山小屋だより

街歩きや山歩きで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、ご一緒に歩きましょう。

下北半島・吹越烏帽子(その3)

2016-08-15 05:00:00 | 青森県の山

左のほうの展望です。
一番左に太平洋が見えています。



こちらは右のほうです。
陸奥湾が見えています。



ムシャリンドウです。
最初、ラショウモンカズラかと思ったのですが、
葉っぱが違っていました。




オオバギボウシです。
葉っぱがギボウシより大きいです。



頂上に着きました。
登山口から約1時間30分でした。



ここには一等三角点がありました。



陸奥湾を挟んで反対側に山が見えています。
左が前日登った大尽山です。




ここでランチでした。
おにぎりが大きくて1個残してしまいました。




頂上はかなり広かったです。



シシウドにハナアブがきていました。



ランチ後、同じ道を下ります。




ツクバネソウが実をつけていました。
まもなくすると真っ黒になります。




ツバメオモトです。



真っ黒なツバメオモトもありました。



バスが待っている登山口に着きました。
下りは約1時間でした。
整理体操をして体を整えています。



バスで新青森駅に向かいます。
途中、ソーラーパネルの奥に吹越烏帽子が見えました。



備蓄用燃料タンクです。
たくさんありました。



浅虫温泉あたりの陸奥湾です。
ここで希望者だけ温泉に入って汗を流しました。



新青森駅で解散しました。
ここでお土産を買っている仲間もいました。



弘前ねぷたが飾ってありました。
弘前はこのように扇型になっているのが特徴です。




新幹線・新青森発 17:22の「はやぶさ」に乗車しました。




一ノ関あたりからの夕日です。
このあと、静かに沈んで行きました。

※下北半島の2つの山に登りましたが、それぞれ特徴がありどの山も
よかったです。
吹越烏帽子にあんなに花が咲いているとは予想外でした。









下北半島・吹越烏帽子(その2)

2016-08-14 05:00:00 | 青森県の山

マイヅルソウの実です。
真っ赤な実にはよく出会いますが、その前のこの色も大好きです。



オカトラノオも咲き出したばかりです。



ウツボグサはたくさん群生していました。



ノリウツギもたくさん咲いていました。




明るいところにでました。



次々に花が現れます。
これはヤマハギです。
お盆に山からとってきてお墓に飾る花です。



ハクサンシャジンも咲いていました。
平地で咲いているツリガネニンジンの高山種です。



振り返ってみました。
正面に見えるところが日本原燃の六ケ所村再処理工場です。



ノコギリソウです。
葉っぱが鋸の歯のようです。



少し色が違うノコギリソウもありました。




タカネナデシコが顔を出していました。
カワラナデシコと比べると花びらの切れ込みが深いです。




ノハナショウブです。
ハナショウブの原種といわれています。




キバナカワラマツバといいます。
花が黄色くて葉っぱが松葉に似ています。




ハクサンオミナエシです。
別名:コキンレイカと呼んでいます。



クルマユリも咲いていました。
よく群生する花ですが、ここではこれだけでした。



急な登りが続きます。
みんな黙々と登っています。



ミヤコグサです。
一般に海岸などに多い花です。
別名:エボシグサとも呼んでいます。
標高が高い山で出会うのは珍しいです。





下北半島・吹越烏帽子(その1)

2016-08-13 05:00:00 | 青森県の山
※7月22日、2つ目の山は吹越烏帽子(ふっこしえぼし)です。



朝、宿の周囲を散策してみました。
湯野川温泉の文字がありました。



すぐ近くに川が流れています。
大きなケショウヤナギの木がありました。



朝食です。
生卵1個でご飯が2杯食べられます。




前日、採ったミズもでてきました。
ミズは別名:ウワバミソウと呼んでいます。



バスで移動です。
船の右奥に見える山がこれから登る吹越烏帽子です。




だいぶ山が近くなってきました。




登山口に着きました。
先ずは準備体操です。



ここが登山口です。
さて、どんな山でしょうか?




ツクバネソウが咲いていました。
まるでスポットライトを浴びているようでした。



ヒバの樹林帯の中を歩きます。




コウゾリナです。
花の下が鋭い毛で覆われています。





チゴユリの実です。
ここにもライトがあたっていました。




ツバメオモトも実になっていました。
この実の色がツバメに似ているそうですが、どうでしょうか?



