山小屋だより

街歩きや山歩きで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、ご一緒に歩きましょう。

守門岳(最終回)

2017-07-29 05:00:00 | 新潟の山
※このシリーズ、今日が最終回です。



岩場を下ります。



イワカガミの花後です。
花が散ってガクだけが残っています。



ブナ林を下っています。




水場に着きました。



冷たくて美味しい水でした。
5~6杯、立て続けに飲み、タオルを濡らして頭から拭きました。
やっと生き返った感じでした。
空っぽになったペットボトル3本にも満タンにしました。



ツルアリドウシの花が群生していました。
別名:イチリョウと呼ばれています。




ブナ林が続きます。




二口の登山口に着きました。
ここから駐車場までは歩いてすぐです。



駐車場に到着しました。
この日の歩程は休憩を入れて約8時間40分でした。
暑さにやられた山行でした。

※この先の保久礼駐車場においた車を回収し、再び石打の宿に戻って温泉に入り
スッキリしてから帰りました。



守門岳(その9)

2017-07-28 05:00:00 | 新潟の山

ブッシュを掻き分けて進みます。



ブナの大木に落書きがしてありました。
落書きされたブナがかわいそうでした。




樹林帯を快調に下っています。




このルートを登るのはなかなかたいへんです。
今回は下りに使ってよかったです。





遠くに滝が見えました。




ここは「中間点 標高1000m」とありました。



反対側には「滝見台」とありました。



ノギランはまだ蕾です。




名残のヤマツツジが咲いていました。
標高が高いところではかなり遅くまで咲いているようです。





守門岳(その8)

2017-07-27 05:00:00 | 新潟の山

コバイケイソウはもう終わりを告げていました。


ウラジロナナカマドの花が咲いていました。
秋に真っ赤に紅葉します。



だいぶ下りてから振り返ってみました。
正面の高い山が守門岳です。




ツマトリソウ(褄取草)です。



花びらが7枚あり、咲き始めは両側がピンクに染まります。
着物の褄(つま)から赤い襦袢がチラリと見えるという何とも
色っぽい名前の花です。





大岳分岐に戻りました。
ここから二口に下ります。



樹林帯の中に入って行きます。



マイヅルソウが葉っぱの間から顔を出しています。



オオバギボウシです。
芽吹きの頃は「トトキ」と呼ばれ、山菜として重宝されています。
もうこんなに大きくなったら、食べることはできません。


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   ◎ツバメのヒナ


7月20日の朝、新聞を取りに玄関にでたら、ツバメのヒナが死んでいました。



見上げると巣は壊れていませんでした。
誤って巣から落ちてしまったのでしょうか?




翌日(21日)の巣のようすです。
何か黄色い物が見えています。




昨日(26日)、そっと巣を見上げると、
黄色いクチバシが3つ見えました。




親がくるのがわかるようです。
一斉に口を開けて餌をねだっています。




親が右のヒナに餌をあげてすぐに飛び去りました。
巣の中には3羽のヒナがいることが確認できました。
今度こそ、無事に育って欲しいと願っています。

守門岳(その7)

2017-07-26 05:00:00 | 新潟の山

木道が続きます。
正面奥が頂上のようです。



ワンピッチで頂上に着きました。
標高1530.2m、日本200名山の一つです。
私にとっては20数年ぶりの山でした。



ここには二等三角点があります。


トンボ(アキアカネ)がたくさん飛んでいました。
秋になると真っ赤になって里に下りてきます。




遠くに越後駒ヶ岳が霞んで見えます。




頂上全体はこんな感じです。



右が大岳・・・
左が青雲岳です。木道が白い筋のように見えています。




方向盤です。
佐渡が見えるそうですが、この日は雲が多くて見えませんでした。



頂上から少し下りた木陰で休憩しました。
暑くて熱中症になる寸前でした。
これから大岳分岐まで下ります。


守門岳(その6)

2017-07-25 05:00:00 | 新潟の山

大岳分岐です。
帰りはここから二口に降ります。



ゴゼンタチバナです。
葉っぱが4枚の時には花が咲きません。
右下に見えるのはカタクリの実です。



ツクバネソウです。
この実を追羽根の羽根に例えました。



大岳を振り返ってみました。
空に白い雲が遊んでいました。



ミネカエデの葉が色づいていました。
夏を通り越して秋を感じているようです。




太陽を遮るところがない登山道です。



ネバリノギランが顔をだしていました。
花を触ると粘りがあります。



ウラジロヨウラクです。
葉っぱの裏が少し白っぽいです。



広い湿原にでました。




ここは青雲岳(あおくもだけ)です。



守門岳が正面に見えてきました。




少し荒れた登山道が続きます。



こんな花が湿原に咲いていました。



最初、サワラン(別名:アサヒラン)かと思ったのですが、
サワランはもっと濃いピンク色をしています。

よく見たら「トキソウ」でした。
まさか、こんなところで「トキ」に会うとは思っていませんでした。
とても嬉しかったです。






守門岳(その5)

2017-07-24 05:00:00 | 新潟の山

遠くからヘリの爆音が聞こえてきました。




レスキューヘリのようでした。
近くで事故でもあったのでしょうか?



