千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

JWST追跡 その後

2022-02-01 12:12:26 | 望遠鏡・カメラ

昨年のクリスマスの日(12/25)に打ち上げられたJames Webb Space Telescope(JWST)をずっと追跡してました。
月までの距離の4倍も遠いL2軌道上に到着してからは、非常に淡くて捉えるのが難しくなってました。
しかし、どうやらJWSTの動きと、地球から見る角度の微妙な違いなどによって、その光度は17±2等級の範囲で変動しているようで、明るくなった時を狙えば捉えることが可能なようです。

1月29日の夜は明るさを増していて、はっきりとその光(JWSTのサンシールドが太陽光を反射して見える光)をeVscopeで捉えることができました。
170分間の撮影データをUnistellar/SETIに送付し、サイエンスチームの解析に供された結果を受け取りましたが、ライトカーブを見てみると15~16等級の明るさで、途中結構明るさが変化してますね。
しかし、この明るさなら小口径の望遠鏡でも十分撮影可能ですね。

また、同じ時間帯に20cm(F8)のRC反射で撮影した画像からGIFアニメを作ってみました。動きがわかるよう、2分露出の静止画11枚から作成(インターバル2~3分)したもので、50分間ほどの時間での動きになります。フルサイズ(5472x3648)の静止画から1240x1160の範囲にトリミングしてあります。

なお、JWSTの座標はNASA JPL Horize system サイトでも調べることができます。(Target body、観測地点の緯度経度、調べたい日時を指定)
https://ssd.jpl.nasa.gov/horizons/app.html#/


中央の短い軌跡がJWST。露出時間20分 (20:18-20:38)


中央付近の軌跡がJWST。左上の明るい直線の軌跡はたしか視野を横切った航空機です。


2022-1-29 21:09~21:57(JST)

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