山小屋だより

街歩きや山歩きで出会った花や風景を紹介しています。
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ヘボの巣の解体実演

2015-12-21 05:00:00 | 愛知県の山
※寧比曽岳から面さん邸に帰ると我々のためにとっておいてくれた
ヘボの巣の解体実演が始まりました。



ヘボ専用のスモークでヘボの動きを鈍くさせます。
最初からスモークを差し込む穴を加工してありました。



防護服姿のtombeeさんです。



こちらは面さんと私です。
tombeeさんが撮ってくれました。




スモークの差し込み口です。
1個では足りなくてもう1個火をつけました。
中のようすが手に取るようにわかる面さんです。



上の板を外して巣を取り出します。
tombeeさんがスーパーの買い物袋を広げています。
外から帰ってきたヘボが攻撃的になっていました。
うかつにもtombeeさんが足のひざ下あたりを刺されました。
同じように黒いズボンを履いていましたが、私は大丈夫でした。




中の巣を壊さないよう、慎重に外しています。



スモークで麻痺したヘボがたくさんいます。



取り出したヘボの巣です。



これは一番底の部分です。




山で掘り出したら、この箱に入れて運んでくるそうです。



空っぽになった飼育箱です。
箱というよりはヒノキの丸太をくり抜いた洞のようなものです。



巣の重さを測ってみたら、1.05Kgありました。
取り出した巣はビニール袋に入れたまま冷凍室に保存しました。
まだ生きているヘボをそのまま凍らせておとなしくさせるようです。



部屋の隅にはオオスズメバチを焼酎漬けにしたものがありました。
ハチのエキスがたっぷり入っていてこれを飲むと元気がでます。



さて、ヘボの解体実演が終わるとバーべキューの準備です。
すべて自家製の野菜や採りたてのシイタケです。
シイタケは面さんの家の裏山で採ってきました。



雨が降り出したので、急遽ブルーシートでテントを作りました。
ランタンは台湾の十份(じゅうふん)で買ってきたものです。
台湾の十份では私もランタンに文字を書いて大空に飛ばしました。



BUNさんと奥方も加わってOHC(追分ヘボクラブ)居酒屋の開店です。
北雪は私が持参した故郷のお酒です。
忍冬酒はBUNさんの手作りです。
他にtombeeさんが持参した「どぶろく」もありました。



