韓国のような集中度の高い社会の強みは当然ある。
何事も分散しているより集中している方がパワーは大きい。
集中は激しい競争を伴うため競争を通じた成果は中身が濃い。
韓国の経済発展などはこの集中度の高さと競争が寄与した面がかなりある。
しかも集中は効率につながる。
短期間に大きな成果を上げようとすれば、分散より週通がはるかに効率はいいのだ。
ソウル首都圏への人口の集中も、効率社会という意味では大きなプラスである。
韓国がIT王国になり世界トップクラスのインターネット社会になったのは、ソウル首都圏への人口集中の結果という説もあるようだ。
ソウル首都圏には多くのニュータウンが形成され高層マンション街になっているが、高速インターネット網構築にもってこいの環境だった。
全国どこに行ってもコンクリートのマンション街というのは、エキゾチックを期待する外国人には味気ない。
地方都市の光州市などは、人口百万を超す拠点都市ではあるが、その人口の半分以上がマンションに住んでいるという。
地方都市でもこれである。
こうした住環境は暮らしの効率化とともに、人びとの意識を画一化し、人びとを一つの方向に「ヮーッ」とさらに流されやすくしているのかもしれない。