千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

フーコーテスター製作&自作鏡のテスト

2017-11-11 22:29:47 | 望遠鏡・カメラ

押し入れのダンボールに仕舞い込んでいた古い望遠鏡部品を久々に取り出してみたら、いずれフーコーテスター用にと顕微鏡のステージを保管していたのを見つけた。

いつ頃から保管していたのかを思い出せない。学生時代か職場で使っていた顕微鏡の部品であることは間違いないのであるが。

少なくとも30年以上は保管していたものである。

別に反射鏡を新たに磨いてみようというわけではないが、思い立って当初の予定通り、フーコーテスターを作ってみることにした。

スイッチや可変抵抗器などの部品は学生時代に使っていた明視野照明用の部品が残ってしたのでそれを利用。豆球用の台座のみ、ヨドバシカメラ通販で購入。

照明用のスリット部分はアルミ箔にカッターナイフの先で3mmほど長さの切り口を付けると、ちょうど良い具合のスリットとなりました。

このアルミ箔を不透明のナイロンに糊付けし、ボール紙で作成した照明用の筒の部分に穴を空けて貼り付けました。


使用時にはカメラ三脚に乗せます。エレベータ機能があるので高さ調整ができ、便利です。


合わせて、ありあわせの木材で鏡台も作製しました。


学生時代に磨いた100mmF5.5の自作鏡を撮影してみると、なにやらいろいろな模様でぐちゃぐちゃ。

作った時はもっときれいな面であったはず。


この反射鏡は学生時代に磨いたもので、メッキしてから40年近く経過していて、保管状態も悪く、メッキがこのように曇ってます。

水道のゴムパッキンで鏡面押さえにしていた箇所は、メッキが変質して透明になってました。

フーコーテストの影がぐちゃぐちゃなのは、このくもりのせいやろううと、試しにメッキを剥がして再検査してみることに。どうせ、この反射鏡を使うとなれば再メッキせにゃならんし。

アルミメッキ剥がしの経験はないが、以前オリーブの塩漬けを作った際に、渋抜きで水酸化ナトリウム液に浸漬するのであるが、間違って落し蓋としてアルミ箔を使ったところ、そのアルミ箔が完全に溶けてなくなった経験があったので、反射鏡のメッキ剥がしにも水酸化ナトリウムが使えるやろうと思いついた。

ネットで調べてみると、岡山天体物理観測所のページで10%水酸化ナトリウム液を使っている例を見つけた。

オリーブの渋抜きでは2%液を使っていたので、そこまでの濃度はいらんやろと考え、3%液でトライしてみた。


水酸化ナトリウム液に反射鏡を浸すと、鏡面はみるみるうちに透明になっていきました。念のため、一晩浸しておきました。


アルミメッキを剥がしたあとの、無メッキ状態で撮影してみました。まだメッキ剥離後の表面清掃が十分にできておらず、ところどころ傷のような写りがありますが、わりときれいな放物面に磨けとるでしょ。


足立光学製のD120mm、f1000mmも撮影してみました(メッキ鏡です)。

学生時代に、勉強用にと足立光学より購入したものです。アルミメッキが少し傷みがあるのと、これも保管状態が悪く、少しカビもあります。

そうしたものは差っ引いてもらい、放物面の出来栄えを御覧ください。