メインは面さんが罠で仕留めたシシ肉(イノシシ肉)です。
この写真はtombeeさんから拝借しました。


最後にヘボ飯がでてきました。
全部食べ切れず、残った物はtombeeさんと分けてお土産にしました。
なかなか美味しいヘボ飯でした。



   ◎ヘボの巣の分解

※翌朝、面さんが冷凍庫に入れて置いたヘボの巣の分解をしてくれました。
ヘボとはシダクロスズメバチのことです。



先ず、巣を一段ずつ分解して並べます。
右が一番下の巣でそれから左に向かって重なっています。



ヘボも1匹ずつピンセットで取り出してくれました。



これが山で作る巣だそうです。
これから少しずつ大きくするようです。



巣を取り出したビニール袋の中にはたくさんのヘボがいました。
これは食べられないので廃棄処分だそうです。



この中に女王ハチがいるハズだと懸命に探している面さんです。
tombeeさんも熱心に話を聞いていました。



たくさんの幼虫が入っています。
これを1匹ずつピンセットで取り出すのに1日かかるそうです。
白い膜はかなり丈夫で、なかなか取れませんでした。



それにしてもかわいい顔をしています。
これはtombeeさんが撮ってくれました。



普通は全部上を向いています。
下を向いているのは冷凍庫に入れられて寒さにビックリし、ひっくり返ったようです。



これが幼虫です。上に口が見えます。
働き蜂が運んできた餌をこの口で食べるそうです。



働き蜂の胴は極端に細いです。
固形物は通らず、液体だけが通過するそうです。




右下の巣はオオスズメバチの巣です。
穴の大きさが違います。



空っぽになった巣が軒下にぶら下がっていました。
巣の材料は木の葉などのようですが、なかなか燃えないそうです。

※よい勉強になりました。
ハチを追っかけて野山を駆け巡る・・・
まさに男のロマンを感じました。



   ◎追 記

※後日、面さんからヘボの巣の全容を紹介していただきました。


各段の間には隙間があり、ヘボが自由に動けるようになっています。
表面は薄い皮で覆われています。



皮を剥ぐとこのようになっています。
この巣は丸太の中で15段にも大きくなっていたそうです。

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28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひーちゃんへ (山小屋)
2015-12-21 21:04:30
ヘボ飯はこの幼虫をご飯と一緒に炊いて
おにぎりにして食べます。
甘くて美味しかったです。
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Unknown (ひーちゃん)
2015-12-21 19:12:43
ヘボって何かと思ったら
スズメバチの仲間
ビックリポンや(@_@。
ヘボ飯はヘボの何を食べるのですか?
まさかこの白い幼虫では???
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面の木の風さんへ (山小屋)
2015-12-21 18:56:58
今回は細かく観察することができました。
素晴らしい解体ショーでした。
ヘボ追いもやってみたいです。
いつかプランニングしてください。
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紅さんへ (山小屋)
2015-12-21 18:54:07
2年前にも見たのですが、今回のほうが詳しく見ることができました。
ヘボの世界も奥が深いです。
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村夫子BUNさんへ (山小屋)
2015-12-21 18:52:21
「人間が滅びてもハチは生き残る・・・」と話したのはBUNさんでした。
確かにそうかも知れません。

面さんの解説をそのまま載っけたのですが少し違いましたか?
多少の違いは大目にみてください。
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へぼ (面の木の風)
2015-12-21 17:28:12
次回はヘボ追いをして楽しみましょう。
ヘボ追いの山遊びを楽しんでください。
お待ちしています。
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ヘボの巣解体ショー ()
2015-12-21 17:20:26
ビックリしました!
手馴れたとは言え危険が伴いますね。
山小屋さんもお手伝いしたのですね。
蜂に刺されなくて良かったですね。

バーベキューも美味しそうですね。
ヘボ飯、美味しかったですか?
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Unknown (村夫子BUN)
2015-12-21 16:56:40
↑「人間より賢いかも知れません」なんて随分ヘボの事を理解して呉れましたね。
ありがとうございます。
ヘボはクロスズメバチとシダクロスズメバチの総称です。

↑アレルギーだから蜂はダメだと仰る方が見えましたが、
アナフラキシーはアレルギーだから成ると言うものではありません。
オオスズメバチに刺されても平気な人がヘボに刺されてアナフラキシーを起こす事もあります。

巣盤に頭を突っ込んでいるのは冷凍庫の所為ではなく、
その前の煙幕が苦しいので潜りこんだのです。
今度はヘボ追いをやりましょう。
もっともっと楽しいですよ。
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ころんさんへ (山小屋)
2015-12-21 15:22:26
ハチの扱いは素人には難しいです。
ハチの子はよく見るとかわいい顔を
していました。
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かなこさんへ (山小屋)
2015-12-21 15:18:39
ハチの文化はなかなか素晴らしいです。
人間より優れているようです。

バーベキューも美味しかったです。
楽しい宴でした。
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haseさんへ (山小屋)
2015-12-21 15:14:08
ハチの世界は奥が深いです。
もしかしたら、人間より賢いかも知れません。
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hirugaoさんへ (山小屋)
2015-12-21 15:10:07
参加すれば、この解体ショーを見ること
ができました。
ハチのことがよくわかりました。
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ヘボの巣 (ころん)
2015-12-21 13:01:50
びっくりでした。
解体ショー手慣れたお仕事とは言え
大変ですね。
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自然食パーテー (かなこ)
2015-12-21 10:44:37
山小屋さん今日は。
猪や菜園のお野菜それに栽培シイタケのバーべキュウもヘボメシも美味しそうでしたね。
超豪華版でした。