カラマツソウが咲いていました。



シモツケソウはまだ蕾です。




大岳を振り返ってみました。
あの山を越えてきました。
人間の足は素晴らしいです。



1本の茎の先端に幾つかの花をつけています。
オニアザミのようです。



ヤグルマソウも小さな白い花を咲かせています。
葉っぱが鯉のぼりの矢車に似ているので、この名前があります。



オオバギボウシは咲き始めたばかりです。



少し荒れた登山道です。
左が大きく切れ落ちています。



遠くに見える山は越後駒ヶ岳です。
越後三山の一つです。



静かな登山道です。




大きな雪渓が残っていました。




この日は暑くて汗びっしょりでした。
この雪渓の近くを通る時だけ涼しい風が吹いてきました。



石がゴロゴロした登山道です。




ゴゼンタチバナの群生です。



モミジカラマツです。
花がカラマツに、葉っぱがモミジの葉に似ています。
高山に咲く花はどれも清楚な感じがします。





守門岳(その4)

2017-07-23 07:00:00 | 新潟の山

大岳の頂上に着きました。
ここは標高1432mです。



巣守神社の碑がありました。



三等三角点です。




仲よく並んだヒメサユリです。



きれいに撮ってあげました。



ムシカリの実です。
これから真っ赤になり、やがて黒くなります。




これから歩く尾根が見えてきました。
正面の高い山が守門岳の頂上です。
左奥は浅草岳のようです。



少しズーミングしてみました。



アカモノの花です。
別名:イワハゼと呼ばれています。




タニウツギも残っていました。



遠望です。





ここは大きく下ります。
尾根にこれから歩く登山道が見えています。



タニウツギと雪渓のツーショットです。


足元に小さな花が咲いていました。
クルマバナです。
ガクがムラサキ色で毛が多いのが特徴です。




ヒメサユリの三姉妹です。
これが最後でした。




代わりにニッコウキスゲがでてきました。



朝咲いて夕方には萎んでしまう一日花です。
次に咲く蕾が待っていました。







守門岳(その3)

2017-07-22 05:00:00 | 新潟の山

展望が開けました。
正面奥は日本海です。



左奥に見える山は柏崎の米山のようです。
きれいなピラミッドをしています。



イワカガミの実です。



ノギランがこれから花を咲かせます。




モウセンゴケが群生していました。
粘液で小さな虫を捕まえて栄養にするそうです。



ゴゼンタチバナです。
白い花びらのようにみえるのはガクです。
花は中心にたくさん集まっています。



最初に出会ったヒメサユリです。
別名:オトメユリとも呼ばれています。



ここは不動平というところです。



可憐なヒメサユリが幾つも咲いていました。



咲き始めのヒメサユリです。




今回はこの花に会うのが目的でした。
以前、福島県の高清水公園でみたことがあります。
その時のヒメサユリとは雰囲気がまったく違います。



花を求めて山に登っても必ず会えるとは限りません。





少し光を浴びたヒメサユリ・・・
オトメの名前に相応しい花です。



すぐ近くでイワカガミが咲いていました。



マイヅルソウも存在感をアピールしています。
葉っぱをツルが羽根を広げた姿に例えたそうです。



ミツバオウレンの花後です。
あの小さな白い花がこんな姿になるとは想像できません。
花は終わったあとの姿を見るのも楽しいです。


※今日は地区の「夏まつり」です。
模擬店、子供神輿、大人神輿もでます。
午後6時から午後8時まで盆踊りもあります。
久しぶりに役員になり、地区の人たちとの交流を楽しんできます。








守門岳(その2)

