金木犀は桜などとは真逆で、
あまり意識してはいなかったのですが、
北から南に向かって、
どうやら咲いてゆくようです。
考えてみれば、
知らないことばかりでございます。
突然に秋模様になった、
北風が身に沁みます。
父が忘れ物をしたそうなので、
一緒に探しに出掛けます。
金木犀の木が植わっている、
みかん山の少し寂しい、
小道まで行くのです。
何を忘れてしまったのかは、
何故か不明です。
鈴生りの、柿の実です、
金木犀ではありませぬ。
決して取って食べたりはしていませんが、
赤くなってしまっている実も、
たくさんあって、
道にもぼとぼと落ちています。
色も変わっていつかは落ちる、
青い柿であります。
では、出掛けます。
山の方面に向かいますので、
金木犀はまだですが、
「排除」なんて寂しいことは言わない、
薄化粧かすっぴんの、
狐さんや狸さんが、
おいでおいでと手を振って、
待っているかもしれませぬ。