山小屋だより

街歩きや山歩きで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、ご一緒に歩きましょう。

重太郎新道から奥穂高岳(最終回)

2014-10-26 05:00:00 | 北アルプス

明神からかっぱ橋までは観光客も多く、登山道もきれいに
整備されています。




このようなところもありました。




きれいな流れです。
梓川に幾つかの沢が流れ込んでいます。




クマササが多いです。
このあたりでもクマが出てくるようです。




静かな流れです。
思わずカメラを向けてしまいます。




前日のスタート地点に着きました。
これで1周したことになります。



正面が六百山、右奥が霞沢岳です。
霞沢岳は徳本小屋に2泊してピストンします。
7つのピークがあり、なかなか変化に富んだ山でした。



クサモミジが始まっていました。



かっぱ橋近くから眺めた岳沢です。
穂高連峰もきれいに見えました。




ススキを入れると秋の感じがでてきます。



かっぱ橋は相変わらず観光客でにぎわっていました。




かっぱ橋から眺めた梓川の上流です。
河原に下りて遊んでいる人がいました。



バスターミナルに到着です。
涸沢ヒュッテを出発してから約7時間20分の歩きでした。




警察署の横に今年の夏山の事故件数がでています。
槍・穂高はそれほど甘くないということのようです。





このバスで新島々まで行きました。
新島々から松本までは電車です。




今回の私のザックです。
全部で12キロくらいでした。





新島々から松本に向かう電車の窓から常念岳が姿を見せてくれました。
ブロ友のひまわりさんはいつもこの山を眺めています。




ソバの花もまだ咲いていました。




松本駅からは特急「あずさ」です。
この特急は松本が始発なので、余裕で座ることができました。

※今回はよい天気に恵まれた山行でした。
この領域は岩場が多く、天気が悪い時は中止したほうが無難だと思います。





重太郎新道から奥穂高岳(その18)

2014-10-25 05:00:00 | 北アルプス

梓川です。
たくさんの流木が転がっています。
大雨で増水し、上流から流れてきたようです。




トチバニンジンです。
葉っぱがトチノキの葉っぱに似ています。



ヤマトリカブトが咲いていました。
全草毒草ですから、触らないほうが無難です。




ツルリンドウが顔を出していました。
この実もなかなかかわいいです。




横尾から約1時間で徳澤園に着きました。




ここは井上靖の「氷壁」という小説で有名になりました。
また、「ランプの宿」としても知られています。
1度泊まったことがありますが、ワインが美味しかったです。



徳澤園の前は広場になっています。
昔は牧場だったようですが、現在はテント場になっています。
少し休憩して明神を目指します。



サラシナショウマが群生していました。




右手に明神岳が見えてきました。
梓川の左岸を歩いています。




ここを右に進めば「徳本(とくごう)峠」に着きます。
徳本小屋も新館ができてきれいになりました。



徳澤園から約1時間の歩きで、明神館に着きました。
ここでランチにしました。
生ビールと山菜ソバのセットでした。



カンボクという木です。
春にヤブデマリに似た花を咲かせます。



真っ赤な実をつけています。
この実は小鳥たちも食べるようですが、あまり美味しくないのか
葉っぱが落ちても残っています。
葉っぱが切れ込んでいるので、ガマズミやヤブデマリなどと
区別ができます。



ここからは梓川の右岸を歩いてかっぱ橋に向かいます。
正面に明神岳が大きくそびえています。



梓川の下流です。
河原で遊んでいる人がいました。



明神橋を渡っています。
明神岳の主峰はこの奥でここからは見えません。
ここまで下りてくるとかなり気温も上がってきました。




重太郎新道から奥穂高岳(その17)

2014-10-24 05:00:00 | 北アルプス

ソバナが何とか残っていました。
ツリガネニンジンと違って花が茎に1個ずつつき、
花柱が花弁の外に飛び出しません。




こちらがツリガネニンジンです。
茎の1ヶ所からたくさんの花をつけています。
花柱も花弁の外に飛び出しています。




右が北穂高岳(標高3106m)です。
小屋がはっきりとわかります。
北アルプスで一番高いところにある小屋です。





ツバメオモトの黒い実です。
この実には少し青い色のものもあります。
その色がツバメの頭の色に似ていて、葉っぱが万年青(おもと)に
似ているので、このような名前がついています。
手前の細い葉っぱはこの花の葉っぱではありません。




センジュガンピという花です。
なでしこの仲間です。



タケシマランの実です。
大きな葉っぱに隠れていて、気づかないで通り過ぎる人が多いです。




ユキザサも赤い実をつけていました。



屏風岩が形を変えてきました。
ここから見ると本当に大きな屏風のように見えます。




登山道がだいぶ平らになってきました。




キツリフネです。
風にゆらゆらと揺れていました。



ノコンギクが目につくようになりました。
この時期、たくさん咲いています。



クサボタンの花後です。
花が終わるとたくさんのヒゲがでてきます。



登山道にオオバコがたくさん群生しています。
以前は上高地にない植物です。
繁殖力が強く、踏まれてどんどん元気になる植物です。
人間が靴などに種をつけて運んだようです。





