千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

寄贈自作反射赤道儀 天体望遠鏡博物館

2017-11-29 23:07:12 | 望遠鏡・カメラ

先週末に天体望遠鏡博物館に顔を出したところ、ちょうど香川県内にお住まいの方から自作反射赤道儀の寄贈の場に立ち会うことができました。

40年ほど前に製作されたそうです。重厚感のある美しい自作赤道儀です。架台はベース部分、ピラー部分、赤道儀部分に3分割できる構造です。実に丁寧な作りで、このような赤道儀を作製できる技術をお持ちであること、羨ましい限りです。

この赤道儀に載せている反射望遠鏡は10~12cmほどの軽量の望遠鏡です。この赤道儀であれば、30cmクラスを載せても大丈夫でしょうね。

ボランティアスタッフとして博物館の活動に携わるようになってから、いろいろな望遠鏡に間近で接することができ、うれしい限りです。

興味のある方、ボランティアとして参加しませんか? 楽しいですよ。

私のように住まいが遠方で時々しか参加できなくても、受け入れてもらえます。


ベースとピラーとの接続は構造をよくご存知のご本人にやっていただきました。

バランスウエイトのカバーも設けられていて、実に細かなところまで行き届いた作りですね。


赤経、赤緯軸ともウォームギアによる微動で、赤経軸にはさらにタンジェントスクリューによる微動装置も付いていました。

ピラー下部には上下水平の調整機能があります。

架台横に置いている反射望遠鏡がこの架台に載せてあった望遠鏡です。

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60cmRC反射望遠鏡ファーストライト 天体望遠鏡博物館11/25

2017-11-26 15:48:25 | 望遠鏡・カメラ

先月末にお披露目式があった天体望遠鏡博物館の60cmリッチークレチアン反射望遠鏡、式当日は土砂降りのために観望会どころではなくなって、ファーストライトはおあずけとなっていた。

昨夜は薄雲が流れていて最良の空ではなかったけれど、当日の博物館行事に出席していたスタッフは念願のファーストライトができました。


日没前にファインダーの調整です。


オリオンが東南の空から昇ってきました。

この望遠鏡、やっと覗けるようになったばかりで、まだまだ調整不足。十分に性能を発揮できているようではないですが、さすが60cmの大光量、オリオン大星雲はなかなかの迫力がありました。


望遠鏡の奥に見えるのが望遠鏡格納庫。地面にレールがあり、格納庫の方を動かします。動かすのは人力です。一人では無理、二人以上必要です。


おまけ。こちらは小豆島の私のスライドルーフ内より撮影した西に沈みかけたオリオンです(2017/11/24撮影)。

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EOS Kiss X5天体改造カメラによる星雲星団

2017-11-23 14:28:56 | 望遠鏡・カメラ

先月帰島したときは、1週間雨続きで散々でしたが、今回はときどき晴れで撮影の機会が得られました。

ASI071MC冷却カメラが結露が頻繁に起きるようになり、少し扱いに困ってます。-10℃ではOKなのに、-20℃にすると途端に露がつきやすくなります。どう対処したらよいやら。

その点、天体改造は手軽でよろしい。

 

SharpStar AL107-PH(107mm / 695mm F6.5)+Flattner Lens +Sky-Watcher EQ8赤道儀 + Canon EOS KissX5天体改造カメラ ISO3200,2017-11-20 


バラ星雲NGC2237


網状星雲NGC6992


プレアデス星団M45

 

Orion D200mm f/8反射(RC)+Flattner Lens +Sky-Watcher EQ8赤道儀 + Canon EOS KissX5天体改造カメラ ISO1600,2017-11-20 


