「相続税を高くして、アイドル文化にお金を流入」に対する読者からの指摘（ナッキー）

「相続税を高くして、アイドル文化にお金を流入」に対する読者からの指摘（ナッキー）

二人の方から意見を頂いたので要約して引用します。

その１：
貴見にまったく同感です。歴史を振り返ると王侯貴族・ブルジョアの後援が文化・芸術を栄えさせた。
日本にも花柳界・大相撲・歌舞伎・職業野球などを「旦那」が後援する美風があった。宝塚も小林一三という大旦那のおかげ。

現代日本の富裕層もこの美風を大切に継承してほしいです。
孫氏や三木谷氏がプロ野球オーナーになったのは結構なこと。でも、旦那の鷹揚さより金儲け志向のようなのが惜しいが。

相続税を高くすると海外へ資産逃避するなら、逆張りで文化・芸術・芸能・スポーツに費やした金額と同額まで非課税にしてはどうでしょう。
例えば、10億円の資産を持っていた人が生前にアイドルに5億円を費やすと、使い残
した5億円は非課税とか。


その２：
日本は相続税が高いので日本人の資産の海外逃避は既に始まっています。
有名なところでは武富士の会長が香港に転居しましたが税務署がそれを認めず住民税、所得税を課しました。香港で無ければ相手国と揉めたと思います。

海外口座や海外の債券はその利益の発生が国内で無ければ課税出来ません。
課税は発生国になるので例えば米国に口座を持って預金があった場合、そこで発生した預金金利に対する課税は米国の税務署に納めます。これに日本の税務署が課税すると二重課税になるので日本で課税されたらアメリカでの課税は還付されるのが原則です。最近はマレーシアやフィリピンへの移民が日本の富裕層では流行っています。これらの国では年金だけで裕福な生活が出来るからです。

海外移民も嫌だけど相続税も払いたくないと言う富裕層はやけくその贅沢をすると言う事が起きてます。
ご老人による九州JRの高級寝台列車、4日か5日の旅行で150万円と言うパッケージが予約で一杯です。
旅行の終わりに翌年の予約をする人が15%もいるとの事です。
これを称してやけくそ消費、人生の最後にぱっと使うと言う老人層が増えているそうです。

彼らの金をアイドルに誘導するのは難しいでしょうね。
ご老人は新しいことを自分で考えるのは苦手なので流行物に金を使います。

ナッキー感想：アイドルの衣装代を提供するのは、流行物だと思います。地方の金持ちが、RYUTistや、チャーマンズや、みちのく仙台ORI☆姫隊や、SETADOLLを見たら、お金を出したいと思うはず。アイドルは、それだけ魅力的。
もっとも、お金持ちにお金を使って欲しいのは、スポンサーがいないアイドル。

ナッキー