ツチアケビの花です。
ツチアケビは腐生植物の仲間です。
このあと、小さなバナナのような実がなります。




マイヅルソウの実はウズラの卵のような色をしています。
このあと、真っ赤になります。





静かな登山道が続きます。
登山道はよく踏まれていました。



下北半島・大尽山(その4)

2016-08-12 05:00:00 | 青森県の山

ブナとヒバが抱き合っています。
お互い、生える場所を間違えたようです。



これもクマの仕業です。
ヒバの皮が剥がれていました。




ガイドさんが「クマ撃退スプレー」を持っているというので、
見せて貰いました。
唐辛子成分が入っていて7〜8mくらいから噴霧するとクマが
逃げるそうです。
米国製でした。




イチヤクソウが咲いていました。
群生することが多いのですが、ここでは1輪だけでした。



バスが待っているところに着きました。
この日の歩きは約8時間でした。




下りてくる途中で「ミズ」を摘みました。
食べたことがないという人がいたので、宿で出して貰うことにしました。




途中で「トイレ休憩」をとりました。
登ってきた「大尽山」がきれいに見えています。




奥の赤い橋のところが「三途の川」です。
今回はバスで通過しただけでした。



ヒヨドリバナが咲いていました。




ルリイロトンボが飛んでいました。



すぐ足元にきてくれました。
きれいな色をしたトンボです。
これがたくさん孵化するところは見事だそうです。




バスに揺られて約30分・・・
この日の宿に到着しました。




夕食です。
海の幸も山の幸も豊富でした。



今回も鹿児島から参加した人が差し入れしてくれました。
滅多に入手できないという「一どん(いちどん)」という焼酎です。
なかなか美味しかったです。



現地から参加した人の差し入れでした。
特別純米酒「豊盃」です。
これもまた美味しかったです。




下北半島・大尽山(その3)

2016-08-11 05:00:00 | 青森県の山

クマの爪跡がありました。
クマは木登りも上手なので、木に登っても追いかけてきます。


あまり通る人が少ない登山道ですが、この日は両側が刈り込まれていました。
我々が登ることを知らせてあったので、現地の人が刈り込んでくれたようです。




このあたりから急な登りになりました。



シラネアオイの実です。




頂上に着きました。
ガスで展望はまったくありません。



三等三角点がありました。



頂上が狭いので、早々に下りることにしました。
みんなが下りた後、突然ガスがとれて下がみえました。



宇曽利湖です。
左奥が恐山の霊場です。



恐山をブーミングしてみました。
この後、すぐに見えなくなりました。
僅か30秒くらいの出来事でした。



これから下る方向です。
ガスっていて何も見えません。



先に下山している仲間に追いつきました。



このあたりが一番の難所です。
何人か滑って転んだ人もいるようです。


ここで休憩です。
休憩時にはこまめに水分補給することが大切です。




ギンリョウソウがすっかり目玉になっていました。



前を歩く男性は現地ガイドさんです。
主に八甲田あたりの山をガイドしているそうです。




ユキザサもまだ緑色でした。
もうすぐすると赤くなります。



サンカヨウの実です。
このくらいになると食べることができます。
近くにいた女性にあげたら、「美味しい!」といって食べていました。



下北半島・大尽山(その2)

2016-08-10 05:00:00 | 青森県の山

前を歩くのは「現地ガイド」さんです。
主に八甲田山あたりのスキーガイドをしているそうです。




きれいな姿のトリアシショウマです。



タケシマランの実がありました。
秋になると真っ赤になります。




エンレイソウも花は終わっていました。






モミジガサです。
花はこれからです。
若い時は山菜として食べることができます。



ツルアリドウシが咲いていました。
花は2つですが、根元で1つになっています。
秋に赤い実が1個つきます。
別名:イチリョウ(1両)と呼んでいます。




ツクバネソウです。
やがて真っ黒な実ができます。



大きなホウの木の横を通過します。
ここには青森ヒバもたくさんありました。



ハエドクソウです。
これでハエ取り紙を作ったそうです。



これもクマの仕業だそうです。
クマはペンキの匂いが嫌いなようです。



オオカメノキの葉っぱがきれいでした。




ツルリンドウと思ったのですが、色が真っ白です。
地面を這っていたので、テングノコヅチかも知れません。
ツルリンドウは木に巻き付きます。



ここで小休止です。
青森ヒバがたくさんありました。



トチバニンジンを見つけました。
葉っぱがトチの葉に似ています。



ハリブキは葉っぱにも鋭いトゲがあります。



モミジカラマツが咲いていました。



大きなブナの木もたくさんありました。




タカネサギソウです。
野生ランの仲間です。



ギンリョウソウは花が終わって「目玉おやじ」になっていました。
こんな姿をみるのも山歩きの楽しみです。




下北半島・大尽山(その1)

