千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

反射鏡の結露対策/乾燥空気発生装置

2016-11-26 19:53:24 | 望遠鏡・カメラ

このところ、望遠鏡いじりが続いてます。

今週は20cmリッチークレチアン反射望遠鏡の主鏡の結露対策の装置作りです。

上の写真にあるフードを手作りして使ってきましたが、夜間に長時間使っていると、このフードだけではどうしても主鏡に結露することは防げないことが判明。

そこで、ネットで調べてみると、シリカゲルを使って乾燥空気を作って反射鏡筒内に送風して結露対策している例を幾つか見つけ、それを真似て作成してみました。

これから作成しようとされる方への参考のため、情報を記載しときます。

購入したもの:

・エアポンプ(金魚鉢に空気を送る、いわゆるブクブク):水作 SSPP-3S 1610円(AC電源が必要です。このシリーズではさらに安い型もあったが、この型は送風量が調整できるのでこちらを選択)

・エアポンプ用チューブ:スドー F-510(5m) 246円

・チューブつなぎ:GEX GX-36(10個入り) 88円

・バブルメイト:スドー S105-D(径25mm) 147円

・シリカゲル:トーヤク シリカゲル青(500g) 1209円(ビックカメラが一番安かった) 

以上の品はすべてyodobashi.comとビックカメラ.comで通販購入。合計3300円(いずれの小物でも、なんと送料は無料)でありました。

エアーポンプから送られてきた空気をまず、シリカゲルの瓶の底(バブルメイトの球をチューブの先に付けてます)に送り、その空気がシリカゲルの層を通る間に乾燥し、蓋のもう一つの穴から出て望遠鏡の筒内に送られる、という仕組みです。

チューブのつなぎを何にするかで困りましたが、やっとのこと、このチューブつなぎを見つけました。10個入って88円と安くすみました。

最初、ネットの作成例で使われていた金属製のマイクロカプラなるものを探してましたが、このプラスチック製のつなぎで十分そうです。加工が楽ですしね。

物を揃えたあと、加工はシリカゲルの蓋に2箇所と主鏡セルの接眼筒側1箇所に穴を開け、チューブつなぎを接続。チューブつなぎより少し小さめの穴を開け、押しこむのがコツかな? シリカゲルの蓋の方の穴には空気漏れが心配であったので、接着剤も用いました。

主鏡セルの穴へのつなぎの接続は接着剤は使用せず、押し込むだけで十分なようでした。

上の写真がセットした状態。

わりと簡単にできあがりました。

まだ実際には使っていないので、効果のほどは不明。 

 

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RC8 反射鏡清掃

2016-11-12 15:45:27 | 望遠鏡・カメラ

天体写真撮影に使っている20cmリッチークレチアン反射望遠鏡の鏡面の汚れがずっと気になっていて、本日反射鏡を取り外して清掃してみました。

ただし、主鏡を納めている主鏡セルが鏡筒にガッチリ食い込んでいて、なかなか取り外せないのです。

以前、清掃を試みて諦めた経緯があります。今日は汗だくになってやっとのこさ取り外すことができました。

鏡面はホコリだけでなく、結露して乾いた跡なのか、一面に細かな斑点がありました。

洗面所の流しで石鹸を使って指先の腹で鏡の表面を撫でるようにして洗浄。

これは学生時代に反射鏡磨きをしていて、指の腹で洗うとメッキ面に傷を付けずに洗えることを経験済みでした。

石鹸は流水で十分に流して、最後は水垢がつかないよう、蒸留水で残った水玉を洗い流して完了。

 

取り外しに苦労したということは、やはり取り付けにも苦労しました。

また、鏡筒のネジ穴の位置も少しずれていて、少しのズレも許されない状況。

またもや、汗だくになっての格闘です。

まあ、どうにかもとの状態に組み立てることがでけました。

あとは光軸の再調整が必要になりますが、それは望遠鏡を小豆島に持ち帰ってから。


取り外した反射鏡。ホコリが目立ちます。


まず、流水で大きなホコリを取り除き、


お風呂の石鹸を指に付け、鏡の表面をやさしく撫でるように拭き、


再び、流水で石鹸を洗い流します。最後は蒸留水(バッテリー補充液)で表面に残った水玉を洗い流しておしまい。


きれいになってます。側面をみると、「5F17Y」の文字が書かれてありました。反射鏡の製造番号でしょうか?