横尾大橋に着きました。
涸沢ヒュッテを出発してから、約3時間の歩きでした。




たくさんの登山者が休んでいました。
ここから槍ヶ岳に登ることもできます。



横尾山荘です。
宿泊施設も改修されて、2段ベッドの部屋もあります。
お風呂に入れるのもいいですね。



少し休憩してから、次に向かいます。
ここから徳澤園まではほぼ平坦な登山道です。




ツクバネソウの実が落ちてしまいました。
本来なら黒い実がついています。
その姿が追羽根に使う羽根に似ているので、ツクバネという
名前がついています。

重太郎新道から奥穂高岳(その16)

2014-10-23 05:00:00 | 北アルプス

チングルマの穂が霜で凍り付いていました。
昨夜はかなり冷え込んだようです。



モミジカラマツが何とか残っていました。




ミヤマアキノキリンソウは低いところで咲いている
アキノキリンソウの高山種です。
花が茎の頂点に丸く集まっています。




ヤグルマソウの葉っぱも寒さで垂れていました。



振り返って「吊り尾根」に別れを告げました。




石がゴロゴロとした登山道です。




ニワトコの赤い実が待っていました。




本谷橋の吊り橋です。
ここで大休止でした。




沢の水は豊富です。
ここで顔や手を洗ってスッキリしました。




この沢には吊り橋の他にもう一つ橋があります。
吊り橋が混雑している時にはこの橋を利用したほうがよさそうです。




これから吊り橋を渡ります。
対岸にはたくさんの登山者が待っているようです。
1人の男性が強引に渡ってきましたが、途中で何とかすれ違いました。




私が渡り終えると待っていた登山者が渡り出しました。
どうやら、どこかのツアーのようでした。




本谷橋のところにあった標識です。
横尾まで2.8キロと書いてありました。




屏風岩です。
このルートは屏風岩をグルッと巻くようについています。
岩というより山と呼んだほうがよさそうです。




重太郎新道から奥穂高岳(その15)

2014-10-22 05:00:00 | 北アルプス

一夜明けました。
夜中に外に出てみたら、星がきれいでした。

朝食は午前5時からです。
朝食前に外に出てみました。
正面やや右奥のグリーンがザイテングラードです。




表銀座の稜線です。
常念岳は左のほうで、ここからは見えません。




テントの人達も目覚めたようです。



パノラマで撮ってみました。



朝食後、外に出たら既に太陽の光が差していました。




鞍部に穂高岳山荘があります。




右奥が北穂高岳です。
小屋がよく見えます。
この小屋のコーヒーは美味しいです。




北穂高岳から穂高岳山荘までの稜線です。
この稜線も歩いたことがありますが、なかなか厳しい岩稜帯です。




表銀座も明るくなってきました。



この頃になるとたくさんの登山者が外に出てこの風景を
楽しんでいました。



ここのおでんは美味しいです。
今回は食べる機会を逸してしまいました。



午前6時に小屋を出発しました。
これから上高地に下ります。
奥穂高岳ともお別れです。




オオヒョウタンボクの実です。
どれもヒョウタンの形をしています。



石畳の登山道です。



途中で振り返ってみました。
涸沢岳がきれいに見えています。
左下に穂高岳山荘もよく見えます。



パノラマで撮ってみました。
前穂高岳から奥穂高岳までの吊り尾根です。
事故もなく無事に歩くことができてよかったです。

重太郎新道から奥穂高岳(その14)

2014-10-21 05:00:00 | 北アルプス

下りてきたところを振り返ってみました。
右の尖がっている山が涸沢槍です。



右奥の前穂高岳が西日に輝いてきました。



足元にハクサンイチゲが咲いていました。
この花も夏の花です。
ここにお花畑があることは以前から知っていました。



ヨツバシオガマも1輪だけ咲いていました。
こんなきれいな姿に出会ったのは久しぶりでした。




ナナカマドが色づいています。
まもなくこのカールが真っ赤に染まります。



大きな岩に「見晴岩」と書いてあります。
小屋の従業員は暇になるとここにきて昼寝を楽しむ場所です。




チングルマも残っていました。




すぐ近くにはチングルマの穂がありました。
この姿を稚児車に例えて、それが転化し「チングルマ」となりました。




奥に見えるのは「涸沢小屋」です。





涸沢カールにはかなりの雪が残っています。
この谷は氷河が削ってできたといわれています。



ここのナナカマドは既に紅葉が始まっていました。



涸沢ヒュッテに到着しました。
岳沢小屋を出発して約13時間の歩きでした。




小屋では夕食を作って待っていてくれました。
すぐに食堂に行って夕食です。
なかなか品数も多くて美味しかったです。




ここの食堂はきれいです。
一人でも2回ほど泊まっています。



涸沢ヒュッテの案内図です。
今回は「本館」に宿泊します。



最初は1枚の布団に2人といわれていました。
ところが、我々7人だけの個室が与えられました
本館の「屋根裏部屋」でしたが、ゆっくり休むことができました。




重太郎新道から奥穂高岳(その13)

2014-10-20 05:00:00 | 北アルプス

下りてからきた方向です。
ハシゴが2つあるのがわかるでしょうか?