2017-07-21 05:00:00 | 新潟の山

ブナの大木がでてきました。



長い階段が続きます。



ユズリハです。
新しい芽がでてくると古い葉っぱが垂れ下がります。
「代々譲る・・・」といわれ、おめでたい謂れがあるので、
正月のしめ縄に飾られます。




ツルアリドウシの実です。
別名:一両(イチリョウ)と呼ばれています。



水が湧いていました。




ここは「キビタキ清水」という水飲み場です。



珍しいものを発見しました。



ショウキランの蕾です。
ギンリョウソウやツチアケビなどと同じ葉緑素を持たない
腐生植物です。
開花前の姿をみたのは初めてでした。




すぐ近くにギンリョウソウが咲いていました。
恥ずかしそうに両手で顔を隠しています。



ショウジョウバカマの花後です。
大きく茎を伸ばして種を遠くまで飛ばします。



大岳まであと50分とあります。




ムシカリ(別名:オオカメノキ)の葉っぱです。
花はもう終わっていました。




アワフキムシの巣です。
この中に幼虫が棲んでいます。
この泡は強い雨でも流れません。



野生ランが咲いていました。




ズーミングしてみました。
ハシナガヤマサギソウのようでした。
距が長いのが特徴です。




守門岳(その1)

2017-07-20 05:00:00 | 新潟の山
※7月9日(日)、新潟県の守門岳(すもんだけ)に登ってきました。



石打にあるリゾートマンションに前泊しました。




魚沼産のコシヒカリの産地です。




越後三山が見えました。
左から八海山、越後駒、中ノ岳です。



朝早いので、高速道路が空いています。
朝日が眩しく輝いていました。



左は「雪国まいたけ」の工場です。



ここで高速を下ります。



この先を右に曲がります。




「ものずき村」とはどんな村でしょうか?



ここを左に曲がります。




二口駐車場に着きました。
今回は車2台できています。
1台ここにおいておきます。




この橋の右奥に登山口があります。
帰りはここに降りてきます。





約10分で一番奥にある保久礼(ほっきゅれい)駐車場に着きました。
今回の参加者は男性4名、女性1名の合計5名でした。



身支度を整えて出発しました。




小屋が見えてきました。



登山ポストは登山者届けでいっぱいでした。
回収にきていないようです。
登山道はいきなりの階段から始まりました。





巻機山(最終回)

2017-07-01 05:00:00 | 新潟の山
※今日から7月です。
このシリーズの最終回です。



こんな雪道がかなり長く続きます。
踏み抜きに注意です。




このあたりは雪が解けて川になっていました。



ユズリハの花が咲いていました。
新葉がでると古い葉は垂れ下がって落ちます。
「代々譲る」といわれ、正月のしめ縄の飾りとして使われます。



石がゴロゴロとした登山道になりました。



ブナ林を通過します。




五合目に着きました。




ピラミッドのような山は大源太山です。
だいぶ姿がよくなってきました。



ヒメモチです。
北海道から本州の日本海側の多雪地帯に生育している常緑低木です。
花弁が4枚でオシベも4本で、秋に赤い実をつけます。



ミヤマスミレ・・・
スミレの高山型です。



ツクバネソウが咲いていました。
葉っぱに写った花の影がクモのようです。




四合目を通過します。





登山口に降りてきました。



駐車場に到着しました。
この日の歩きは約10時間でした。

ここから少し歩いたところに水場があります。
そこで靴の泥を落として一度マンションに引き返しました。
温泉に入って着替えをし、車の人になりました。


関越トンネルの近くで山が真っ赤に染まりました。



アーベントロートという現象です。
夕焼けが山肌に反射して山が赤く見えます。
わずか、数分の出来事でした。

※夜明けの頃、山肌が赤く染まる現象はモルゲンロートといいます。
どちらもドイツ語です。



   ◎付 録



今回のルート地図です。
一番右の「井戸尾根コース」をピストンしました。
桜坂駐車場は朝は誰もいませんが、帰りには管理人がいてしっかり駐車料(¥500/1台)を
徴収されました。



巻機山(その9)

2017-06-30 05:00:00 | 新潟の山

ゼリーを食べて元気に出発しました。



巻機山の頂上に別れを告げました。
ウサギのような雲が浮かんでいました。




生まれたばかりのショウジョウバカマです。
淡いムラサキ色をしています。



イワナシです。
花の中が少し見えています。




ニセ巻機山(前巻機山)を通過します。



ここから大きく下ります。
正面奥は苗場山です。



ムシカリ(オオカメノキ)にモデルになって貰いました。




タテヤマリンドウがきれいに咲いていました。
ハルリンドウの高山型です。



白い花はシロバナタテヤマリンドウといいます。




ツルアリドウシです。
別名:一両(イチリョウ)です。




雪がでてきました。




きれいな姿のアズマシャクナゲです。



イワナシの蕾と花です。




大きな落し穴がありました。





ブナに落書きが・・・・
ブナがかわいそうです。



きれいな姿のショウジョウバカマ・・・
笑顔で見送ってくれました。



六合目の展望台です。
よく見たら、大きな亀裂が入っています。
気をつけて通過しました。



イワウチワにもお別れです。
今年も楽しませて貰いました。



大きな枝が行く手を阻みます。
ここもまもなく芽吹きが始まることと思います。










巻機山(その8)

