Kou Farm

畑の話と日々の雑談

視点

2019-08-29 12:37:02 | 日々の事
九州では また大雨で大変な事になっていますが
実りの秋に向かう田んぼは大丈夫なんだろうか
種は播けてるのだろうか 
そもそも 生活基盤は大丈夫なのだろか
50年に一度の大雨が 毎年どこかで発生している昨今
これは もう どこか遠い所の出来事ではない

今夏についても 長い梅雨 あければ突然の猛暑
車が流されるような災害ではありませんが
作物の収量 収穫時期は確実に影響を受けている
災害の定義が 生活に影響がある被害 とするなら
百姓は年中災害に合っている
僕など 毎日チェックする天気予報は多分にストレスを含んでいる
今なら前線の動きと台風の動向
心配しても 来るものは来るし 降るものは降る しかし泰然自若でなどいられない
少しでも被害を抑えたいのが人情
やれる事があれば やっておきたい

気象衛星などなかった 遠い昔のお百姓達
心の準備をするいとまもなく災害に襲われた
自然を畏怖し 収穫への感謝は 今以上に切実であった事でしょう
そして その思いが僕達の文化を作ってきた事は疑いない と思えます
明治維新で西洋の技術や文化が どっと入ってきたとはいえ 昭和の初め頃までは
大昔とそれほど変わらない生活意識に包まれていたのでは と想像します

戦後 文化の基盤を担ってきたお百姓が減り 工業そして商業人口の増加という
社会の変化
なるほど 僕達の意識が変わってきたのも頷けます

ただ お百姓の仕事を通じて 細いながらも昔の百姓(人々)と繋がっている
という思いがあり いにしえの人々と共に現代を見ている
といったら言い過ぎですが(笑)
ユニークな視点を持てるのは この仕事ならでは・・と思います

トマトからキュウリへ

2019-08-22 17:59:35 | 畑の事
トマトの収穫が終わる

植えた時は20cm前後だったものが



今では3mを越える
抜根してすぐかたずけるのは大変なので このまま暫く放置
干からびて軽くなってから 一気に搬出します

今季は梅雨明けが遅かったので 後ろにずれ込んで8月もそこそこ採れた

マグネシウムとカルシウムの供給が特に今回のテーマでした
化学肥料は使いませんので 原料としては海藻と牡蠣殻石灰
当然ながらそのままでは吸収できませんので これらを どう可溶化するかなのですが
単純に堆肥を作る時に混ぜ込んでみました
海藻は微生物によって分解されます 牡蠣殻石灰も腐食酸で ある程度溶解される
と見込みました

結果として 葉色にむらが出ない 尻ぐされ果の減少 と一定の成果は出たと思えます
また 酸味(クエン酸)の強さは 果実への養分供給が良好である証拠と見ています
ただし 天候による影響も大きいので まだ断定はできません 継続と観察・検証が必要です

兎にも角にも 予定収量を若干でも上回る事ができました
なによりで ありがたい事です

そして 入れ違いでキュウリの収穫が始まりました

9月まで 無事収穫できる事を祈ります

ドタバタ

2019-08-15 11:14:57 | 日々の事
ドタバタ ドタバタ ドタバタ

長雨の影響が尾を引いて 秋作準備が遅れがち 追いつこうと ドタバタ  
夏作の収穫 特にトマトはピークを迎える ドタバタ

妹と姪が お盆前に帰省してくる
東京じゃ食えない美味いものの一つも食わせてやりたい
お出かけの時間を絞り出すのに ドタバタ

ドタバタ ドタバタ ドタバタ してる間に先週一週間が終わる
あれは夢だったのではないか(笑)

いわき市の小名浜で海鮮丼を食べさせる
昭和の香漂う小さな食堂 けして今時のこじゃれたお店ではない
姪は大きな口をあけてパクパクと
目の前の市場で仕入れた魚介を食べるのだから 不味い訳がない
コスパも良好 これが地産地消の醍醐味です

夕飯は 隣市 北茨城で妹と姪が食べたがっていたカニ飯
魚介祭りである(笑)

二人とも十分満足した滞在になった様で
兄として 叔父として 嬉しい限りである
財布は随分軽くなったが(笑)

しかし 何ですねぇ
年に一回か二回しか会わないからでしょうか
姪の成長には驚かされます
学校や家庭それに友達など 環境による影響はあるのですが
もっと本質的な何かが はっきりとしてきた様に見えます
親子 或いは兄弟 そんなくくりで見てしまいがちですが
やはり 独立した一人の人間なのだ・・と改めて思う先週でした

戦中生まれ 戦後生まれ 平成生まれ が揃いますと
見ようによっては 別の国の人かと思う時があります
それだけ変化の大きい時代だったのでしょうね
いつか姪や甥は子供をもち 僕は死を迎え 歴史の彼方に流れていく
そんな事を思いつつ 今年もお墓参り行ってきました

夏祭り

2019-08-01 20:28:09 | イベント
今年の市民祭りは ちょっと違う
トマトを抱えて出店してきた
例のごとく共同出店
野菜を並べ

花を並べ(ドライフラワー)

準備万端
朝はボチボチだった人出も 日が高くなるにつれ賑やかに
のぞいてくれる人も徐々に増えてきた
・・が いつもの津波の様なお客の波はこない

なるほど 今日はお祭り いつものイベントとは来る目的が違う
昼頃になって それに気付く 遅すぎる(笑)

僕が子供の頃は なにせ人が多かったものだから まあ賑やかなもので
おもなものは 流し踊り と 神輿 と 屋台 だけで 今の様に色んな出し物は無かったが
子供には それで十分気分は高揚したものです

このお祭り 何百年 何千年も続くお祭りではない
昭和46年からだから50年弱の歴史
始まりの理由は知らないが 食っていくだけの戦後が終わり 
生活のゆとり 豊かさ を実感し始めた時代背景と無縁とは思われない
途中の30数年はいなかったので経験してないが
それだけに その変化を強く感じる

僕は お祭りの根幹は神事であり 地域の参加者が主体
その意味で 土着的な文化だと思っていたのですが
客が主体のイベント的色合いが増してきている
これは人口減少で寂しくなる地域を何とか盛り上げたい との思いからなので
良いとか悪いとかいう問題ではない

この状況が 今のこの街を表している

今回は 参加しました トマトだけですが・・多少は貢献できたのでしょうか・・う~ん わかりません(笑)