千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

ヨシカワ光器30cmニュートン反射の赤道儀架台付け替え 天体望遠鏡博物館

2017-12-24 19:39:11 | 望遠鏡・カメラ

12/23日は今年最後の天体観望会の日で、大勢のスタッフが集合して人手があるということで、大望遠鏡棟に展示しているヨシカワ光器の30cmニュートン反射の赤道儀架台の付け替え作業をすることになりました。

私のような大型機材の設置作業未経験者へのトレーニングも兼ねているのでしょうね。

これまでは宇治天体精機のSKY MAX赤道儀に載せて展示してありましたが、トップヘビーで、少々アンバランス状態であったので、より大型のミカゲ光器の赤道儀に載せ替えです。

まずは鏡筒の取り外しです。

このSKY MAX赤道儀は20~25cm反射がぴったりするんでしょうね。

続いて、設置予定場所にミカゲ光器の赤道儀を設置する準備です。移動式の手動クレーンを設置予定場所まで移動させます。

リフターで赤道儀をクレーンの下に運び入れ、

赤道儀に釣り上げ用のベルトを掛けます。これを玉掛けと言うそうです。赤経軸に異常な負荷が掛からないよう、赤経軸の回転部分を避けて、ベース部分にベルトを掛けなければならないとのこと。

チェーンを引いて赤道儀をパレットから釣り上げて、パレットを取り出したあと、設置場所にゆっくりと下ろします。

つづいて、SKY MAX赤道儀と鏡筒を接続していたプレートを取り外して、ミカゲ光器の赤道儀に付け替えです。たまたまですが、このプレートの四隅のボルト穴位置がミカゲ光器のプレートに合っていたので、特に追加加工の必要なくボルト・ナットで接続できました。

鏡筒をミカゲ赤道儀に取り付けが済んだと思ったら、「あかん、バランスウェイトが先やった」との指摘。

そうです。このような作業はバランスウェイトを先に取り付けたあとに鏡筒を付けるようにしないと、鏡筒が不意に回転してぶつける事故を起こす恐れがあります。

が、済んでしまったことはしょうがないので、一人が鏡筒を支えながら、バランスウェイトを1個1個ねじ込んでいきます。

このウエイトの重いこと、重いこと。1つで20kgぐらいはありそうでした。

無事、移設完了です。大型の赤道儀に乗り、見た目にもバランスが良くなりました。

この鏡筒はヨシカワ光器研究所YK-300 口径300mm、F6.7のニュートン反射です。

鏡筒は回転装置付き、1992年製の特注品。6年前にヨシカワ光器にてメンテナンス済みで、新品のようにきれいです。

本望遠鏡は現在、大型望遠鏡棟にてユニトロンの6インチ屈折赤道儀の横に展示してあります。


40年ぶりの再メッキ 自作10cm短焦点反射

2017-12-21 17:50:21 | 望遠鏡・カメラ

最初はフーコーテスターを作ってみようかというだけであったのに、それを試したくて、クローゼットの奥に仕舞い込んでいた学生時代に磨いた10cm反射鏡を取り出してみたら、見るも無残にメッキ面が傷んでいた。無残なフーコーテスターでの映像となりました。

http://blog.goo.ne.jp/tankosan_001/e/75389b50f0dcda4414ed3330e6de3826 (その時の記事)

きれいな面にしてフーコーテストの写真を撮ってみようと、水酸化ナトリウムを入手してメッキを剥離してみたら、今度はやっぱり再メッキしてみたくなりました。もう用済みになっていた短焦点反射望遠鏡、これを機会に思い切ってリストアすることにしました。

ネットで反射鏡のアルミ蒸着を引き受けてくれる業者を探して、東京都町田市のジャパンセルという会社に依頼することにしました。

http://www.jpcell.co.jp/celldren/ (同社のHP)