飼育ヘボの巣の解体はビックリでした。
飼育すると15段にもなるのですね。
冷凍して殺すは成る程と思いました。

兄は自然の巣だったので それほど大きく無かったです。
山小屋さんもお手伝いされてよき体験になりましたね。
ヘボが懐かしいです。
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おはようございます! (hase)
2015-12-21 10:03:33
すごい大きな蜂の巣
これを取り除いてくれたら山へ入るのも安心ですね。
取ってきたもの焼くのも困難、解体作業大変さがわかりました。
幼虫の佃煮は山にいるかたにとってはたんぱく源でしょうね。
想像すると私にはとても食べられません。
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Unknown (hirugao)
2015-12-21 09:59:46
わお~
なんとも凄い解体ショウでしたね。
蜂は苦手です…
こうして写真で見せていただくだけで十分です。

ヘボのおにぎりは美味しかったですね。
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mamarinnさんへ (山小屋)
2015-12-21 09:32:03
お久しぶりです。
ヘボとはシダクロスズメバチのことです。
オオスズメバチはクマと呼んでいます。
佃煮を食べましたが、なかなか美味しかったです。
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へぼって何 (mamarinn)
2015-12-21 08:20:03
へぼってなにとおもいつつ読んでいくと蜂の種類だったんですね。

解体ショウの様子、ことこまかに手に取るように、詳しく説明があり、楽しく

お面白く読ませていただきました。。U+2757

次は何が出てくるかたのしみです。
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あずきさんへ (山小屋)
2015-12-21 07:49:04
1泊だけでもご一緒できればよかったです。
山登りも楽しかったです。
次回はぜひご参加ください。
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mcnjさんへ (山小屋)
2015-12-21 07:47:54
ヘボを飼ってその幼虫を食べる文化・・・
まだまだ残っているようです。
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つちやさんへ (山小屋)
2015-12-21 07:46:59
これを解体してくれたのは面さんです。
私とtombeeさんはみているだけでした。
実に楽しいイベントでした。
よい勉強になりました。
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安人さんへ (山小屋)
2015-12-21 07:45:30
子供の頃よくみたのはアシナガバチです。
このようなハチは見たかどうか覚えていません。
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tombeeさんへ (山小屋)
2015-12-21 07:44:10
先ほど私もBUNさんのページを見てきました。
オスとメスを肉眼で見分けるのは難しいですね。
刺すのはメスだけのようなので、刺されてみれば
わかるようです。
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Unknown (あずき)
2015-12-21 07:38:07
昨年もこの時期でしたね
今回は解体ショーを見せて頂きホォーと眺めさせて頂きましたが
私はアレルギーなので、画面で見せて頂ける方が安心してみれます。
面さんは自然と共存の生活ですね
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ヘボの巣 (mcnj)
2015-12-21 05:58:49
ヘボの癖に、巣作りは上手なものですね。
ヘボでは無いようです。

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ヘボとは (つちや)
2015-12-21 05:58:33
お早うございます

ヘボとは、「シダクロスズメバチ」 とのこと。
ヘボ巣の解体作業を通じて勉強をさせて貰いました。
ここまでやるとは、その道に通じたtombeeさんですね。
ハチを追っかけての山を駆け巡る ・・・・、 いいですね。
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おはよう御座います(*^_^*) (安人(あんじん))
2015-12-21 05:49:13
珍しい物見せて頂きました

子供の頃は蜂の巣を取った事はありますが・・

こんな専門的なのは初めてです

ずいぶん 入ってる物ですね

これで色々加工できるのですね

コメント有難う御座いました(*^_^*)

ポチ:(*^_^*)
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Unknown (tombee)
2015-12-21 05:15:21
懐かしや、解体ショー。
とってもよく解る解説でした。
ブログで復習させていただきました。
BUNさんが♂の解説をしてますね。
とってもよく解りました。
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