韓国にキリスト教が多いわけ!
韓国のカトリック信徒は約500万人で、プロテスタント系は約1200万人いる。
全人口の4割近くにもなる東アジアでは珍しいキリスト教国だ。
だからローマ法王はこのアジアの片隅に1989年以来、3回もやって来たのである。
韓国になぜキリスト教徒が多いのか?
韓国人にはハヌニム(天の神)という絶対神(一神教)の考え方が伝統的にあった。
日本統治時代に教会が韓国人を保護した。
戦後、とくに朝鮮戦争後に米国のキリスト教団が多数やってきて物心両面で支援した。
産業化、都市化の過程で故郷を離れた人たちの心の拠り所になった。
「さびしがりや」の韓国人に教会が集いの場となった場となった・・・・・・など。
韓国のキリスト教の歴史や実情を書いた日本人牧師の鈴木崇巨著『韓国はなぜキリスト教国になったか』によると、韓国人の歴史的、社会的な背景よりも、韓国人の心そのものがキリスト教に合っていたからだといっている。
そのキーワードとして韓国人の「純粋性」を繰り返し強調している。
韓国人論の重要ポイントの一つとして「思い込んだら命がけ」的な気質があり、集中力とか集中度というのもその一環だ。
しかし「純粋さ」「一途さ」は周りを見ようとしない「思い込み」と裏腹の関係にある。
鈴木牧師は韓国人とキリスト教の出会いについて「非常に純粋な宣教師が、非常に純粋な民族に、聖書の純粋な教えを伝えました」と書いているが、宗教はそもそも信じる心なのだから「思い込み」だともいえるのではないでしょうか。