Kou Farm

畑の話と日々の雑談

水で思う事 2

2020-01-30 20:49:15 | 日々の事
自給自足なら穏やかで良かったのですが
お米には精神的(信仰など)肉体的(自らの肉体を維持する)価値以外にも経済的価値が付加される
様になりました 加賀百万石など地域の豊かさ強さを表す言葉がありますね
その為に この狭い国土で長きにわたって お米の増産が志向されました
度重なる飢饉にあってもです 飢饉は単年ではすみません 大抵数年続くのです
今の様に海外から輸入したり 援助物資が届く訳ではありません
まことに 地獄であった事でしょう
今では遠い昔の事のようですが 終戦直後1945年(昭和20年)~1947年にも多数の餓死者がでたのです
それでも品種改良 農業機械の開発 農法の研究で
ついに
1955年 米の生産が消費を上回った データ上の事とは言え人口分の米が作れるようになったのです
長い長い日本人の悲願が達成された年です

昔のドラマですが 勝新太郎演じる座頭市が丼飯をわき目もふらずかっこむ
芦屋雁之助演じる山下清が美味しそうにお握りをほうばる
お二方とも1931年生まれ 米が満足に食えない時代に育ってますから
迫真の演技 いやそれ以上か? 腹いっぱい米が食える喜びを十分に伝えてくれます

数千年にわたる日本人の努力苦労が昭和に報われたのです

なのですが・・続く(笑)
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水で思う事 1

2020-01-23 17:53:20 | 日々の事
水について

今冬 雪が降らず春以降の水不足が懸念されていますね
ことに田んぼ 田植えの時期に充分な水があるのかどうか
米農家さんは ホントに不安だと思います

日本は その大部分が温帯モンスーン気候に属してます
雨量の多いこの気候にピッタリな作物が 大量の水を使う水稲
日本人が米を主食にしてきたのは まさに自然の理と言えます

茨城の県北地域は東に太平洋が広がり 西から平均標高300mの多賀山地がせまっている
杉や檜の植林が目立つ程度で 大規模開発から免れた緑豊かな山々が雨を受け止め
多くの細流を生み いくつかの川となって狭い平野部を抜け海に注いでいる
山間部の高低差を利用すれば 大した道具が無くても水を引き 小規模な田んぼならひらく事が出来たでしょう
やがて鉄の国内生産が始まり鉄製農具が広まると もっと広い平地での稲作が始まった
生産量の増加は人口増に繋がり 家族あるいは姻戚関係の集団から村という公(おおやけ)の
コミュニティ-が出来てくる
その中心には米があり 昔の催事(お祭りなど)には それが良く反映されていました
以上は僕の想像ですが

今の日立市 高萩市 北茨城市 の原型はこんなふうにできてきたと思っています
東に広がる太平洋のお蔭で 夏涼しく冬の冷え込みも内陸程厳しくはない
米にしろ野菜にしろ 農業にはとても恵まれた地形地域だと思えます
自給自足的生活をするぶんには まことに穏やかで豊かな地域です

それが・・・(続く)笑
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寒くはあるが・・

2020-01-16 19:32:00 | 畑の事
なんと 記録的な暖冬だそうな
スキー場では十分な雪が降らず困り顔
なるほど 寒さに身を丸める様な日はあっても 鼻がもげる様な寒さはまだ無いかも
一番間違いないのは 畑の野菜達
まず 路地の大根 1月に入ると露出してる肩の部分がしみてきます
しみる とは凍結と溶解を繰り返し 変色して腐っていく事を言います(この辺の方言かも)
それが無い
ハウスの大根も 例年1月下旬から採れ始めるのですが 大きくなってすでに2kg以上のものが
僕は1.5kg前後がちょうど良いと思っていますので 我慢できず先週末から収穫開始
ホウレン草も地を這うように横に伸びるようになり 袋詰めで茎を折ってしまい やりずらい時期なのですが
まだ立姿を保ってます


お蔭で 高かった野菜も安値安定となっているようです 買う人にとっては嬉しい限りですが
作る人にとっては う~ん・・ まぁ食べる人に喜んでもらえるのですから・・でも う~ん・・(笑)

しかし 忘れてはいけません 野菜の種は ほぼ決まった時期に播かれます
先行する時期があれば どこかで辻褄合わせ 足りなくなる時がやってきます
緩やかなのか 極端なのか
それは お天道様のみぞ知る・・です(笑)
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年頭に

2020-01-09 18:41:53 | 日々の事
十日も経ってますが・・
あけましておめでとうございます

年末年始 妹家族も合流し 賑やかなんだか ただのぐうたらなのか分からない
そんな日々を過ごしていました
ただ一つ 31日の大風 トンネルは一部剥がされる ハウスは風圧で沈み込む
育苗用の小さなハウスは綺麗に天井部分のビニールが破れて剥がされる
今年は 元日から普及作業です
のんびりしようと心に決めていたのに(笑)
まぁ 復旧できるレベルですので むしろ古くなってそろそろ寿命だった所は
新しいものに変え 新年の船出として物心新たに清々しい
風神様の強制ではありますが(笑)

福島県いわき市小名浜で 
高校生のうちの姪っ子 正月セールのイオンモールでは人混みに疲れ果てぐったり
対照的に海岸では 紺碧の海 岩場に砕ける白波を飽きずにじ~と眺めてる
スマホを取り出し写真や動画を撮影
東京に帰ったら 疲れた時に見て癒される のだそうな
なるほど都心の生活とはそんなものか と思い はたと気ずく

今年は 自分の足元 人口減が進み 大きな産業もない おそらく全国に無数にあるであろう
平凡な街
しかし 少数ではあっても ここでの生活を豊かにしようと頑張る人達がいる街
そんな田舎町からの視点を意識してみようと思いました

本年もよろしくお願いいたします
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