カニ星雲M1


ふくろう星雲M97


M81


M82 

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フーコーテスター製作&自作鏡のテスト

2017-11-11 22:29:47 | 望遠鏡・カメラ

押し入れのダンボールに仕舞い込んでいた古い望遠鏡部品を久々に取り出してみたら、いずれフーコーテスター用にと顕微鏡のステージを保管していたのを見つけた。

いつ頃から保管していたのかを思い出せない。学生時代か職場で使っていた顕微鏡の部品であることは間違いないのであるが。

少なくとも30年以上は保管していたものである。

別に反射鏡を新たに磨いてみようというわけではないが、思い立って当初の予定通り、フーコーテスターを作ってみることにした。

スイッチや可変抵抗器などの部品は学生時代に使っていた明視野照明用の部品が残ってしたのでそれを利用。豆球用の台座のみ、ヨドバシカメラ通販で購入。

照明用のスリット部分はアルミ箔にカッターナイフの先で3mmほど長さの切り口を付けると、ちょうど良い具合のスリットとなりました。

このアルミ箔を不透明のナイロンに糊付けし、ボール紙で作成した照明用の筒の部分に穴を空けて貼り付けました。


使用時にはカメラ三脚に乗せます。エレベータ機能があるので高さ調整ができ、便利です。


合わせて、ありあわせの木材で鏡台も作製しました。


学生時代に磨いた100mmF5.5の自作鏡を撮影してみると、なにやらいろいろな模様でぐちゃぐちゃ。

作った時はもっときれいな面であったはず。


この反射鏡は学生時代に磨いたもので、メッキしてから40年近く経過していて、保管状態も悪く、メッキがこのように曇ってます。

水道のゴムパッキンで鏡面押さえにしていた箇所は、メッキが変質して透明になってました。

フーコーテストの影がぐちゃぐちゃなのは、このくもりのせいやろううと、試しにメッキを剥がして再検査してみることに。どうせ、この反射鏡を使うとなれば再メッキせにゃならんし。

アルミメッキ剥がしの経験はないが、以前オリーブの塩漬けを作った際に、渋抜きで水酸化ナトリウム液に浸漬するのであるが、間違って落し蓋としてアルミ箔を使ったところ、そのアルミ箔が完全に溶けてなくなった経験があったので、反射鏡のメッキ剥がしにも水酸化ナトリウムが使えるやろうと思いついた。

ネットで調べてみると、岡山天体物理観測所のページで10%水酸化ナトリウム液を使っている例を見つけた。

オリーブの渋抜きでは2%液を使っていたので、そこまでの濃度はいらんやろと考え、3%液でトライしてみた。


水酸化ナトリウム液に反射鏡を浸すと、鏡面はみるみるうちに透明になっていきました。念のため、一晩浸しておきました。


アルミメッキを剥がしたあとの、無メッキ状態で撮影してみました。まだメッキ剥離後の表面清掃が十分にできておらず、ところどころ傷のような写りがありますが、わりときれいな放物面に磨けとるでしょ。


足立光学製のD120mm、f1000mmも撮影してみました(メッキ鏡です)。

学生時代に、勉強用にと足立光学より購入したものです。アルミメッキが少し傷みがあるのと、これも保管状態が悪く、少しカビもあります。

そうしたものは差っ引いてもらい、放物面の出来栄えを御覧ください。

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本庄水管橋

2017-11-10 23:16:15 | カヤック

聞くところによると、昨日の投稿の本庄水管橋、使用されなくなって久しいようで、まもなく取り壊しになるそう。

いや、撤去工事は既に始まっているとのことで、取り壊される前にもう一度写真に撮っておこうと、カヤックで出かけてきました。

行ってみると、工事はまだ堤防の外だけのようで、堤防の内側、川の中はいつもと変わらぬ様子。


これが川の中から立ち上がった水道管。初めて見た時は驚きました。なんでー?


趣のある橋脚、これが撤去されるのは惜しい。今日もこの橋脚の中をくぐってきました。


新淀川大橋越しに見た本庄水管橋

今日は昼前から満潮状態が続き、十三川の河川敷の葦原の中に水路が拡がってます。奥の方まで入りました。

葦原の中が池状態になってます。伊丹空港へ着陸する航空機がひっきりなしに淀川を横切って行きます。


淀川に越冬するカモ達がやって来ました。今日はヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カルガモ、オオバン、カイツブリを見かけました。


今日は葦原の水路の奥の方にもあちこち入り込みました。本庄水管橋の橋脚をくぐった跡もわかりますねえ。

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新淀川の謎の構造物その2 解決

2017-11-09 23:01:07 | カヤック

先日、新淀川の謎の構造物(川岸近くの杭)の謎が問題解決となりましたが、そのお陰でもう一つの謎の構造物の疑問が解けました。

もう一つの謎というのは、この写真。

片側が淀川の途中で切れている橋。

水道橋であり、柴島の浄水場から地下を通って、川の中で立ち上がっているものであることは既に判明していたが、なぜ

わざわざ水面から立ち上げているのかがずっと疑問のままであった。

が、先の謎の構造物その1が大雨による増水時の洗堀防止対策に設置した水制工であることが判明したことから、どうやらこの橋ができたころにはもっと川幅が狭く、河川敷から立ち上がっていたのであろうと推定できました。

古い写真は無いかと探していたら、カシミール3Dに組み込まれた国土地理院の地図で1961年の航空写真がありました。やはり想像通り、当時は今より川幅が狭いのがわかった。残念ながら、水制工を施工するきっかけとなった台風は昭和24年(1949年)であったので、川岸が既に大きく侵食されたあとの写真であり、完全に陸上にかかっている状態ではなかった。

現在の航空写真(国土地理院より)。写真中央付近の川の途中で途切れた橋がわかりますか?


