Kou Farm

畑の話と日々の雑談

カボチャのパイ

2017-10-26 20:23:02 | お店
一難去ってまた一難 台風22号が来るかもしれないそうな
21号では直接的な被害は無いに等しかったのですが 続く雨と曇天 野菜の生育が遅れてる(大幅ではないが)
一部ホウレン草は発芽も悪い 

まいったなぁ~ と思いますが 百姓をしてますと予想外の出来事は珍しくもなく
なる様にしかならない時はそのように 必ず好転する時はきますから その時までは準備です

さて


(画像がイマイチで申訳ない 実物はもっと良いです)
美味しそうなパイ 食べてみると・・めっちゃ美味しい!
中にはカボチャのペーストが
僕の畑でとれた南瓜です

試作も十分美味しかったのですが その後改良を重ね出来上がったこれは
甘さも丁度良く 何より全体のバランス(ペーストとパイとアーモンドが口中で一体になる時の至福)が絶妙です
素朴な南瓜が驚くほど洗練され 食べる事の満足感が倍以上になってました

プロの職人の技術と知識 それと熱意に脱帽する思いです
使ってもらった事に感謝です

他にも美味しいケーキや焼き菓子が沢山あります
イートインスペースもありますので
是非 お試しください
手作りのお店 レ・プティットゥ・マン のホームページはこちら

この過程で学び得る事は僕も沢山あり とても良い刺激になりました
台風も美味しい至福が吹き飛ばしてくれそうです(笑)
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秋なのに・・

2017-10-19 19:06:53 | 畑の事
なんだっぺ この天気は!
と 言いたくなる
10月と言えば 高く澄み渡った青い空 暑くもなく寒くもなく 畑仕事には絶好の時期
なのに連日のような雨  おまけに台風まで あ~・・
やりたい事が全然やりきれない

こうなると 種まきが最優先 わずかな晴れ間をついて播いてゆく
100%のコンディションではないがしょうがない
一昨日播いたホウレン草なんて もうギリギリだ

湿った土が重くて播種機がなかなか進まない それでも何とか覆土までできて播ききる
除草や土寄せ追肥も並行してやってはいるが 思うようには進まない
作業段取りを変えて なんとか遅れを最小限に止めようと四苦八苦・・
が・・それでも限界はある 
そんな時は 奥の手を使う それは・・

『あきらめる!』(笑)

限度を超えてやってもろくな事にならない 数々の失敗から学びました(笑) やり損になります
あきらめる も立派な選択肢なのです

まぁ それでも9月に植えたり播いたりした
キャベツ

なかなか順調です

ホウレン草も

良い感じ

お天道様の機嫌が良くなるのを 心から願っております


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CM撮影

2017-10-12 22:13:23 | 日々の事
先日夕刻 珍しい事に駅前通りでCMの撮影がありまして
野次馬に混じって 僕もしばらく眺めておりました
撮影が終わり ライトが次々消えていくと いつもの夜の風景に戻っていきます
帰ろうとした時 撮影隊のスタッフとすれ違いざま 彼のつぶやきと言うには大きすぎる独り言が
『駅前なのに こんな暗い街 見た事がない・・』というような事を

まっ 何と言うか 駅前でやってる店は片手ほど それも6時にはほとんどが閉店
とても清閑な駅前です(笑)

それに茨城県は魅力度ランキング最下位を死守したそうで 稀勢の里 高安 ひよっこの
応援を受けながらも この快挙 すごいでしょ

考えてもみてください 人は慣れる生き物 もし京都に住んだら歴史ある寺社仏閣も芸者さんも
当たり前の事になって 何の感動も無くなっていきます
最下位という事は 見に行って体験して感動できる事が 逆に一番多い事になります
茨城に生まれるという事は 未体験の楽しみが日本一多いという事なのです
ワクワクするじゃないですか(笑)

それに下手に観光地化したら 今のご時世 治安の問題もあります
豊かな農産物海産物と山川海の自然 生活するうえで最も基本的なモノが揃ってる
特別な時よりも 豊かな日常があるこの地域

我が街も 駅前でありながらこの静けさ もし住宅街にしたら 駅から徒歩5分
子供達の送り迎えもしなくていい 何と便利で効率の良い街でしょう!


そんな見方も出来なくは無い(笑)
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ひよっこ考 最終回

2017-10-06 21:38:11 | 日々の事
ひよっこ 最終回見ました
つまみ食いの様に見ていたら みね子の実家 いつの間にか米農家から花農家になってました
これ 戦後の農業(ある意味明治以降の)を象徴してるなぁ などと思ったりして

江戸時代 藩の規模は石高(こくだか)で表現されてました 加賀100万石などと
石とは米の計量単位です 農産物(主に米)がその地域(藩)の価値を計る単位になっていたわけで
米で何人食わせられるか この基本的な価値は卑弥呼の時代から変わってないと思っています

時代は明治になり 年貢は金納となりました 長く物納が続いていたお百姓にとって 天地がひっくり返る様な
驚きだったんじゃないでしょうか 一部の豪農をのぞいた殆どの農家は ほぼ自給自足でつつましく生きてきた
のですから
そのために借金をし 田畑を手放す人々も少なくなかったそうです

江戸後期には物の流通範囲が広がり 資本主義の芽が出ていたとする人もいます
明治以降 西洋から本格的なそれが流入し 農産物もその流れに組み込まれていきます
米は価値を計る物差しから 今では当たり前の事ですが 一つの商品になったのです

そして戦後 最初こそ食糧難に対応して まさに命をつなぐ糧としての農産物でしたが
復興が進み また 新たな農業機械や資材の登場による飛躍的な増産と省力化
経済成長によるモノとサービスの豊かな社会に 漫然と米を作るだけではついて行かれない
そう思ったお百姓は たくさんいた事でしょう
税金のみならず電気代もガス代も水道料金もお金で払わねばならない スマホもお洒落な服もお金で買うのです
米も野菜も生活の糧として換金しなければ生きてはいかれません

お金を稼がなければならないのです

昔のお百姓さんを想像するとき こんな時代を生きる僕達とは違った思いで米を見ていたのでは
と思ったりします

しかし 何ですねェ 文化として稲作をみれば 遠い昔の記憶が今なお僕達の意識の底流に流れている
そうも思えるのです
お正月の鏡餅 いくらパン好きの人でも食パン重ねてバレンシアオレンジを載せる人は見た事が無い(笑)
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