反対側には「BK7」の文字が。これは多分ガラス材の記号でしょう。


清掃後、主鏡セルに収めた状態。まだ主鏡セルには固定されてはいない状態。


バッフルをねじ込むと、バッフルによって反射鏡が主鏡セルに固定されるようになってました。

鏡筒に主鏡セルを取り付けた状態。副鏡側から覗いてみました。

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すばる プレアデス星団 M45

2016-11-09 18:58:11 | 望遠鏡・カメラ

M45 プレアデス星団、和名「すばる」で知られている散開星団。

肉眼ではわかないが、写真に撮ると青い星雲で覆われているのがわかる。

 

2016-11-5

SharpStar AL107-PH(107mm / 695mm F6.5)+Flattner Lens +Sky-Watcher EQ8赤道儀 + Canon EOS KissX5天体改造カメラ 

3min x 30枚 Total 90min露出  小豆島長浜にて撮影

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アンドロメダ銀河 M31

2016-11-06 00:24:13 | 望遠鏡・カメラ

我らが銀河系のお隣になるアンドロメダ銀河です。左上の小さい銀河がM110です。

このところ毎晩晴れで、たっぷりと時間をかけて撮影ができました。

 

2016-11-4,5

SharpStar AL107-PH(107mm / 695mm F6.5)+Flattner Lens +Sky-Watcher EQ8赤道儀 + Canon EOS KissX5天体改造カメラ 

3min x 40枚 Total 120min露出  小豆島長浜にて撮影

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白鳥座網状星雲 NGC6992 & NGC6960

2016-11-04 23:12:45 | 望遠鏡・カメラ

白鳥座の網状星雲は広がった対象なので、長焦点はあまり向いていないと思いますが、リッチークレチアンの長焦点で撮影してみました。

さすがに1600mmの焦点距離は長すぎるので、レデューサーレンズを付け、1200mmでの撮影です、

RC専用をうたっているレデューサーを使ってみたのですが、周辺減光が強いことと、視野に明るい星があると隅の方に大きなドーナツ状のゴーストが写ってしまいます。下の方のNGC6960の方にゴーストが発生してました。

フラットエイドというソフトを使って周辺減光とゴーストを取り除いてみました。

 

2016-11-4 

Orion D200mm f/8反射(RC)+x0.75 Reducer Lens + Sky-Watcher EQ8赤道儀 + Canon EOS KissX5天体改造カメラ 3min x 20枚 小豆島長浜にて撮影 

NGC6992

NGC6960

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おうし座カニ星雲 M1

2016-11-03 14:08:33 | 望遠鏡・カメラ

昨日、日が暮れてから撮影の準備を始めた途端、雲が広がってきて、その後晴れたのは翌日の午前4時前。

薄明が始まる前の1時間ほどしか撮影時間を取れず、結局このカニ星雲のみの撮影となりました。

雲の合間を縫って、望遠鏡コントロール用のEQMODというシステムをインストールして試してみたのですが、どうもアライメントがうまくいきません。

星図ソフトとして、無料のCartes de Cielというソフトウェアと連動させると、PCを使って自由にしかも正確に位置をコントロールできるはずなのですが、正確な位置に動いてくれません。

望遠鏡(Sky-Watcher EQ8)に付属のコントローラーを使った場合には、起動時に1回1-Starアライメントすると、コントローラーで指定した天体がほぼ正確に写野中央に入ってきているのですが。

 

2016-11-3 M1 カニ星雲

Orion D200mm f/8反射(RC)+Flattner Lens + Sky-Watcher EQ8赤道儀 + Canon EOS KissX5天体改造カメラ 3min x 18枚 小豆島長浜にて撮影

 

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