事もあれば 落胆にくれる日も
いくつもの細流が合わさった川を 落葉の様な小舟で流れてきた様な感じです
肝心の僕はといえば 変わったのか・・変わらないのか・・
変わってないような気がします(笑)

いちいち変化に反応している自分を思えば 一見変わった様に見えるのですが
年の瀬に 一年を俯瞰して見ると
結局 それ程変わっちゃいない

進歩が無い・・これでいいのか?

う~ん・・わかりません!(笑)

まぁ 来年も 小さな事ではありますが挑戦の年になるのは間違いなさそうです
今年も 様々な人のお蔭で何とか乗り切れました 感謝の思いを忘れずに

では 良いお年を
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踏込み またやります

2019-12-19 18:31:51 | 畑の事
山で拾い集めた落葉

来年2月頃にやる 踏み込み温床 の材料です
もともと一時的なモノで 電気式の温床に変えようと思っていたのですが
冬場の育苗で暖をとる以外にも 使い道がある事に気ずき またやります

ふんわりと山にする堆肥と違って 踏込み温床は その名の通り
これでもかと踏み込んで空気を抜いていきます
そこで繁殖するのは嫌気性(酸素を必要としない)の菌
堆肥で繁殖するのは好気性(酸素を必要とする)の菌なので
同じ発酵肥料でも中身が変わってきます

一般的には育苗培土として使われるのですが それ以外にも単独で
あるいは堆肥との組み合わせで色々使えそうだ
と考えて 来年前半の作付で 今年の春に作ったものを使って試してみようと思います
さて どうなる事か・・わかりません(笑)


落葉を集めていて思いましたのは
ある意味 贅沢
電気を使えば わざわざ集めに行かなくてもスイッチを入れれば済む話
紅葉する山の中 たまに通る車以外は 山の音ばかり
落葉を集める音は 古のお百姓を想起させ 想いは時間を遡る
当時 最も合理的だったこの仕事(お百姓の仕事はどの時代でも合理的だったと思えます)
今は そうと断言できないかもしれませんが 自然の豊かさは十分感じられる

何かと時間に追われる現代では 情緒面での効果もあって
昔の人が聞いたら ビックリするかも(笑)
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矛盾

2019-12-12 16:31:26 | 畑の事
やっとこさ ホウレン草が伸びてきた

来週あたりから まともに採れそう
何だかんだで二ヵ月間 ちょろちょろしか収穫できず
溜まったストレスがようやく解放されそうです

大根も

一番手の半分ほどの収穫が終わり 二番手も生育が良いものは もう採れそうです

ポロ葱は

霜が降りて 甘味が更に増してきました
引っ張たぐらいでは抜けないほどに張った根っこのお蔭で 丸々と太ってます


今秋は暖かさが続き 雑草の伸びに除草が追いつかず減収
そこへ台風の連続攻撃
泣きっ面に蜂とはこの事か
しかし 減収で済んでいる 洪水で壊滅的なダメージを受けた訳じゃない

ここで思うのは
農業の高齢化 70 80 で現役はざらにいる これまでその世代が支えてきた
もし 自然災害で大きなダメージを受け 気力が失せてやめてしまったら
農業従事者の減少が さらに加速される
生産物の減少だけじゃない 技術や知識の継承も危うくなる

一方で溶液栽培の増加
温度管理されたハウスの中で 土を使わず養分を溶かした水で育てるこの方法は
伝統的な露地栽培と比べて 自然環境の影響度は極めて低く
栽培システムの構築・維持のデータ化がし易いのかと思えます
つまり 僕がやってる露地土耕栽培では天気や土のコンディションなど不確定要素が多い
それに対応するには ある程度の経験が必要で ある種職人的な仕事になる
溶液栽培は不確定要素をできる限り減らす事で 生産を安定化し システム構築さえ 
してしまえば誰でも作業ができるという文明的装置なのです
リービッヒの無機栄養説に端を発する現代農業の極みのような農法と思える
おそらく これからの農業を支える一翼を担っていくでしょう

しかし 一方で昭和の人間としては 一抹の寂しさも感じてしまう
化学肥料やガス・電気の登場で里山が荒廃し 人と自然の関係性が薄くなってしまった様に
作物と自然の関係性も薄れてしまうのが寂しい

生産者として 安定した収穫は何より嬉しい  
お天気に翻弄されながらも あの手この手で挑むのも楽しい
矛盾してます
まことに 困ったものです(笑)
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プリンシパル

2019-12-05 19:49:02 | 日々の事
吉田都

彼女の引退公演までを追ったTV番組を見た
見ようと思ってみた訳ではなく たまたまなのですが
そう言えば ずいぶん昔 イギリスの有名なバレエ団で頑張ってる・・といった
番組を見たような気がする

まず 驚いた!
僕と同世代 人生半世紀を過ぎている
なのに 何だあの動きは 何故あんなに足が上がる 軸が安定したキレキレの回転
クラシックバレエなど ほとんど見た事の無いど素人の僕でも感嘆の声を上げてしまう 
故障を抱え 随分無理をしてる様ですが ステージでは微塵も感じさせないプロ意識

年齢それなりの踊りでお別れの挨拶といったものではありません 最高のモノを見せようとする
気持ちがひしひしと伝わってきます
なんでも英国ロイヤルバレエ団で東洋人初のプリンシパル(最高位)になったそうな
欧米人と比べて手足は短く 背も高くはない 一見不利と思える日本人的体形を
逆に長所にして 真似のできない踊りにしてる

まことに 凄い 

きっと ネガティブな思いにかられた事もあったでしょうに
こんなに長く一線で活躍するという事は 日々の節制も大変だったでしょう
本人は ただ必死でやってきただけと思っているかもしれませんが
スケートの伊藤みどりさん同様 日本人には不利と思われていた世界で活躍するための
重く大きなドアを開けてくれた そう思えます

しかし何ですね 
幼少の頃から 一芸に打ち込み 長い修練の道をゆく
何やら鎌倉時代の修行僧と重なって
只々 頭の下がる思いです

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