Kou Farm

畑の話と日々の雑談

水で思う事 5

2020-03-26 19:23:56 | 日々の事
文化的な意味でも 農業が果たしてきた役割は小さくないと思います
この国には四季があり それは単に暑い寒いという事ではなく
生活と繋がっている いや 生活そのものである事が重要だったと思います
稲作の節目は祭りになり 「ああ今年も無事収穫ができた 餓えずに済む有難い」   
と畏敬の念を忘れる事は無かったでしょう
そして 繰り返しますが共同作業が協調性を生み
水の管理は米作りの生命線 その昔には村どうしで殺し合いにまでなった重要な問題
そこから規律が生まれたと思えます
震災の時 争う事なく長蛇の列を作る日本人が海外から称賛されましたが
長い長い時間をかけてはぐくんできた日本人の個性(文化)こそ財産
であればこそ 明治維新後 貧しい小さな農業国が世界に肩を並べる強国になり
昭和の敗戦後 奇跡の復活を遂げ 今の僕達の暮らしがあるわけです

考えながら書いてきましたが
この国の気候風土が 日本人の在り様に影響を与えてきた事は大きく
豊かな水が米を育て 米が日本人の個性を形作った と言えなくもない

何かと騒がしい昨今ですが
気が遠くなるような先人の生(せい)の繋がり が育んだこの文化を忘れなければ
何とかなるのでは・・
いやいや 忘れないように僕達も生きる事
無様でも 負けてもいいから 稲穂の様にしなやかに
生きてみましょう


やっと終わった(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水で思う事 4

2020-03-19 17:47:01 | 日々の事
村と言えば 長い間 お百姓が主たる構成員でしたが
今では 殆どが農業外従事者で農家はホントに数えるほどでしょう
そして 農業機械の発展 コンバインやトラクターの登場
これらの結果 村人は
土地からの解放・・移動の自由
共同作業からの解放(機械があれば父ちゃん母ちゃんだけでできてしまう)
など 米の共同生産という村の基本構造が消失していきました

この事自体は是とも非とも言えません
明治以来目指してきた農業国から工業国へ 富国強兵
戦後は強兵がとれて富国のための大方針 その構造転換の結果だからです
お蔭で僕達は豊かになり 寿命も延びました

しかしですね
今回の新型コロナウイルスの件でよく分かった事がありますよね
生産も流通も国際化 分業化が進み 地球の裏側で誰かがクシャミをすれば
日本人が風邪をひく 僕達の生活は そんなリスクを常に抱えてる

他国の人達と協力したり 交流するのはとても良い事だと思います
僕も若い頃 言葉も分からないのに(笑)他国を旅した経験は今に生きていると思えます
その時の経験も踏まえて言うと
時に 既に持っている貴重なモノが見えなくなってしまう という事
色々あると思います
その一つは農業
気候が良く これだけ水に恵まれた国ですから
米作を中心(主食)とした穀物 野菜 果物の生産は地味ながら
人の命をつなぎ 日常を豊かなものにしてくれます
自給率うんぬんの話にある通り 経済的な理由だけで輸入に頼るのは
大変なリスクを伴う事が 今回の件 或いは世界的な異常気象 それに国際政治
を見ていると 現実味を帯びてきたように思えます

そして 文化的な意味でも・・

今回で屁理屈は終わろうとしたのですが・・終わらない

続く(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この日

2020-03-12 20:25:32 | 日々の事
今年もまた3月11日を迎えました
僕にとっては もう9年も経ったのか という感覚です
あの時は つくば市の畑で
今は 高萩市の畑で
四苦八苦しながらも野菜を作り続けてます
震災の影響はと問われれば 大いにあったと答えます
間もない頃は なんてこったい!冗談じゃない!あ~ぁ・・ が過半を占めていました
しかし 何だかんだで続けられたのは 色々な人達との出会いと その助けがあったからなのは明白です

今では それへの感謝を忘れない そんな3月11日になってきています
いつか その思いをカタチにできれば・・と思ったりします

しかし 福島と隣接するこの街に帰って
震災はまだ終わっていない としばしば思う事もあります
あの時 犠牲になった方々の冥福を祈るとともに
今も負けずに頑張ってる皆さんに 幸多からんことを
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

騒がしいけどやりました

2020-03-05 19:42:26 | イベント
先日 とあるイベントに参加してきた
何かと騒がしい時期ですが
逆風の中決断した主催者への協力
野外である事
マスクや手袋の着用 アルコール消毒の推奨をする事
であれば 近隣住民しか来ないであろう このイベントはリスクは低いと判断しました
出店者はもちろん お客さんも殆どの人がマスクはしてました 
来客数は確かに伸びませんでしたが 意外だったのは子供連れが結構多かった
行政が絡む企画やイベントは 軒並み中止か延期
他に連れてゆく所が他になかったのでしょう
県内や隣県で感染者が出ていないとはいえ 何とものんびりしたものです

ブースは



こんな感じ
花と野菜の販売です

話は変わりますが
テレビを見ていて ちょっとした違和感を感じる
政府が学校の休校を発表しましたが
画面では それに伴う国民の不利益ばかりを報道しています
緊急事態というのは 日常が日常でなくなること
放っておくと更なる災禍に見舞われる
9年前のあの日を忘れてしまったのでしょうか?
政府が八方全て解決してくれると思っているのでしょうか?

僕は政府の今回の対応を全面的に支持する訳ではありません
むしろ歯がゆく思う事が多々あります
しかし 今回の報道は 何やら片手落ちで違和感を感じてしまう
政治論を言ってる訳ではありません そういうのは苦手です
僕の様な庶民でも 日常のなかで緊急事態はよくあります 
白菜ダニの件もそうです(比較するには強引か 笑)
そんな時どうするか 目先のお金に捕らわれれば 被害は長期化し大きくなります
地に足付けて考えれば 小学生でも分かる事なのですが・・

まことに 不思議なものです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする