千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

eVscopeを用いた系外惑星観測の論文

2023-02-07 13:07:16 | 望遠鏡・カメラ

この度、The Publications of the Astronomical Society of the Pacific誌(査読あり)にUnistellar市民科学ネットワーク(Unistellar Citizen Science network)による系外惑星観測に関する概説論文が掲載されました。
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1538-3873/acaa58

このネットワークは世界中に散らばっているeVscopeユーザー、米国SETI instituteの研究者と、それを支援するUnistellarによって構成されています。
そのネットワークで活発な活動の一つがExoplanet(系外惑星)の観測/検出です。
18ページにわたりUnistellar Exoplanet 観測の詳細が述べられているので、eVscopeによる科学観測に興味のある方はぜひ一読ください。
DeepLなどの翻訳ツールを使えば、割と正確に翻訳してくれますので。

この論文に書かれている活動がNASAに認められ、昨年12月にNASA Citizen Science projectsの一つとして、Unistellar Citizen ScienceのExplanet観測(UNITE)が公式にアナウンスされました。
https://science.nasa.gov/citizenscience

eVscopeを用いた系外惑星の検出はトランジット法を用いています。
トランジット法は太陽系外の星の前を惑星が横切る時の光度の変化を観測することで惑星の検出を行うものです。

この論文には直接関わっていないですが、私が実際に昨年10月に観測/検出できたTOI-3693bの解析結果です。eVscopeのような小口径の望遠鏡でも、木星のような大型のガス状惑星であれば観測対象になるようです。

 


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