千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

夜の大型望遠鏡展示棟 天体望遠鏡博物館

2017-10-28 17:51:45 | 望遠鏡・カメラ

10/21の60cmRC望遠鏡お披露目式後の行事として天体観望会が企画されていたのですが、降雨により早々に中止の判断となりました。

博物館では天体観望会が中止となった場合でも、なにか体験できるよう、代わりの企画が立てられています。

ただ、当日は台風接近により風雨が強まってくる予報であったので、直ぐに撤収ができるよう特に準備を必要とならない、普段は夜間開放していない望遠鏡展示室を自由に見学できることにしました。

私は大型望遠鏡展示棟の案内係担当となりました。通常の博物館の展示は午前10時~午後4時までの間なので、これまで夜の大型望遠鏡展示棟に入ったことがなかったのですが、静かでうす暗い展示棟の中がいつもの昼間の様子と少し違う感じがありました。

かつては天文ドームに鎮座していた大型望遠鏡たちなので、これが本来の姿なのかも知れませんね。

常設の照明は柱のところどころに小さな蛍光灯の照明があるだけなので、この夜は臨時に補助照明を追加しました。

 

で、テープカット終了後に大型望遠鏡棟で見学者を待ち受けてましたが、校舎の小型望遠鏡展示室の方には見学者があったのですが、そこからは少し離れた大型望遠鏡展示棟には雨の中、わざわざ見に来ようとは思われなかったようで、結局見学者は1名のみなのでありました。。。。。 

台風接近で道路が閉鎖となるかもしれない(博物館は山間部にあるものでして)、ということで、我々も21時前に全員撤収と相成りました。


正面真ん中の1台が西村の屈折赤道儀(木辺レンズ)、その左側が五藤光学の屈折赤道儀群、右側がニコンの屈折赤道儀群です。


上の写真の反対側になります。正面の筒先が上に向いているのがカルバー反射赤道儀。その左のでっかい筒が法月技研の60cm反射赤道儀。右側の望遠鏡群が西村製作所の反射望遠鏡です。


60cmRC反射望遠鏡のお披露目 天体望遠鏡博物館

2017-10-26 23:03:19 | 望遠鏡・カメラ

今年3月に天体望遠鏡博物館に搬入、設置されていた60cmリッチークレチアン反射望遠鏡の修復作業が完了し、先週土曜日(10/21)に天体望遠鏡博物館にてお披露目式がありました。

台風接近により大雨の中の式典となりました。引き続き天体観望会も予定されてましたが、あいにくの雨で中止となりました。

このところの長雨で、博物館スタッフの誰もこの望遠鏡のファーストライトは済んでいません。早く覗いてみたい。

来月の博物館の観望会、晴れてくれることを祈りましょう。

駆動系は専門家の手でE-ZEUS化による自動導入に変更されましたが、それ以外の修復作業、不要な部品の取り外し、ウォームギアのグリースの交換、塗装作業などは博物館のメンバーによりこつこつと進められ、どうにかお披露目式に間に合わせることができました。

私がお手伝いできたのは、ウォームギアにべっとりとこびりついた古いグリースをシンナーで拭き取る作業だけでしたが、少しだけでも修復作業に関われたのは幸せ。。。

この望遠鏡は京都大学の大宇陀観測所(奈良)で研究に用いられていたものを博物館が譲り受けたもの。

京都大学と五藤光学研究所との共同研究で、我が国で初めて開発されたリッチークレチアン望遠鏡とのことです。

もともとはシュミットカメラとして使われていた望遠鏡をリッチークレチアンに変更したものだったそうで、馬鹿でかい図体をしています。

博物館へ搬入、設置した際の様子が朝日新聞DIGITALに掲載されています。

http://www.asahi.com/articles/ASK3C4RCTK3CPLXB009.html(朝日新聞DIGITAL記事)

 

 
雨の中のテープカットです。スライドルーフは床にレールがあり、壁ごと動かすタイプですが、この日は閉めたままで正面のシャッターのみを開けての式となりました。


試運転中です。PCで自動導入操作のデモを行っているところ。


接眼側です。なんかバカでかく写ってますねえ。

これ以降は修復作業中の写真です。私が作業に加わったグリース交換の作業の日の写真のみしかありません。あしからず。


ウォームギアのグリース交換前です。真っ黒けです。


シンナーで古いグリースを拭き取ったあとです。きれいになりました。


天体観測所内のラック製作です。暇なもんで

2017-10-20 18:47:08 | 望遠鏡・カメラ

小豆島に帰って来てからずっと雨続きです。

星空が全然期待できないので、またもやDIYです。

スライドルーフ内に小物が散らかっているので、きちんと整理整頓して収納できるよう、ラックを作りました。

島内のホームセンターで一番安い板材(1x4材、183cm、11本)を購入して、雨模様なので仕方なくスライドルーフ内で工作です。実は勘違いで余分に2本(計13本)購入してしまい、翌日完成後に余った2本を返却となった次第。

