AKB48 チームBのファンより

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平嶋夏海出演映画『ハダカの美奈子』感想(ピーナッツ)

2013-12-30 08:31:48 | AKB48
遅まきながら、この映画の感想を…。
11月30日(土) 11:10…僕は 大阪心斎橋 BIG STEPの 4階にいた。なっちゃんが出演している映画『ハダカの美奈子』のチケットを買うためだ。
11:12…"うそ~ん!うそでしょ?"… シネマート心斎橋のグッズ売り場で、愕然, 呆然としてしまっている僕がいた。店員さんの "すいません…この映画、パンフレットを作ってないみたいなんですよね~。無いんです…"と 申し訳なさそうな顔…。
"そんな映画あるんだぁ~。ペラ1枚も無いなんて"…
そのショックを隠しながら、同館3階のサイゼリアで、哀しみのランチをしました。
さあ、13:00より上映開始…。
あ! 関西ではね、11/30(土)13:00の回, 12/1(日)13:00の回の2回だけの公開。つまり、限定公開ってやつです。そのせいか、定員124名のところに、僕が観た(11/30の)回では、70人は入ってた。
11/9から上映されてた 東京での情報…"客入ってね~" & "え?3人?" & 3週間で打ち切り…。そういうのとは大違い。まあ、まったく違う環境で、この映画を観ることが出来たわけです。
たぶん、映画を観てもらう側としては、ラッキーなことだったんだと思う・・・思うよ。
さて、その映画の肝心の感想は?というと、"はぁ~"。
なっちゃんが出ている映画だから、それは 褒めてあげたいんだけど、"はぁ~~"…
14:40 映画終了… (内容の)感想というより、むしろ、その根本。この映画は、根本的に2つの大きな失敗をしている!と強く感じながら、この建物を出たのです。
(内容の)感想どころではない2つの大きな失敗…。
まず、1つ目は、この映画の原作者である 林下美奈子さんが、「美奈子」として…タレント活動をしたこと。
"原作者としての" 番組出演だったら、全然いいんだよ。
例えば、映画『永遠の0』の原作者である 百田尚樹さんが、ポスター持って、番組ゲストに出てくるのは 全然いいと思う。"映画の宣伝!"が、他の出演者にも伝わって、番組中も そのように…絡んでくれるからね。
映画『ボクたちの交換日記』の原作者、鈴木おさむさんが、出てくるのも同じ。"宣伝ありきの出演"…明らかに周りから、何かしらの一線を引いてくれるからね。
映画『苦役列車』の原作者である 西村賢太さんが、本編の感想を聞かれて、"最低の映画でした"って言ったって、別にいいんだ。「作家」のテロップ…出てるからね。次回作の宣伝 & "タレントではないこと" を 微妙であっても宣言してるからね。司会者も そういう風に扱ってくれる。
でも、タレント活動は 違う。
「美奈子」のタレント活動は、大失敗だったと思う。
つまり、番組の内容によっては、女のガチバトル…そういうのに参加させられる, 巻き込まれるってことだ。
だって、そら、タレントとしての出演なんだもん。当然っちゃ…当然。
ある日の番組、デヴィ夫人に論破されていく「子育て論」。「美奈子」の目には、もう 涙がたまってたまって、完全に押されまくってた。
泣いてる? そう思った コマーシャル明け…もう、彼女の姿はなかった。泣いて…負けて 帰ったんだと思ったよ。
ちょっと待て!と。あの時、デヴィさんは、"子供は子供です!"…たった1つのことを言ってただけだったんだ。それにも負けた「弱い美奈子」…。
また、11/30以降に観たテレビでも、女医で、タレントの西川史子さんに、ちょっと言われただけで泣き出す始末。
ちょっと待て!と。
僕は、映画『ハダカの美奈子』の中で、精神的にも体力的にも「強い美奈子」を見せつけられたんだ。
だけど、それらのタレント活動…テレビで見せる姿は、ひょろひょろの…ガラスよりももろい…すぐ泣く「弱っちょろい美奈子」の姿だった。
もし、林下美奈子さんが、タレント活動をしてなかったら? いや、しないでほしかったな。
僕は、映画を観てくれる人に対して、大変失礼なギャップを披露していると思ったよ。余計な情報を垂れ流したと思った。
いくら、映画の内容が、今の10年後の設定だったとしてもね…。
そして、2つ目は、林下美奈子本人が、この映画本編に出演していることだ。それも ガッツリの出演だ。
"6人の子供を育てている母親"「美奈子」(主演の中島知子)の長男と結婚する相手が、同じく…"6人の子供を育てている母親 + お腹の中に もう1人"というキャラクターでね。で、この役が、タレントの「美奈子」だった。あ~ ややこしい。
つまり、ものすごく年上と結婚することになった長男という展開だ。そして、このあたりの話が、この映画のクライマックスになるわけなんだけども…。
ぶっちゃけ、僕は、そういう年齢の(年齢に見える)女優を起用すればいいだけの話なんじゃないか?と思ったよ。
まず、観てて、ややこしいもん。
ていうか、それよりも、それ以前に、当然!タレントの「美奈子」は、演技…"ド大根"なわけで…ヒドイわけで…。
結果、後半クライマックスの約30分間は、他の役者さんたちも それに引っ張られるカタチになってしまったわけで…。
もう、この映画の1番大事なところが、最大限…チープに表現されてしまった。最低だった。
"これ、監督さん…どういう意図で、あの人を出したんだろ? それもガッツリの出番…。なにか…契約でもしてあったのかな?"
後半は、そんなことばかりを考えていました。
以上の2つの大きな失敗が、この映画のグレードをさらに下げたと思ってる。

