昨日の文庫本の横にパセリがあったのですが、
そのパセリの庭がこちらです、
元々は芝生だったのですがその後トマト畑となり、
現在に至っておりますが、
赤いお花をだれかが植えたらしく可憐に咲いておりますし、
これからどうなるかはだれにも分かりません、
庭も変わりますが言葉も変わります、
「モガ」や「モボ」はほとんど死語だと思います、
解る方は奇跡的に平成の世を生きているのかもしれません、
「そんなことなくってよ」とか、
「あの方は来ないのだわ」という使い方の、
明治の時代にあった「てよだわ言葉」という言葉は、
女学生の間で流行ったのですが、
尾崎紅葉はこれを評して、
「一種異様なる言葉づかひせり」と言ったそうです、
新しいものを受け入れ辛いのはいつの世も同じのようです、
明治の時代も造語は他にもたくさんあったようで、
ハイカラ・バンカラ・ヘナチョコ・出歯亀、
成金・レッテル・兵隊勘定・たちんぼ等々でございます、
当時はまさにシャレオツな言葉だったのでありますが、
この中にももう既に死語となっている言葉もあります、
例えば兵隊勘定とは割り勘のことなのですが、
今は最早使う人はいないと思います、
もしかしたら割り勘という言葉も、
最近はあまり使っていないのかもしれません、
こういうことを考え始めますと、
黙って笑うしかないとつくづく思ってしまいます、
朝日新聞の天声人語でも昨日若者言葉として、
「とりま廃案」「それなそれな」を取り上げておりました、
なんと「とりま」とは「とりあえず、まあ」なのだそうです、
とりあえずまあ戦争法案は廃案にしよう、
という意味だと私は思います、
「それな」は「そうだよね」とか「その通り」という、
言わば相槌のようであります、
団塊世代で言えば「異議なし」だなと思った次第です、
私は絶対に使いませんが中途半端でないという意味の、
「半端ない」という言葉も今度は「パネェ」という言葉に、
変化しているそうでございます、
私は逆の意味で使ってしまいますが、
「やばい」等はもう根付いてしまった言葉です、
今般の戦争法案では大活躍をしてくれた若者諸君は、
この平成の時代そのものを、
変革しているのだと私も思います、
新語や造語そして略語なるものは生まれては死んで行きます、
時代の流れに逆らえるものではありませんし、
受け入れて自ら使うかどうかは兎も角として、
冒頭の通り黙って笑うしかないようです、
大正や昭和の時代も同じだったし、
これからもそうなのであります、
まだ少し暗い海に、
今朝も風が吹いています。