滋賀県高月町にある史跡、西野水道です。
以前にも1,2度立ち寄ったことがあったのですが、この前、久しぶりに再訪してみました。
地形の関係から余呉川の氾濫の都度、長期間田畑が水没する災難が続いていたそうで、200年ほど前の大洪水、大飢饉で大打撃を受けたことを期に、水抜きのための水路として開削されたもの。
完成は1845年とあるので、約170年前のもの。他所の石工を呼び寄せて工事を始めたそうだが、難工事のため途中で逃げ出されたこともあったそうな。
カシミール3Dを使って立体的に湖北地方を眺めてみると、たしかに琵琶湖側には賤ヶ岳から山本山まで山並みが続いており、これでは一旦余呉湖の水が氾濫すると、水が抜ける場所がなかったことが理解できる。
史跡のある場所には無人の事務所があり、懐中電灯、長靴、ヘルメットが置いてあって、無料で利用できるようになっています。
懐中電灯とヘルメットは必須です。水道のトンネルで何度か天井の岩盤に頭をぶつけました。ヘルメットのおかげで怪我なしでした。
足元の水はそんなに多くはないので、つっかけであれば問題なし。運動靴ではドボドボになります。
事務所の壁に押しボタンスイッチがあって、史跡の解説が聞けるとあった。
ためしに押してみたところ、建物の外で音楽とともに大音響の解説が始まり、びっくらコンでした。
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水道のトンネルの入り口
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このような岩盤内のトンネル、高さは1.8mほどです。ところどころ天井が低くなる箇所は頭をぶつけないよう注意。200mほど続いています。
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琵琶湖側の出口