2017-06-29 05:00:00 | 新潟の山

展望を楽しんだあと、下山します。




もう一度、越後三山を眺めました。
どの山も素晴らしい山です。



巻機山の標識に着きました。
ここで全員の記念写真を撮りました。




全体はこんな感じです。
ここにはベンチも置かれていて休憩するにはよいところです。



雪渓を下山します。



歩くより滑ったほうがよさそうです。
左下に見える池塘がミズバショウが咲いていたところです。




左に大きな雪庇が見えています。
正面奥の山が谷川岳です。
右にこれから歩く登山道が見えています。



ミズバショウの前を通過します。



ワタスゲの花が咲いていました。
秋になると綿のような穂がでてきます。



木道歩きになりました。




ミツババイカオウレン(別名:コシジオウレン)です。
バイカオウレンは葉っぱが5枚ですが、これは3枚です。
葉っぱは草に隠れていますが、茎が赤いのがバイカオウレンとの違いです。


花びらに見えるガク片も全体が丸い感じです。
新潟県の多雪地帯に多い花で、この山域にだけに分布しているそうです。




避難小屋に着きました。




ここでハプニングです。
突然、リーダーがピッケルで雪を掘ってこんな物をプレゼントして
くれました。



フルーツゼリーです。
登る時に雪に埋めておいたようで、よく冷えていました。



ここに埋めてありました。
こんな重い物をよくぞここまで運んでくれました。
あのピッケルはこのために持参したようです。
ストックでは穴を掘ることができません。
とっても美味しかったです。






巻機山(その7)

2017-06-28 05:00:00 | 新潟の山

池塘に巻機山を映してみました。
好きなショットになりました。



雪面を歩いています。
雪はしっかりしていたので、アイゼンはつけていません。




左に雪庇がみえます。
あまり左側は歩かないほうが無難です。




階段の登りです。



かなり急な登りです。
この先が頂上のようです。



巻機山の頂上です。




立派な標識がありました。
1967mの表示もみえます。



越後三山がきれいに見えました。
左が八海山、中央奥が越後駒ヶ岳、右が中ノ岳です。




ミネズオウが咲いていました。
小さな花なので、見逃す人が多いようです。




頂上の標識から更に進みます。



草の中からタテヤマリンドウが顔を出していました。
ハルリンドウの高山型です。



最高点に到達しました。
リーダーとガッチリと握手しました。
リーダーは古典的なピッケルを持っていました。
これが、あとで立派に役立ったことを知りました。



ここが本当の最高点です。
ここにはケルンがあるだけで標識はありません。
植生保護のためのようです。
左の女性と地図を広げている女性は我々のメンバーではありません。



八海山です。
左にロープウェイが見えます。
このロープウェイで登って右に歩くと厳しい岩場が待っています。



サクランボの差し入れがありました。
谷川岳に差し上げました。




右奥は尾瀬の燧ヶ岳のようです。
真ん中の湖は奥利根湖です。



燧ヶ岳をズーミングしてみました。
その左奥は会津駒ヶ岳でしょうか?
この日は天気がよくてかなり遠くまで見えました。















巻機山(その6)

2017-06-27 05:00:00 | 新潟の山

かなり登ってきました。
右手に大きな雪渓が現れました。



イワナシがそっと顔を出していました。
昨年、大源太山で出会って以来、1年振りの再会でした。



こちらはアカモノ(別名:イワハゼ)です。
まだ、固いツボミでした。



奥に割引岳が見えてきました。
ここから眺めるとなかなか格好がよい山です。



正面の一番奥が巻機山の頂上です。
このなだらかな山全体に「織姫伝説」があります。




ニセ巻機山に到着しました。
前巻機山とも呼んでいます。ここは標高1861mです。
遠く金沢から参加した山ガールにモデルになって貰いました。



ニセ巻機山には九合目の標識もあります。



木道を歩きます。
植生保護には欠かせない設備です。




雪道を少し下ります。




避難小屋です。
ここには立派なトイレがあります。
登山口から4時間30分の歩きでした。




左のブッシュの中に登山道が見えます。
雪渓を歩いている人もいました。




少し離れたところから眺めた避難小屋です。
左の上から下りてきました。




ここでもイワナシが咲いていました。
長さが5cmくらいの小さな花です。




再び木道を歩きます。




池塘がでてきました。
ミズバショウが目覚めたばかりでした。



雪解けと共に顔を出したようです。
池塘の水は透明で冷たそうでした。