昨夜半からの降雨は、午前5時ごろから雪に変わり、
強い風と共に猛吹雪、玄関先は5cmの新積雪。
薄暗い中、滑らないようにと「スパイク付、ゴム長靴」で。
禅堂入り口、坐禅会やるよの看板。
6時の屋外はまだ真っ暗。
悪天候のせいか、年末のせいか、参禅者は4名、
少し遅れで福井からの女性が加わり、5名となった、
6時5分前には全員着座。
禅堂内の設え
お釈迦様の修業からお出になった図(軸)
風は止まったが、深々と降る雪は、静寂さを際立たせている。
どうされたことか、老師は、6時の梵鐘にも立たれず、
「小鐘3つ」、スタートである。
ストーブのスイッチも切られ、禅堂内外は静けさ
時たまなく暁烏の声のみ耳に入る。
しばらく座り、老師から坐中のお話し。
坐禅の基本事項3つ、「整身・整息・整心」を静かに説かれた。
また、道元禅師様の教えは、ただ座るだけと言われる「只管打座」
心を集中するだけで座りに徹する、
それだけではない「宴座」など、楽しむ坐禅もあるとのこと、
初めて聞くお話しかも。
また、良く説かれるお話しでは
「なぜ坐禅をするのか」も、重ねて説かれる時間。
ある高僧と弟子の逸話があり、
弟子から「過去の悪行を取り除いてほしい」と欲すると
師は「お前の思う、すべての悪行を羅列しなさい」と、
かなりの時間を掛けた弟子は
「よくよく考えると、何が悪行か分らなくなった」と告白、
これを聞かれた師は、「それで、お前さんの悪行はすべて払拭されたのだ」
と説かれた、由。
意味深長で考えさられる師弟の逸話である。
私には、理解できなかったのですが。
最後に老師は「それぞれの個性なのだ」と。
12月初め1週間の「総本山での摂心」は、4日目でギブアップ(足腰が不調)
と無念を告白された。
ご健康でいらしたはずが、やはり突然の変調か、
1月・2月の「早朝坐禅会」は、
お休みを決めた。(再開は3月から)。