初めはもう少し横長のラックを予定していたが、一番材料を効率よく作れる幅として1本の板から2枚の横板が取れる91cm幅とし、11本で済むはずであったが、最初の幅広の計画が13本であったで、その13本と勘違いしたのであった。

スライドルーフ入り口側で作業することに。

ノコギリ作業は相当久しぶりです。学生時代は望遠鏡作りやらでしょっちゅう使ってましたが。

組み立て完了しました。すべて1x4材でまかないました。木ねじ止め作業はこのためにネットで最も安い電動ドライバーを買いました。初めて電動ドライバーというものを使いましたが、便利ですねえ。作業がはかどりました。

早速、所定の場所(ルーフ奥)に置きました。


暇なので反射鏡を洗浄

2017-10-18 19:03:08 | 望遠鏡・カメラ

小豆島に帰省中ですが、連日雨続き。することがなくなったので、望遠鏡の手入れでもしようかと、2台の反射望遠鏡の主鏡を洗浄することにした。

ずっとスライドルーフの隅に放置していたSky-Watcher DOB GOTO10の主鏡を鏡筒からはずしてみると、どえらいことに。

あちこちに、うっすらカビが広がっているではありませんか。おまけになにやら斑点だらけ。望遠鏡の放置はいけませんな。ときどき使わんと。

いつもの石鹸洗浄だけでは対処できそうにないので、以前望遠鏡のメンテナンスの専門家から教わっていた秘伝、シンナー液で拭き取る、という裏技を使ってみました。

レンズクリーナー紙にシンナー液(実際に使ったのはペイント薄め液という商品)を付けて、軽くカビ等を拭き取ったあと、いつもの石鹸液での洗浄をしてみると、えげつないBeforeから、写真のようにきれいなAfterになりました。うっかりしてBeforeの写真を撮り損ねてました。

シンナー、結構洗浄に有効ですねえ。

Sky-Watcher DOB GOTO10 D25cm、f1200mmの主鏡。主鏡押さえのネジががっちり食い込んでいて、3箇所の押さえが取り外せず、主鏡セルに入れたままで洗浄するはめに。

 

つづいて、米Orion社の8インチ リッチークレチアンの主鏡の洗浄です。

これは1年前に洗浄したばかりであったので、少しホコリをかぶっているぐらいであった。筒先から覗いた際にはもっと汚れていたように見えていたので、少し安心。

洗浄の様子は前回の投稿を参照してください。

http://blog.goo.ne.jp/tankosan_001/e/fa6a3f000dd49e4437ed76ca223d374e

 

さほど汚れてはいませんが、ホコリは目立ちますねえ。

主鏡セルはこのような構造です。この上に鏡を載せて、主鏡バッフルをねじこんで、主鏡バッフルで上から主鏡の中心部を押さえて固定するだけという仕掛けです。なじみのある周辺部の数箇所を押さえるというものではありません。むしろ、周辺部は宙に浮いている構造ですね。

リッチークレチアン鏡筒を分解した状態です。鏡筒の遮光環も取り外せます。

主鏡はねじ込まれている主鏡バッフルを外せば簡単に取り出せます。ただし、この望遠鏡、主鏡セル外径と鏡筒内径との遊びがまったく無く、セルの取り外し、取り付けに毎度苦労させられます。


寄贈天体望遠鏡の引き取り。天体望遠鏡博物館

2017-10-16 16:43:40 | 望遠鏡・カメラ

昨日、香川県内の個人様より天体望遠鏡博物館へ寄贈の申し出のあった西村製作所製の20cm反射赤道儀一式の引き取り作業があり、ボランティアとしてお手伝いしてきました。望遠鏡は所有されていた故人の奥様より寄贈されました。

