ある日突然金木犀は、
あちらこちらでその存在を主張しはじめるのでございます、
勿論トイレの消臭剤の話ではありません、
全ての生身の金木犀が一斉に輝きを放つのです、
こちらもれっきとした年代物の金木犀、
三代前からここにいる金木犀の金ちゃんです、
あまりにも立派過ぎて、
お手入れやお掃除がとても大変だとお父さんが申しておりました、
じっと座ってうとうとしておりましたら、
気のせいかもしれませんが、
金木犀の香りが微かにではございます漂ってまいります、
お父さんお手入れお願いしますね、
私香り楽しむ係りです!