新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

北朝鮮と日本の時差は30分!

2016年09月18日 | 日記

 ちょっとびっくりです。時差が30分なんて。国ごとの標準時は1時間単位で設定するものだと思いこんでいましたから。しかしよく考えてみると、世界の時刻をイギリスのグリニッジ標準時を基準にして決めよ、ということ自体が西欧世界のおごり高ぶりの結果なのでしょうから、自己中心の最たる存在である北朝鮮が30分の時差を設けることに異議を唱えるわけにはいきません。25分とか33分のような時差でなくてよかったと思わなくては・・。韓国は日本とおなじ標準時を使っていて、日本との時差はありません。北朝鮮は2015年夏からいまのタイムゾーンを採用しているそうです。
 兵庫と岡山の県境に近い実家に冬に帰省すると、母が「1時ごろの暖かいときに墓参りに行こうか」といいます。ふだん神奈川に住んでいる私の感覚からすると、冬は11時から12時がもっとも暖かく、12時過ぎるともう寒くなってきます。神奈川と兵庫で実質1時間近い時差があることがわかります。
 アメリカ合衆国は東西に広く伸びる国で、ハワイとアラスカをのぞいても4つのタイムゾ-ンを設けています。しかしその境界線は、必ずしも直線定規で引いたようにはなっていません。東部時間と中部時間の境目にはある程度の人口をもつ都市があり、人びとの利害が絡んできます。ニューヨークの証券取引所と時刻が一致しなければ経済的に不利になる、近くの大都市に勤めている人にとって勤務先と自宅で時差があっては不便きわまりない、などの理由があげられ、さらにサマータイムを採用するかしないか、喧々諤々の議論になったそうです。その結果、東部時間と中部時間の境界線は直線にはならず、あちこちで曲がり、瘤ができています。中部時間と山岳時間、太平洋時間帯は人が住んでいない地域が多く、比較的直線が多く、また州境とタイムゾーンの境界が一致しています。
 アメリカ合衆国では人が住んでいない地域の州境も直線定規をあてて引いただけ、じつにいいかげんな決め方をしていることが推測されます。人が住んでいるのは東部の大西洋岸です。この地域だけはさすがに人びとの利害が絡んで一筋縄で州境を引けなかったようです。グニャグニャしています。
 世界地図を見てみましょう。多くの人が住んでいる地域とそうでない地域とは国境線がまっすぐか否かで一目瞭然ですから・・。