この道

こっそりと隠れていた物品税という名の税金がございました、

この元来は贅沢品に課せられていた物品税が廃止され、

平成元年消費税という名の税金が生まれたのでございます、

こちらは貧者からも富者からも、

十把一絡げにして課税するばかりではなく、

生活必需品であれ贅沢品であれ全てのものに課税する、

極めて理不尽且つ奇妙な税金でございます、

今回はこれを増税すると同時に、

大企業大減税やばらまきをやろうというのですから、

泣くに泣けない笑うに笑えぬ、

最悪の悲喜劇であることは、

賢明なる国民のみなさんには、

自明のことであるべき筈なのでございます、

ところがどっこいそうでもありません、






お父さんは涙ながらに振り返ります、

平成元年この時は慣れていないこともあって、

増税前の駆け込み需要が半端なものではなく、

買いに走るみなさん続出で、

バンバン物が売れ大品切れが起きたそうでございます、

おかげさまで売り上げ計画はらくらく突破したのですが、

それは当たり前ということで,

会社や上役からはお褒めの言葉などは全くなかったようです、

本当に腹が立ったそうでございます、

ただ増税後の締め付けだけは壮絶を極めたようでございます、

平成９年の増税時も、

同じように増税特需が起きたそうでありますが、

あとの苦労は平成元年よりも過酷だったようです、

景気は低迷しあがけばあがくほど、

泥沼化する日々が続き人心は荒み乱れます、

それから後はご存知の通りの日本でございます、

ただこれまでもこれからも、

この道は国民が選んだのです！