2016-08-09 05:00:00 | 青森県の山
※大尽山(おおづくしやま)登山の日です。





7月21日、午前5時30分起床、午前6時、お勤めです。
長い廊下を渡って本堂に行きます。




本堂で約30分ほどお坊さんの読経を聞きました。
高野山で修業を積んだお坊さんもいました。
本堂内は撮影禁止でした。

外を見るとガスっています。




前日は雲の中で見ることができなかった大尽山がきれいな姿を
みせてくれました。



正面奥が釜臥山(かまぶせざん)です。
標高879m、下北半島の最高峰で頂上にガメラレーダーがあります。
その右は屏風山です。



角度を変えて大尽山を撮ってみました。
左に「いたこの口寄せ」が見えます。
現在「いたこ」は3名だそうです。
幟旗は大祭の期間だけのものです。



午前7時、朝食です。
フルーツがあったのが嬉しかったです。



朝食後、バスで登山口まで移動しました。
荷物はそれぞれ自分で運びます。



ここが大尽山の登山口です。





ノリウツギが出迎えてくれました。



先ずは準備体操です。



出発しました。




ヌスビトハギです。
かわいそうな名前の植物です。



こちらはトリアシショウマです。
芽吹く頃の姿が鶏の足に似ているそうです。




エゾアジサイです。
装飾花がきれいなブルーをしています。



フキがたくさんありました。
このくらいならまだ食べられるかも知れません。




分岐にでました。
この林道歩きは約1時間続きます。



ミズバショウの葉っぱが倒れています。
このあたりにはクマがたくさん生息しているそうです。
これもクマの仕業のようです。




クマの足跡がありました。
まだ新しい足跡です。
鈴を鳴らして歩きました。









下北半島・恐山(その3)

2016-08-08 05:00:00 | 青森県の山

部屋に荷物を置き、これからガイドの案内で「恐山」を散策します。
ガイドの第一声は「恐山という山はありません。」でした。

寺 名:恐山菩提寺
本 尊:延命地蔵菩薩
開 基:慈覚大師円仁
本 坊:曹洞宗円通寺
大祭典:7月20日〜24日



ここは亡くなった人の霊を慰める霊場です。
風車はあの世で子供達が遊ぶ玩具です。



あちこちから噴煙があがり、硫黄ガスの匂いが漂っていました。
石積みは迷った時の目印になりますが、鬼が足で蹴って壊すとか・・・

山のケルンもガスで迷った時の目印になります。



「無間地獄」とあります。
正面上の岩が「鬼の顔」に見えました。




お金が火山ガスで腐食しています。




奥に見える建物は八角堂です。
ここには服など身に着けていたものが納められていました。

※この時期は大祭りなので幟端が立っています。



奥の湖は宇曽利湖(うそりこ)・・・
この浜は極楽浜だそうです。



東日本大震災の慰霊塔です。
右に「鎮魂の鐘」左に「希望の鐘」があります。



「まむし注意」とありますが、ここに「まむし」はいないそうです。
「立ち入り禁止」と書くと入る人がいるようですが、これだと
誰も入らないそうです。



小さな小屋の前に人が集まっています。



頼むと亡くなった人を呼び寄せてくれるそうです。





宿坊にも大浴場がありますが、外にもあるというので
入ってみることにしました。




「花染の湯」という温泉です。
よく見たら「混浴」とありました。




浴槽が3つもあり、かなり広かったです。
しばらくしたら、男性が3人ほど入ってきました。
ここの従業員で毎日入っているそうです。

※他にも「男性用」、「女性用」の外湯がありましたが、入りませんでした。
宿坊の大浴場もいつでも利用できました。



奥の建物(宿坊)の右が大浴場です。




部屋に帰って喉を潤しました。
途中の「道の駅」で買ってきた「ワンカップ」です。



夕食は「精進料理」でした。
たくさんの料理が並んでいます。




お坊さんの合図でみんな一斉に唱和します。
これが終わってから初めて「いただきます!」・・・でした。




食堂はこんな感じです。
1度に200人くらいは食事ができるようでした。







下北半島・恐山(その2)

