みかんもほとんど摘み取られてしまい、
緑の葉っぱばかりが目立ちます、
山道をハーハー言って登りながら、
名台詞を考えようと思ったのです、
しかしながら堕落し疲弊した頭からは何も出てこないのです、
そこで漱石先生「草枕」冒頭シーンでございます、
智ちに働けば角かどが立つ情に棹さおさせば流される
意地を通とおせば窮屈だとかくに人の世は住みにくい
そうは言っても月や木星に行くのは、
なんだかもっと大変なような気がいたします、
行動に移すのはとても面倒でもあるのです、
人の世が住みにくいからとて越す国はあるまい
まさにそのようでございます、
どこへ越しても住みにくいと悟った時詩が生まれて画が出来る
らしいのですが、
悟りの気配すらありませんので、
小説も書けないしダンスも踊れないのです、
だからお日様と遊ぶのです。