千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

DART衝突後30日目のDidymos/Dimorphosのダストテイル

2023-07-31 18:08:35 | 望遠鏡・カメラ

DARTミッションの観測データを入手し、自身で画像処理してみた。
eVscopeで取得した科学観測データは一旦Unistellar/SETIのサーバーにアップロードし、自分で画像処理するためにはUnistellar/SETIに請求する必要があるのが面倒なところ。
最初、Nature誌に掲載された10/1のデータを入手して処理したところ、論文に掲載された画像と同等以上のよい結果が得られたので、追加で他の観測日(9/30 &10/26)のデータも請求して処理した。

宇宙望遠鏡や地上の大型望遠鏡の観測によれば、衝突1ヶ月後でもダストテールが観測されているそうであったので、主な興味は衝突後30日目の10/26の画像でダストテールが確認できるかどうかであった。

その結果、小惑星本体の明るさは相当暗くなっているものの、はっきりしたダストテールを捉えることができた。

DARTミッションの観測を行っている際には、このようなダストテイルが生じている、撮影できているとは思いもよらなかった。

なお、今年3月1日付けでNature誌に掲載されたDART論文は以下のリンクから。
他の4つのDART論文ともにアクセスフリーとなっていて、全文を読むことができます。
https://www.nature.com/articles/s41586-023-05852-9