3階建ての屋上部分(3階から階段で直接繋がっているので4階)にあるスライドルーフの中に、20cm反射赤道儀が鎮座していました。

個人所有の寄贈望遠鏡は概して美しい状態が保たれていることが多いようですが、この望遠鏡もさび等もほとんど目立たず、鏡筒、架台ともに大変きれいな状態でした。

鏡筒、赤道儀本体、ピラーに分けると、それぞれは二人で抱えて下ろせる重量におさまりました。

受け取りが終わった後、その足で博物館に移動搬入して、早速本館2階に設置しました。


車1台に架台部分を分割したまま載せ、他の1台に鏡筒を載せて運びました。


本館に搬入します。

分割搬入していたピラー、赤道儀、鏡等、バランスウエイトを組みなおして設置です。

この望遠鏡鏡筒の上には五藤光学製の6.5cm屈折が乗せられてました。

結構な重量のCarton光学製の経緯台に同架してあるため、バランスウエイトが追加されていた模様です。

5つのウエイトの色が2個と3個で少し異なってました。

鏡筒と架台表面をさらにクリーニングしてみると、美しさがよみがえりました。

この望遠鏡は現在、星野次郎氏自作の反射赤道儀や百武裕司氏の双眼鏡等が展示されている部屋に設置してあります。


刻印を見ると、鏡筒本体部分には5337、主鏡セルの裏側には5338の刻印がありました。番号を2つに分けているのは、架台・鏡筒の製造番号と主鏡の製造番号を分けて管理しているのでしょうか(他の箇所には刻印はなかったような気が)?

焦点距離は1565mmとあります。 


スライドルーフ床の隙間をコーキング

2017-10-14 12:23:40 | 望遠鏡・カメラ

昨年春に設置したニッシンドームのスライドルーフ、2夏を越しましたが、ルーフの下部にある基礎コンクリートとのわずかな隙間から小さな虫の侵入があり、少し気になってたのであります。

庭に設置しているとはいえ、写真の通り”豊かな緑”に囲まれているせいで、冬場以外はルーフ周辺は虫だらけです。

どうせルーフ使用時には虫の侵入は避けられないのですが、小豆島に帰っている間はこの床にキャンピングマットを敷いて、寝袋で寝ることが多いので、ムカデの侵入は困ります。

先月は就寝中、2度のムカデ侵入がありました。

思い立って、DIYでコーキングして隙間を埋めることにしました。

コーキング材料は近所のDIY店で購入。

・コーキング剤: シリコンシーラント(セメダイン、8060)

・コーキングガン(一番安いやつ)

・マスキングテープ: 3cm幅の養生テープ1本。幅を半分にカットして使用

シリコンシーラントは期限切れ間近で半値で売っていたやつを購入。

3点合計で520円ほどで済みました。

小雨模様の今朝作業しました。初のコーキング作業で、少々雑ですが、どうにか最下部の隙間は埋まりました。

これで少しは虫の侵入を抑えられるでしょう。。。。。。多分。


スライドルーフは裏庭の奥に設置してあります。


用いた材料です。シリコンシーラントに179円の特価表示が付いたままですねえ。この1本で2x3mのスライドルーフのコーキングができました。


雨水の侵入は皆無ですが、このような床の隙間から小さな虫の侵入があります。

 
まずは、施工箇所をマスキング。

 
コーキング剤を隙間に充填したあと、ヘラの代わりに人差し指の腹を使って均一に伸ばします。


その後すぐにマスキングテープを剥がせば出来上がり。 


青野ダムでカヤック

2017-10-09 21:46:40 | カヤック

三田市の青野ダムに出かけてきました。

以前は年数回訪れていたのに、去年の5月以来の久々の訪問になります。

以前は青野ダムで見かけなかったSUPを今日は2艇見かけました。はやりなんですねえ。

昨夜こしらえた、いなり寿司弁当で昼食です。

先週行った武田尾だけでなく、青野ダムも弁当携えピクニック、いいですねえ。

ついでにカヤックもできるし。湖上から眺める周辺の緑、いいですよ。

自作のカヌーに乗ったご夫妻に出会いました。アウトリガー(カヌーと同じ素材)付きで、優雅な姿でした。

 

2017-10-9  総行程:6.4km  1時間50分

 


武田尾廃線跡ハイキング

2017-10-07 23:28:25 | 小豆島・旅

涼しくなってきたので、3年ぶり2度目の武田尾の廃線跡(福知山線旧線路)にハイキングに行ってきました。

以前は安全上の問題から公式にはハイキングコースとしては開放されていなかったが、その後ハイキングコースの安全対策の再整備を施され、正式に一般開放されてい。最近、テレビでちょくちょくこのハイキングコースのことが取り上げられているのを見ますねえ。

