新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

サンマ、イワシは炭火焼きで

2016年09月11日 | 日記
    
 サンマは炭火焼きで食べたいものです。手間がかかっても七輪に炭火をおこし、サンマからしたたる油、そのせいで燃えあがる炎を見ていると食欲が倍増します。日本酒の熱燗がつけば申し分ありません。

 木炭を販売しています(写真左)。最高の食材にはクヌギ、コナラなどの高級な炭が似合います。ご利用ください。
 
 ポルトガルではイワシの炭火焼きが名物になっています。ラジオの永六輔がパーソナリティをつとめていた番組で、炭火焼きの話が出たとき、たまたまその番組にゲスト出演していた大橋巨泉が「イワシの炭火焼きの本場は、ポルトガルのなかでもナザレだ」といっていました。さすがによいもの、おいしいものをきちんと知っている人でした。ちなみに大橋巨泉はワインはブルゴーニュの赤を好んでいました(久米宏「最後の晩餐」による)。
 話を戻します。ナザレは大西洋岸にある漁村であり、白砂のビーチを抱える観光地でもあります。写真中は上から海岸線を眺めたものです。ビーチには着替えや休憩用のテントが何列にもわたって張られています。そしてナザレの街を歩くと民家のまえに金属製の七輪がおいてあるのをよく見かけました。レストランでイワシを注文すると、大きなイワシが4尾も出てきます。これが一人前です。ポテトと野菜がついていました。赤ワインをいただきながら、2人で一人前を食べていると、しばらく減退していた私の食欲が回復してきました。イワシ自体の力もさることながら、炭火焼きが食欲増進の効力を発揮したようでした。







キューバの現状

2016年09月07日 | 日記

 テレビやラジオ番組にコメンテーターとしてよく出演するエコノミスト、伊藤洋一さんがキューバを訪れた。ブログを通じて。キューバ国内のようすをリアルタイムで報告してくれている。キューバは30年まえからほとんど変わっていない国だ、というのが手っとり早いいいかたのようだ。アメリカによる経済制裁のせいでもあり、フィデル・カストロによる独裁政治が長く続いたせいでもあろう。30年まえの町並みがそのまま見られるという点が観光資源でもあると伊藤さんは書いている。レトロなオープンカーのアメ車に乗ってドライブしたり、中国製のバスに乗って穴ぼこがある高速道路上で故障し停止してしまったり、これから安倍総理が宿泊するらしいホテルのようすを見たり、と読んでいてなかなかおもしろい。仲間数人と徒党を組んでの旅行のようだ。
 5,6年まえだったか、フィデル・カストロが幼いころから現在までを回想して語ったものを読んだことがあった。1950年代から現在にいたるまでずっと政権の中枢にいる人は世界を見回してもほかにはいないだろう。弟ラウルに政権を譲ったとはいえ国家元首のように見られている。スペイン出身の父親のこと、みずからの幼少、学生時代のことなどに興味をかき立てられた。

 伊藤さんはこのスタイルで、私たちが行ってみたいが行けそうにない国、地域をしばしば訪れ、その印象をこまかに報告してくれる。エコノミストとしての視点はもちろんのこと、その他もろもろの社会状況を報告してくれるので、ブログから目が離せない。ミャンマー、ブータンの現状もこうして知った。かつて金正日総書記とプーチンが会合したというシベリアの田舎町のようすにも目を見張ったものだった。これからもこの種の旅の報告を期待している。




葛のお化けが出現した

2016年09月02日 | 日記

 炭焼き場の草刈りに明け暮れています。葛が生えないのがせめてもの救いです。
 写真は葛のお化け。よく見ると左側は檜を葛の蔓と葉が覆ってしまったところで、右はなにか枝葉がない木の幹に葛が巻きついたもののようです。7月30日、夏の盛りに撮ったものです。さすがに秋になったいま葛の勢いは衰えを見せ、紫のきれいな花を咲かせています。放っておいても秋の終わりには枯れるのでしょうか。
 ところでこの葛のお化けが出現している地区を葛原といいます。「とずらはら」と読みます。「くずはら」ではありません。わが家の周辺は葛だらけで、葛原地区がとりたてて葛が多いということではありませんが、地名の由来は「葛の原」だったのではないかと疑ってしまいます。「とずら」が葛のことかどうかは分かりません。
 なお一般に地名の由来を漢字からたどっていくことは、言語学的には邪道です。ことばの由来はあくまでも音の面からアプローチします。漢字は当て字であることがあるからです。