北風吹きぬく寒い朝にもかかわらず、
まだ暗いうちから新聞を取りに外に出かけた、
お父さんを待っていてくれたのは、
つい二週間前まで購読していて妙に違和感を感じて止めた、
懐かしの某全国紙でございました、
もう三十年来のお付き合いになります、
ただ別れようと思って別れたのですが、
未練がましくまた来てもらったのです、
お母さんと新聞店さんのご協力の賜物でございます、
「収まるところに収まる」という言い方は、
あまり好きではありませんが、
土曜版の束を抱えてほっと安心したような顔をしておりました、
人間はとりわけお父さんはややこしい生き物でございます、
私は過去にもとらわれませんし未来も考えません、
今を生きております!