2016-08-07 05:00:00 | 青森県の山

この「ねぶた」は完成していました。
特別にテントの中に入れて見せてくれました。
台車が2m、ねぶた本体が3m、合計5mと高さ制限があるそうです。


これが「下絵」だそうです。
青森ねぶたはほとんどがこのような「武者絵」が多いそうです。




台車の下に発電機が積んであります。





外で台車を組み立てていました。



ここに「ガイド本部」がありました。
中に入ったら、「無料で説明いたします。」ということでしたので、
女性ガイドから改めて説明を受けました。




自衛隊の「ねぶた」もでるようです。



製作中の内部を覗かせて貰いました。
手前はまだ色付けをする前の指のようです。
線には「蝋」が塗ってあってお互いの色が混ざらないようになっているそうです。




大きなテントが両側に並んでいます。
今年は22基の「ねぶた」がでるそうです。

※日 程
 8月1日(月)        前夜祭
 8月2日(火)〜7日(日)  青森ねぶた祭り


青森駅から電車で新青森駅に移動しました。
ここが集合場所です。



駅の構内にも「ねぶた」が飾ってありました。
今年の3月には北海道の函館まで新幹線が開通しました。



「ねぶた」をズーミングしてみました。
なかなか迫力がありました。



これからバス(専用車)に乗って移動します。




黒い雲がでてきました。
このあたりには風力発電の風車がたくさんありました。



約2時間ほど車に揺られて「恐山」に着きました。
この日(7月20日)から5日間は「大祭」が行われるので、
幟旗がたくさん風に揺れていました。




山門の扁額に「霊場 恐山」と書いてあります。




宿坊の玄関です。
今回の参加者は男性6名、女性13名の合計19名です。




男性6名は1つの部屋に通されました。
ホテル並みの宿坊でした。



ロビーも立派です。
この大祭の時は宿坊を予約するのは難しいそうです。
全国からたくさんの信者が押し寄せるようです。


下北半島・恐山(その1)

2016-08-06 05:00:00 | 青森県の山
※7月20日〜22日、青森県の下北半島の山に行ってきました。



新しくできた「新宿バスターミナル」です。
ここから青森まで夜行バスの旅です。
上から3番目が乗車するバスです。
ここからいろんな地区に行くことができます。




午後10時過ぎです。
出発10分くらい前になるとアナウンスがあります。
受け付けカウンターも広々としています。




このターミナルを利用するのは初めてです。
立派なインフォメーションもありました。




直接乗り場に行って運転手に名前を告げると乗車できます。
バスの前のほうは座席が3列でした。
ネット予約で前から2列目の窓側をゲットしました。
座席はリクライニングで目隠し用のフードもついています。
定刻に出発しました。



青森まで4回ほど休憩しました。
最初の佐野SAでは土砂降りでした。
2番目は福島県の安達太良SAでした。
3番目の宮城県・長者原SAで夜明けを迎えました。




最後は岩手県の岩手山SAでした。
岩手山が少し姿を見せてくれました。




「まもなく青森駅です」というアナウンスが流れました。
カーテンを開けると外はすっかり明るくなっていました。




定刻(午前9時10分)より少し早く青森駅に着きました。
新宿から約10時間30分のバスの旅でした。
車内も空いていてなかなか快適でした。




JR青森駅です。
青森は何度も仕事で通いました。
駅前はその当時とあまり変わっていませんでした。




少し時間があったので、港のほうにでてみることにしました。
赤い建物は「ワ・ラッセ」という「ねぶた」が飾ってある施設です。
5年ほど前にできた建物のようです。



青函連絡船・八甲田丸はそのままでした。



少し離れたところからの八甲田丸です。
この船も内部が見学できます。




この堤防の奥が陸奥湾です。
海は静かでした。




三角形の建物は青森観光物産館「アスパム」です。
今年で創立30周年だそうです。
ここの2階に新鮮な魚を食べさせてくれる日本料理屋さんがありました。




大きなテントが建っていました。
この中で「ねぶた」を製作しているようです。




ほぼ完成している「ねぶた」もありました。
こんな近くでみるのは初めてです。




これは別の「ねぶた」です。
下のほうで男性が製作中でした。




近くで説明を受けながら見学させて貰いました。
針金で骨組みを作り、内部に木枠を組んで照明を取り付けています。
針金の外に和紙を貼って色付けして完成させます。




照明は台車の下に「発電機」を積んでいます。
なかなか大掛かりな装置でした。