AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

ししまるさんからいただいたコメントを紹介します。

2010-06-05 19:53:53 | アイドル論
こちらの記事に、ししまるさんからいただいたコメントを紹介します。


アイドル歌手というジャンルが確立するよりずっと昔、アイドルという言葉は絶大なる人気者の称号でした。ビートルズが好例でしょう。物凄い人気があって、いつしか誰もがそう呼ぶようになる。これが本来のアイドル(偶像)の意味。そしてその人気は、大抵の場合は実力・実績等の確たる裏付けがあった。王・長島もアイドルでしたね。

ところが、そういう人気を商売の中心に据えようという商業主義のもとに生まれたのが、昨今使われる意味でのアイドルだと考えます。だから今のアイドルは全てが商業主義。全てなのだから、わざわざ商業アイドルとは言わない。(夢を売る仕事だから露骨なことは言えないという事情も当然ある。) もちろんここにはアイドル歌手以外にも、アイドル女優やアイドル女子アナ、グラビアアイドルなども含まれます。

アイドル好きはどうしても贔屓目に見たいから、アイドルに商業主義をダブらせたくないのでしょうが、趣味の世界は皆同じ。例えばクルマ好きならスカイラインというクルマにどれだけの神話や伝説があり、設計者桜井真一郎とともにどれだけ神格化されているか知っている。このクルマが日本から生まれたことを奇跡のように感じ、このクルマと同時代に生まれた事がどんなに幸せな事かと感じている人が大勢いることも知っている。スカイラインのグッズを集めスカイラインに乗り続け、家も部屋もガレージも心も体もスカイライン一色。そういう人は確かに存在している。得てしてマニアの世界ってそんなもの。でもハタから見ていて、スカイラインが商業主義とは別世界の、理想で孤高の存在だとは普通の人は思わないでしょう。最近はメジャーとなった鉄道好きも似たようなもの。鉄道にも車両の数・路線の数・駅の数だけ薀蓄があり、それはマニアにとっては商業主義とは相容れないもの。でも鉄道なんて商業主義の塊りですよね。

ただ、商業主義=ネガティブ、ではない。売る側が思いもよらなかった新たな価値をたくさん発見し、それを文化の高みに押し上げるのはマニアの役割です。特にアイドルの場合は、商品=人。本来、人は創造の客体ではなく主体だから、人が表現できる事の範疇はあまりにも広く、売り手が予想だにしない芸術性を受け手側が感じることも多い。だから商業主義でありながら商業主義を軽く突き抜けていく可能性に富んでいるのがアイドルという存在なのだと感じています。

まあAKB商法なんて言葉もあるくらいだから、AKBは商業主義だし批判されるべき部分も多いはず。でもそれはそれとして、AKBに癒され救われている人もたくさんいる。売る側は商売として、直すべき点は直し、より多くの人に夢を与える努力をすればいい。それ以上の価値は、こちら側で勝手に見つけてあげるから。

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