tarpin翁のスローライフ

福井県奥越地方、季節のたより、ガーディニングなど、
写真日記・・・そして・・・。

今年最後の「坐禅会」(パート2)

2013年12月15日 | 坐禅会



今朝の禅堂のしつらへの「お軸」は、
お釈迦様が、最初の修業の「山から下りてこられた」お姿画、です。
各宗派仏教の始まりである、お釈迦様が、山にこもっていただけでは
何も見出せないと 山から降りてこられて、
坐禅を組み悟りを開かれるまでの諸事の元
になるものとされているようです。





禅宗の始まりからその流れは、、
お釈迦様から28代後、達磨大使がインドから中国にわたり
広められた後、その後51代へて道元禅師様が日本で「曹洞宗」開祖として
今日が有る。

この「お軸は」積雪の中、素足で山から下りられる図となり、
今の時期12月には、インドにもこうした景色があった事の不思議。

今一つ、毎年の最期の例会で、「義宣寺の寺名入りの干支の土鈴
を下賜ることです。
私の坐禅参加も8年が過ぎましたが、
毎年頂く「干支土鈴」の数により
しっかり思い出す機会ともなっています。



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今年最後の月例「坐禅会」に参加。

2013年12月15日 | 坐禅会
昨夜来の積雪は約20cm、
比較的暖かい朝ですが、それでも外気はリーンとしている。

禅堂までの雪道と釣鐘堂。






午前6時の梵鐘は、いつも老師の業の一つのようですが、
その鐘音は、空気に負けず、澄み渡り、
かなりの区域まで届いていることでしょう。

今年最期の会となり、ほぼ全員が参加、
外に2名の初の方も加わりなんとなく賑やか。

鐘3つの合図の前に、老師の語らいは始まった。
新しい方もいらっしゃるので・・・と、坐禅の基本のことかが
改めて語られました。
大切なことは3つ
一つは「身の構え」。
背筋を伸ばし、肩の力を抜く、首を回し、あごを引き、舌は上あごにつけ、口をとざす。
手は法界定印(ほっかいじょういん)にむすぶ。

二つめは、「呼吸の仕方」です。
呼吸をするとは、生きていること、生かされていること、止めれば死です。
坐禅で一番大切なことは呼吸の仕方なのです
坐禅は座っているのですが、走っているときのような腹圧を掛け呼吸をする。
開祖道元禅師様は、
「微息かすかに通じ、欠気一息して、ごつごつ(兀兀)として座る、
之が坐禅の要術なり」と一番の要として教えられた。

三つめは「心のおきどころ」。
すなわち、「回向返照の退歩を学すべし」でした。
外に向かって探求しょうとする心を、一歩退いて自分に向け返して、
しっかり照らせば本当の自分が照らされる。
「坐禅」をすることにより、それを楽しむ、そして、
自分に納得できる瞬間がたくさん出来ること、自分が何をしたいのかが、
坐禅で見えてくることを期待したい。

屋根から融け落ちる雨音以外は、何も無い静寂の時間。

同じことを伺うのですが、
今回はなぜか新鮮に聞こえたのはどうしてでしょう。

いつもの一汁一菜と「塩粥」の振る舞いは格別
初めての方は驚いていらした様子。
初参加の一人が、旧藩主小笠原公の菩提寺「開善寺」の檀家総代。
「殿様の多くのものは残っていないが、
小笠原流弓術の第一人者の肖像画があり、
最近それが話題になっている」というお話には興味深々。

そして、先月当地地方紙に載せられた老師の「心のしおり」
中秋の月に誘われて」を読んだ参加者も多く
大絶賛、私も同感。



今日の禅堂の「掛け軸」のしつらえと、毎年この日に下賜る、
寺名いり「干支の土鈴
についてはパート2にて。

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