今回も車で武田尾まで行って(吹田から40~50分ほど)、武庫川沿いを下って、廃線跡の終点で折り返して武田尾に戻る往復コースを取りました。

2017-10-5 総行程約13km(トンネルを幾つも通ることと、渓谷沿いで電波受信状況がよくないので、GPSはあんまり正確には記録されておらず、この数値も誤差が多いと思う)


出発点の近くの橋の上から上流側の現在の福知山線の鉄橋(ここが現在の武田尾駅になっています。駅のホームが橋の上まであるようで、止まっている電車の先頭車両が見えました)。

驚いたのは、以前来たときには、まだ旧武田尾駅跡(現在の駅の数100mほど東側になります)の前にあった数軒の民家(商店)が綺麗さっぱり無くなっていた事でした。


武田尾駅側からハイキングコースに入った最初の線路跡の枕木になります。


暫く行くと最初のトンネルに出会います。トンネルが6つありますが、どのトンネルも照明はありません。にこのハイキングコースには懐中電灯が必須ですよ~。


トンネル内には数10メートルごとに待避所が設けられています(山側の片面にのみ、ありました)。奥行きはそんなりにありません。


切り通しの箇所もあります。

2つ目のトンネルを抜けると、鉄橋があります。


この鉄橋は今回整備されて線路跡上を通るようになりましたが、以前は鉄橋の上の枕木が朽ちていて通行は危険な状態であったので、塞がれていました。ハイカーは鉄橋の外側(写真では左側)の狭い通路を通るようになってました。現在はその通路側が閉鎖されてます。

これが以前の鉄橋の状態。枕木の間から川面が見えています。


以前は鉄橋側に柵がされてました。 


このハイキングコースのいいところは廃線跡を歩く楽しみ以外にも、直ぐ脇を武庫川の渓流の眺めを楽しめること。


ここが廃線跡の終点の枕木になります。左手の畑で作業していた農家の方に伺った所では、旧線路はこの道の先まっすぐ、高速道路の高架の向こうに見えるマンション付近まで伸びていたそうです。廃線跡の道の突き当りに壁が立ちはだかっていますが、ここはその上を走っている国道の拡張で土が盛られてしまったとのことです。

なお、右手の坂道を上がった所にトイレが設置されていました。ここから武田尾側の入り口までの間はトイレがありませんので、要注意。


さて、引き返して最初のトンネル前で昼食です。残り飯で作ったおにぎり2個と卵焼きの質素な昼食でしたが、2時間歩いたあとであったので、たいへん美味しくいただきました。

 

ハイキングコースには所々に枕木を使ったベンチが設置されています。前にあったかどうか記憶が定かでないのですが、今回よくよくみると、枕木の端の切り口にはどの枕木にもリング状の金具が入っているのに気づきました。

ベンチだけでなく、線路上の枕木にも丸い金具がありました。

補修用の枕木ですかね、数十本の枕木を積んでいるのも見かけましたが、やはりこの枕木にも丸いものが入ってます。

これはなんやろ、と気になったので、家に帰ってから調べてみると、枕木が乾燥して割れるのを防止するための「割れ止め」というもののようです。


ちょうこくしつ座うずまき銀河 NGC253

2017-10-02 21:11:06 | 望遠鏡・カメラ

南天低い位置にある銀河なので、これまで撮影対象に考えてこなかったNGC253を初めて撮影してみました。

思っていた以上によく写ってました。

撮影してみてわかったのですが、でかい銀河なんですねえ。M番号がついていないので、もっと小さいものと思ってました。

 

Orion D200mm f/8反射(RC)+Flattener Lens+ ASI071MC-Cool(-10deg) +Sky-Watcher EQ8赤道儀 

Gain240, 3m x16    トリミングなし    2017-9-22  小豆島にて


淀川中流域でカヤック

2017-10-02 20:47:13 | カヤック

淀川でカヤックしてきました。

最近とんと行ってなかった中流域の摂津市鳥飼あたりの淀川です。

枚方を過ぎると、淀川の流れは急に緩やかになり、カヤックでの川上りも楽々です。

当日は風も穏やかで、のんびり漕いできました。

途中、カワセミが目の前の水面を横切ったり、上流側に向かって淀川の上を飛んでいくミサゴに出会いました。

 

2017-9-30


鳥飼の出艇場所です。パドルを載せてあるだけで、ロープで係留しているのではありません。それぐらい、流れがないということ。


風もなく、穏やかな川面です。


カヤックの軌跡。約6kmの航行距離でした。