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横山由依の声と歌唱を味わう。(ときめき研究家)

2015-02-23 19:00:00 | ときめき研究家
『友達でいられるなら』の横山の歌唱に関心を持ったので、これまでの横山のソロ曲を調べてみた。

私の中で横山の歌唱の第一印象は、かつてAKB紅白対抗歌合戦で、松井咲子とのデュエットで歌った『あなたとクリスマスイブ』だ。その時は、マイクの音量・音質のバランスも悪かったこともあり、キンキンした声の印象が残った。

ソロ曲を探すと、Not yetのカップリング曲に2曲発見した。『見えない空はいつでも青い』と『May』だ。

『見えない空はいつでも青い』は、ポップな感じで、気分が軽やかになるいい曲だ。
サビのメロディにぴったり合った歌詞「見えない空はいつでも青い」は、なかなか深い歌詞だ。「隣の芝生は青い」という意味なのか「雲の上はいつも晴れている」という意味なのか、どちらとも取れそうだ。しかし、2番の歌詞「見えない空はいつでも青い だけど陽がないと不安になるよ」という文脈から、後者の解釈が妥当と言える。つまり、今の現実は辛く退屈でも未来は明るいという意味。それは分かっていても、現在に希望が全く見えないと不安になる。そう解釈した。
肝心の横山の歌唱はどうか。この曲はエコーを多目にかけていて、横山らしい地声はほとんど味わえない。しかもソロではなく、他のメンバーとのユニゾン部分も多い。しかし2番の後、「見えない空はいつでも青い」という1フレーズだけ、横山1人の声がエコーなしで聞こえる。これこそが、鉄面皮の学級委員長のような歌唱だ。中音で音を伸ばすと、声の厚みがなく無表情な横山の真骨頂だ。制作側も、ここが聴きどころと考えているようだ。私もこの1カ所を楽しみに1曲頭から聴いている。

『May』は一転して、アンニュイな感じのバラードだ。一緒に暮らしていた部屋を出て行ったMayという名前の恋人を想う歌だ。
『May』という曲名から斉藤由貴のシングル曲『MAY』を思い出す。谷山浩子作品のその曲は、無邪気な恋人との幸福を歌うほのぼのとした曲だった。斉藤由貴の独特の可愛らしい声がマッチして、独特の世界観を作り上げていた。
それと比べると、横山の歌唱は特徴がない。この曲でもエコーがかけられ、あの中音の伸びもあまり聴けない。どちらかと言えば低音中心で、翳りのある世界を描こうとしている。しかし残念ながら、声や歌唱は、横山らしさと言うか、個性を感じられなかった。

こうして見て来ると、『友達でいられるなら』の横山の歌唱は、ついに見い出された彼女の個性を存分に発揮していると言える。たぬきさんからは抑揚がなく物足りないというコメントをいただいたが、確かに抑揚はない。この調子でソロを1曲聴くのは厳しいかもしれない。しかし、息も絶え絶えに歌う島崎との対比で聴くなら、この平然とした歌いっぷりもまたいいものだと私には思える。
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