日韓国交正常化した、1960年代に『東亜日報』に漢字で、「慰安婦募集」という広告が載っていた。
今でも、『東亜日報』は、韓国の代表的な全国紙の一つである。
慰安婦は、韓国語で「ウィアンプ」と発音する。
慰安婦は、米軍を中心とする国連軍と、韓国軍兵士のために、政府によって集められていた。
慰安婦が働く売春村は、基地村と呼ばれていた。
日本軍にも慰安婦はいた。
だが、慰安婦は1945年(昭和20年)に、日本が敗れてから、世界のどこにも、いなくなったはずだった。
それなのに、どうして、まだ、韓国に慰安婦が存在しているのか・・・・・・。
当時の韓国人将校によると、「李承晩政権が国軍を創設したときに、その幹部要員といえば、私のように、みな、日本軍の将校だった者でした。そこで、日本軍の制度が、そのまま、受けつがれました」という答えだ。
韓国は、慰安婦を継承した、世界で唯一の国である。
その韓国から、日本軍に慰安婦がいたといって、非難されているが、もし、世界の中で、日本軍の慰安婦を非難することが、絶対に許されない国があるとすれば、慰安婦を引き継いだ、韓国であるはずだ。
韓国における慰安婦について、韓国の学者グループによる、『軍隊と性暴力 朝鮮半島の二十世紀』という、優れた研究書がある。
日本では、この研究書が2011年に訳出されている。
この本は、韓国において「慰安婦」施設が、朝鮮戦争の勃発時に設けられ、政府が管理していたことを、克明に検証している。
韓国人は、ことさら、ユーモアに富んでいる。
米兵相手の「慰安婦」を「洋公主」(外人向け王女)、「洋ガルボ」(外人用の売春婦)、「国連夫人」「国連婦人」などと、呼んでいた。
米兵向けの売春地区が「基地村」と呼ばれた。
「慰安婦」の「目的は、第一に一般女性を保護するため、第二に韓国政府から米軍兵士に感謝の意を示すため、第三に兵士の士気を高揚するため」と、述べている。
「『慰安婦』として働くことになった女性たちは、『自発的動機』がほとんどなかった」「ある日、韓国軍情報機関員たちにより拉致され、一日で韓国軍『慰安婦』へと、転落した」と、記されている。
何と、ひどいことだろうか。
日本軍の慰安婦のなかで、拉致されて、慰安婦になることを強制された者は、一人もいなかった。
この本は、「国家の立場からみれば公娼であっても、女性の立場から見れば、韓国軍の『慰安婦』制度はあくまでも軍による性奴隷制度であり、女性自身は性奴隷であった」と、論じている。
2002年に、国連軍と韓国陸軍の「慰安婦」について、この研究が発表された直後に、「韓国の国防部資料室にあった韓国軍『慰安婦』関連資料の閲覧が禁止された。(略)軍担当者が、『日本軍「慰安婦」問題でもないのに・・・・・・』と、言葉を濁らせた」そうである。
もし、韓国人に良心があるとすれば、ほどなく、ソウルの国会議事堂と、アメリカ大使館前にも、慰安婦像が設置されることになるのだろうか。