12月の上旬に送付したところ、2週間強で蒸着された反射鏡が戻ってきました。

10cmの反射鏡のみのアルミ蒸着の費用は今回メッキ剥離費用が不要であったので、6500円(税別)、返送料を含めた税込費用は約8000円でした。

斜鏡のアルミ蒸着コストは結構割高になるので、今回は依頼せず、同じくずっと眠ったままの12cm反射に使っている同口径の斜鏡を利用することにした。

昔と違って、今は斜鏡を再メッキするより、新品の斜鏡を買うほうが安上がりになるみたいですねえ。

宅配用の梱包材は基本、こちらから送付したものが使用されるとのことでしたが、反射鏡そのもののは丁寧に梱包されてました。さすが専門者さんです。


再メッキ後できれいな鏡面。気持ちいいです。中央に光軸調整用にマーカーで印を入れました。


学生時代に作っていた短焦点反射です。最近の架台に取り付けるられるよう、5mm厚のアルミ板を追加し、アリガタを付けてみました。口径105mm、焦点距離555mmです。

接眼部はPentaxのヘリコイド接写リング(Sマウント)をレバースアダプターで鏡筒内側から固定してあります。このリバースアダプターは49mmのフィルターが内側から付けられるので、鏡筒内に手を入れられるよう、斜鏡支持金具は3本足としてあります。

接眼側はSマウント(40年前はPentax SPFを使っていたもので)。今となっては不便です。アダプター類の豊富なTマウントであればなあ。どないしょ、接写リングを買い替えよかなあ?


角筒なので、光軸調整も4箇所で行います。それぞれ3本ずつのセットで、中央が引きネジ、両サイドが押しネジです。


送付されてきた荷物の中に、サービス品の濡れ傘入れ用のポーチが入ってました。


BORG71FLで鳥見

2017-12-09 18:15:50 | 望遠鏡・カメラ

今日は久しぶりに万博公園の探鳥会に行くつもりであったのに、いざ出かけようとしたら、ここ半年以上使っていなかったミニサイクルの両輪のタイヤがペシャンコ。空気を入れてもスースー音が聞こえる状態。
経年劣化と放置で穴が空いてしまったようである。やはりモノはたまには使っておかんといかんですねえ。

そこで代わりに、BORG71FLと三脚をリュックサックに背負って、近所の千里北公園へ鳥見の散歩です。

BORG71FLに2インチ天頂ミラー(シュミットカセグレン用のねじ込みタイプ)とBarderのHyperion zoom接眼レンズの組み合わせで、フィールドスコープ代わりとして野鳥観察に使ってます。写真を撮りたいときには71FLとPentax K-5ボディの組み合わせです。

今日は試しにフィールドスコープ状態で接眼レンズの見口の部分にコンパクトデジカメを当てて撮影してみました(なぜかこれまで試したことがなかった)。

いい加減なコリメート撮影ですが、71FLはフローライトレンズでシャープなので結構きれいに撮れますねえ。

真冬になると、北公園の池にはカモが結構やってくるのですが、まだキンクロハジロ、カイツブリ、ハシビロガモ、マガモを数羽見かけただけです。

小さな公園でなので、見かける野鳥の数は少ないですが、コゲラ、ジョウビタキ、モズ、カワラヒワ、シジュウカラ、ハクセキレイなどもいました。

ちょうど昼飯時で腹が減ってきたので、公園のそばにある国立循環器病センターの食堂へ立ち寄ってみた。

食堂は土日も空いていて、しかも安いので時々利用している。本日もいつものカツ丼(520円)を食す。

 

2017-12-9 千里北公園にて


接眼部分が結構でかくなります。


コンパクトデジカメ(Sony DSC-HX5)の最大拡大(10倍)での撮影。


上の写真の赤矢印部分のマガモをBORG71FLでコリメート撮影したもの。天頂ミラーのため、左右が逆になります。


千里北公園の池です。左手奥の白い建物は国立循環器病研究センターです。