チェロ物語FINAL

虹の橋で、
そろそろ、
のんびり、

過ごします。

2018年02月12日 | 犬の戯言


ヒヨドリの、餌場になってしまった感のある、

向かいの、みかん畑では、

実は、メジロも大活躍をしておりました。

玄関のドアを開くたびに、ヒヨドリは、その狩りを中止して、

一応は遠慮して、一斉に、飛び立つのですが、

メジロは、結構、図太いようで、全く気にする風もなく、

ひたすら、啄(ついば)み続けているのです。





昔、だれかさんの、学校の教科書に、

たぶんですが、寺田寅彦さんの随筆があって、

今は、どこを調べても、そうは書いていないので、

全く、自信はなくなってしまっているのですが、

ムクドリは、英国では、

グレイッシュブラウンバード、と呼ばれていて、

あまり、綺麗な色でもなく、見た目はよくない鳥である、

と書かれていたように、記憶しているのです。

そして更に、ムクドリには、

なんと、毒があると、書いてあったのでした。

これは間違いなく、そうなのです。

しかし、これは、本当に尤もらしい、人間の嘘だったのです。

土佐藩の、野中兼山さんという方は、

害虫を、しっかり、食べてくれるムクドリを、

「ムクドリは千羽に一羽の毒がある」と言って、

人間に、食べさせないようにしたのです。

ムクドリを、保護し、害虫駆除をするために、

そういう嘘を、言ったのでした。

昔から、害虫も鳥と人間も、複雑な関係で、

勿論、人間の傲慢さの下にではありますが、

共存していたのであります。

ヒヨドリや、メジロが、害虫を駆除してくれるのかどうか、

さらには、毒が、あるのかどうかは、知りませぬが、

ムクドリに限らず、害虫にしろ、生きているのですし、

元より鳥の立場、人間の立場、

いつの時代も、

いろいろ、あるものでございます。





玄関のドアを開け、随行の係が、やって来たら、

すぐに、出発できる体制で、このまま眠っている私を、

幸せそうだというのは、

いささか、人間の偏見、ではありますが、

それでも、そんなに大きくは、

間違って、いないのかもしれませぬ。


*左手出してスタンバイ、眠る私です


コメント (7)