穂高岳山荘です。
この小屋にも泊まったことがありますが、なかなか
アットホームな小屋でした。



しばらく休息してから、涸沢ヒュッテを目指して
下ります。




一番右が前穂高岳です。
北尾根にきれいに見えます。




下っているところが、ザイテングラードという尾根です。
ここも変化に富んだ岩場です。




一番奥の高い山が北穂高岳です。
頂上近くには北アルプスで一番高いところにある
北穂山荘があります。




クサリ場を下ります。



空を見上げてみました。
秋の空です。



うろこ雲がきれいでした。




前穂高岳に西日が差してきました。




ザイテングラードから眺めた涸沢ヒュッテです。
テント場にもカラフルなテントが見えます。





岩場を慎重に下りて行きます。
屏風岩にも西日が差してきました。




シラタマノキが足元に顔を出していました。
潰すとサロメチールの香りがします。



カールにはおもしろい形の雪渓が残っています。



屏風岩が大きくなってきました。



ザイテングラードを終えてからトラバースします。
このトラバースが意外と長く感じました。
涸沢ヒュッテまではまだかなりかかりそうです。


重太郎新道から奥穂高岳(その12)

2014-10-19 05:00:00 | 北アルプス
昨夜、中国から無事に帰国しました。
素晴らしい天気に恵まれた山旅でした。
ブログ、続けます。




ガスが湧いてきました。
奥穂高岳の頂上が見えてきました。




トウヤクリンドウも花びらを閉じています。




南陵の頭です。
奥穂高岳まではもうすぐです。




もうすぐ頂上です。



奥穂高岳の頂上です。
祠が立派になっていました。
標高3190mです。



祠の反対側には方位盤があります。




ジャンダルムもガスで霞んでいます。



しばらくしたら、ガスが晴れてきました。
ジャンダルムもきれいに見えてきました。
ここをまっすぐ進めば西穂高岳に行けますが、なかなか厳しいコースです。


これから下ります。



正面に見えるのは涸沢岳です。
ここから北穂高岳までのルートも厳しいです。




奥穂高岳の頂上が見えます。




石がゴロゴロした登山道です。



涸沢ヒュッテとその左はテント場です。




穂高岳山荘が見えてきました。



屋根にはソーラーパネルがあります。
奥にテント場が見えます。



ハシゴを下ります。



ここには2ヶ所のハシゴがあります。
朝は渋滞するところです。
もうすぐ小屋に到着します。

重太郎新道から奥穂高岳(その11)

2014-10-09 05:00:00 | 北アルプス

※新しく「山小屋だより」を開設しました。
引き続きよろしくお願いいたします。


「重太郎新道から奥穂高岳シリーズ」を続けます。


前穂高岳からの展望を楽しんだ後、これから下ります。
下りは浮石もあるので、注意が必要です。



焼岳がうっすらと噴煙をあげています。
この山も活火山なので、いつ噴火するかわかりません。



乗鞍岳や御嶽山に雲が湧いてきました。
北アルプスの山は急に天気が変わることが多いです。




ミヤマダイコンソウとイワツメクサのツーショットです。
ミヤマダイコンソウの葉っぱは紅葉が始まっていました。





約20分で紀美子平に下りてきました。




これから奥穂高岳に向かって歩きます。




この先も岩場の連続です。
三点確保でしっかり登っています。




ミヤマダイコンソウが咲いていました。
厳しい環境で咲く花です。




ウサギギクもすっかり色あせてしまいました。




トウヤクリンドウはなかなか開かない花です。
この日は機嫌がよかったようです。





歩いてきたほうを振り返ってみました。
登山道が細い筋のようにみえます。
何人か人が見えるところが「紀美子平」です。
こうやってみるととても「平(たいら)」には見えません。

このルートを開拓した今田重太郎さんの娘さん(紀美子)から
名付けられた場所です。




かなりガレた登山道です。
先ほど登った前穂高岳の頂上が見えてきました。




遠くに常念岳が姿を見せてくれました。
松本あたりから眺めてもなかなかよい山です。



この先に急登りがあるようです。




歩いている左側に前夜、宿泊した「岳沢小屋」が見えました。



右側には涸沢カールが見えました。
右がこの日の宿「涸沢ヒュッテ」、左が「涸沢小屋」です。



常念岳を少しズーミングしてみました。
きれいな三角形をしています。
手前の山は屏風岩です。




西穂高岳から奥穂高岳までの素晴らしい岩稜帯です。
ナナカマドが少し色づいていました。




更に岩場を登ります。
ストックを持っていましたが、ここでは使いません。
両手、両足をフルに使って登っています。



◎お知らせ

※新居に引っ越したばかりですが、今日から中国の山旅に出かけます。
10日後の18日の夜に帰ってくる予定です。
ブログはその間お休みします。
みなさんのところにもお伺いできませんが、ご容赦ください。