tarpin翁のスローライフ

福井県奥越地方、季節のたより、ガーディニングなど、
写真日記・・・そして・・・。

「濁りなき、心の水に住む月は、波も砕けて、光とぞなる」

2014年01月19日 | 坐禅会
前夜からの降雪は、禅堂へ向かう足元を引っ張る、
されど、月一の例会、まして、今日は今年始まりの会であり、・・・。
玄関には20cmの新雪、新聞配達の靴跡だけが残っている。






今月と2月は、一年で一番寒くつらい早朝、
「修業に出向く思い」(楽しんでいるだけなのですが)がする季節です。
静寂の時間は40分、座るとつらいことは無いのが坐禅。
面白いものです。
当地のこの時期の日の出は7時5分、一炷(いっちゅう)が終りころ、
外が白ける時間帯で、一番神秘的。











座中の老師のお話は
新年であり、新しい参加者もあり、
坐禅の基本の基。

「月光の曲」の演奏と同時に、
気持を落ち着かせるのは、「呼吸の仕方」です。
息を吸うときは内臓を上のほうへ持ち上げる思い、すばやく吸い腹圧を掛ける、
吐くときは、特にゆっくりゆっくり、吐きったら腹圧を緩める。
之を意識して繰り返すのです。
身の構え」は、背筋・首をまっすぐ伸ばし、肩の力を抜く、首を回し、
あごを引き、舌は上あごにつけ、口をとざす。

目は閉じず半眼開き、視線を前に落とす。
「心は」法界定印(ほっかいじょういん)にむすんだ、左掌の中に置く。

鐘3つは坐禅の始まり。
1. 正身端坐・・・からだの構え、姿勢
2. 鼻息かすかに通じる呼吸・・・意識した静かな呼吸
3. 心は左手の上に置く

座ると平素の雑念が頭をよぎる、之を沈めなければならない、
すなわち坐中の思いは「息の仕方」のみとする。

開祖道元禅師様は、
「微息かすかに通じ、欠気一息して、ごつごつ(兀兀)として座る、
之が坐禅の要術なり」と教えられた。

濁りなき、心の水に住む月は、
波も砕けて、光とぞなる」


坐禅中こ、うした静かなときが感じられ、こんな世界へたどり着いたら、
人は一番の歓びを感ずる。
と教えられた。

また、今日は「坐禅終わりの作法」も。
鐘が1回鳴ります。これを「放禅鐘(ほうぜんしょう)」、
合掌低頭した後、左右揺振して身体をほぐします。
はじめと異なり、小から大へと振幅を徐々に大きくいく。
次にね組んでいた足をゆっくりと解く。ゆっくりと立ち上がる。

いつもの一汁一菜と「ごま塩粥」は、格別の味。

コメント
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