1961年当時の同地域の航空写真(国土地理院より)

現在と比べると川幅が狭く、川岸近くまで橋がかかってます。

この水道橋(正式名称は本庄水管橋だそうです)は明治末に建設されたそうで、建設当時はもっと狭かったのでしょう。

ネットで探してみたら、情報が見つかりました。このサイトに下の地図とともに詳しい情報が載ってました。

http://www.kyudou.org/cgi-bin/tdiary/?date=20110704(旧道倶楽部録)

やはり、建設当時は右岸側(北側)もちゃんと陸上に架かってますねえ。

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その手があったか、重い鏡筒の着脱方法

2017-11-04 21:02:37 | 望遠鏡・カメラ

Sky-Watcher EQ8赤道儀に20cmRC反射と10cm屈折の2台を載せて天体写真を撮ってますが、

いずれは30cmクラスの反射を手に入れて、時々この赤道儀に載せて惑星やdeep skyを観望するというのが憧れであります。

しかし、現機材はいずれも6~7kgの重量なので、鏡筒の着脱には一人でもさほど苦労はしないのでありますが、30cmクラスの反射ともなれば20kg以上。とても一人では着脱できそうにありません。

ところが、EQ8でネット検索していたら、偶然Youtubeでうまい方法で着脱している動画があるのを見つけました。

https://www.youtube.com/watch?v=Ge1zG8-Y1kA

この動画の12分過ぎあたりから該当の作業があります。

鏡筒を取り付ける際、赤道儀は赤緯軸のアリミゾが垂直になるようにセッテイング。

用いる道具は油圧式リフトテーブル台車。

この台車に鏡筒を接眼側を上にして縦置きに載せ、リフトテーブルを持ち上げて取り付け位置まで挙げる。

そしてアリミゾとアリガタを合わせて取り付け。

この方法やと安全に、しかも腰を痛める心配もなく、一人で作業できますねえ。

 

いかんいかん、これやと諦めていた30cm反射に手を出してしまいそうな気が。。。。

 

追伸:

動画の背景をよくよくみると、なにげなくトレーラーが写ってますねえ。

望遠鏡機材はこのトレーラーで運んでいるみたい。

日本ではワゴンやワンボックスカーに所狭しと詰め込んで運ぶところ。

道路事情の違いを痛感しますねえ。こんなんで日本の山の中に入り込んだら、立ち往生してしまうこと必至。

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新淀川の川岸の用途不明構造物 判明しました

2017-11-02 17:13:37 | カヤック

本ブログ9/17の記事で「新淀川の川岸の構造物は何?」に写真を載せていたもの、何のためのものかがついに判明しました。

http://blog.goo.ne.jp/tankosan_001/d/20170917 (これがその時の記事)

 

その後、あの記事を見た知人より、国土交通省に直接問い合わせたら多分喜んで答えてもらえるでー、との情報をメールでもらい、

直ぐに国土交通省の出先機関の淀川河川事務所のウェブサイトを通して問い合わせてみました。

調査してくれていたようで、少し時間がかかりましたが、ついに淀川河川事務所よりメールで回答をいただけました(実はもっと前に回答をもらっていたのでありますが、ブログに載せるのが遅くなってしまいました)。

 

それによると、、あの構造物は昭和24年7月29日に来襲したへスター台風による洪水で 高水敷が洗堀されたため、洗堀防止対策に設置した水制工(水の勢いを弱め流れを規制するために河川内に設ける構造物)の一部だそうです。

戦後に設けられた比較的新しい(70年は経っていない)ものでした。

渡しの橋脚跡のようにも思えたものの、鉄筋入りのコンクリートで少々時代が合わんし、わりと近い箇所に続けて存在しているので多分違うやろとは思ってましたが、

情報をくれた知人のダンナさんは、航走波による河岸のえぐれを防止するやつかな?、と言っていたそうで、ほぼ当たりでしたね。

これですっきりです。

 

しょうもない疑問に対しても情報をくれたU夫妻、調査して頂いた淀川河川事務所の皆様、ありがとうございました。

 
これがずっと疑問であった新淀川の構造物 

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