さて、そんな映画の監督は、森岡利行さん。
なっちゃんが、舞台で大変お世話になっている人だ。だから(?)、なっちゃんと冨手麻妙ちゃんは、少しクセのある役に抜擢されていたのだと思った。"やってみろ!"と…。
そして、森岡組のこの2人…上手く機能していたんじゃない? まあ…応えていたと思う。
で、森岡利行監督… やっぱり、僕は、舞台の監督さんだなぁ~と思ったな。舞台的な演出を映像で見せてる…って感じの映画。独特な感じ, ニオイがあちこちに見受けられた。
例えば、そうだな~… 東京で アイドル活動をしていたはずのノエル(平嶋夏海)が、突然、実家に帰って来た…と。そして、もう この家を出ちゃってる長男以外の4人と美奈子と…再び 共に生活を始めるんだけど、普通の暮らしの中の1コマ、美奈子(中島知子)とノエル(平嶋夏海)の2人のシーンだ。
何の変てつもない日常会話の中で、美奈子が、それまでと同じトーンで言う…
"何ヵ月?"
すると、ノエルは、せきをきったように、
"3ヶ月…でも、育てられるわけないじゃん! 育てられるわけないじゃん!"と、突然の感情むき出し & 饒舌。
"ノエル~! 昼からの天気、テレビ 何て言ってた~" ぐらいの軽さで、それを聞く母親と 本当は、それをそれだけをず~っと聞いてほしかった娘…。あそこは、突然、何かが動き出す瞬間 & 展開、セリフの回し方が…舞台の人だなぁ~と思ったよ、森岡監督。
おそらく、映像畑どっぷりの人なら、ノエルが里帰りしてから そのセリフの部分まで、なんらかの兆候をワンカット入れていたはずなんだよね、98%ね…。
だから、あの2人の(一瞬、2人になる)シーンは、これ…独特なんだけど、とても良かった。母娘の絆の深さ、根っこのところを切れ味鋭く表現していると思ったな~。
中島知子と平嶋夏海の掛け合い…おすすめシーンです。
最後に、僕は、なっちゃんファンなので、なっちゃんの おすすめシーンを。
それは、東京から、ヒッチハイクで 帰ろうとしているシーンなのかな? そんな道すがら…
ノエルは、車のドアをグルグル巻きにして、今まさに ガス自殺をしようとしている人を助けることになるんだけど…。そして、この時、助けたおじさん(蛍雪次朗)とともに、実家に里帰り、で、このおじさんは、のちに大家族のお父さん? 一員?みたいになっていくんだけど…。
そのおじさん…サクちゃんとの出会いのシーンが良かったなぁ~。
カメラは、サクちゃん目線…今まさに死のうとしている彼は、ウィンドーガラスを一点見つめ…と、そこに、その視界に、不意に ノエルの顔が割り込んでくる。そして、
"もう死ねないよ~"
茶目っ気たっぷりの笑顔…。
驚いたサクちゃんは、思わず(反射的に)パワーウィンドを開けてしまう。自殺は 思いとどまった。
つらい過去を背負ってしまっていたサクちゃん。ただ、"本当にこれでいいのか?"…未練はあった。
サクちゃんにとって、その時のノエルの笑顔は、"一瞬"だけど、「永遠」だったんだ。それが、2人の表情から溢れ出ていた。
(その後、サクちゃんは、ノエルの子分のような…お父さんのような存在になっていく)
一瞬のノエル…。サクちゃんにとっての "一瞬の永遠"…平嶋夏海は、それを上手く表現出来てたと思う。
今までに、1度も見たことない彼女の表情…。
僕は、今回の映画…あの2.5秒に 1800円 払ったと思っている。
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